2023年5月 8日目次
1. 男性は法事でどんな服装をする？
法事に参列するときは、喪服を着用するのが一般的だ。しかし、ひとくちに喪服といっても、最も位の高い正喪服、一般的に着用されることが多い準喪服、平服にあたる略喪服の3種類に分けられる。
三回忌までは準喪服
四十九日から一周忌、三回忌までは、準喪服で参列することが多い。葬儀と同じ服装と考えると、イメージしやすいだろう。
七回忌以降は略喪服(平服)
七回忌以降は、ブラックのスーツなどの略喪服で参列することが多い。カジュアルすぎる服装や露出の多い服装は、マナー違反となるので注意してほしい。
2. 法事における男性の服装マナー
ここからは、法事に参加する男性の服装マナーについて詳しく見ていこう。
服装選びのポイント
最初に、喪服と平服の違いについて解説しよう。その後、細かいアイテムの選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。
喪服の選び方
法事に喪服で参列する場合、ブラックのフォーマルスーツを着用するのが基本だ。一見、黒のビジネススーツでも同じに見えるかもしれないが、黒の深さが異なるため見比べると周りの方からもフォーマルスーツでないとわかってしまうかもしれない。
平服の選び方
法事の案内に「平服でお越しください」とあるときは、略喪服で参列しよう。略喪服はダークカラーのスーツが一般的で、明るい色のものやラメが入っているものは適さない。
シャツの選び方
スーツの中に着るシャツは、白の無地が基本だ。装飾や柄があるものは、法事に適さないので注意しよう。また、襟の形はワイドカラーやレギュラーカラーがおすすめである。
ネクタイの選び方
ネクタイは、黒の無地のものを選ぼう。喪服用に作られた光沢のないネクタイを付けるのが一般的である。ネクタイピンはつけないのがベストだが、つける場合はシンプルで地味なデザインのものを選ぼう。
靴下の選び方
靴下は黒の無地が基本だ。ワンポイントが入っていても見えることは少ないだろうが、避けたほうが無難だろう。
靴の選び方
法事にはいていく靴は、黒で金具などがついていないものを選ぼう。また、光沢がある素材やスエードなどで作られたものもNGだ。
コートの選び方
コートも黒を選ぶのがベストだが、あまり気にしない方も多い。そのため、黒のコートがない場合は、落ち着いた色のコートでも問題ないだろう。ただし、毛皮のついたものや派手な装飾のあるものは、法事の場にふさわしくないので注意しよう。
3. 法事における男性の服装以外のマナー
法事に参列する際に気をつけなければならないのは、服装だけではない。服装以外のマナーについてもチェックしていこう。
髪は落ち着いた色にする
法事に参列するときの髪は、黒や茶色といった落ち着いた色がベストだ。金髪や奇抜な髪色は、ほかの参列者から浮いてしまうだろう。髪を染めたくない場合は、シャンプーで落とせる黒髪スプレーを使って色を落ち着けるのがおすすめだ。
持ち物に関するマナー
法事にはどのようなものを持って行けばよいのだろうか。財布やハンカチといった一般的なものに加え、法事ならではの持ち物もある。持ち物に関するマナーを見ていこう。
香典
故人を供養する気持ちを込めて、香典を持参しよう。親族でない場合は、5千～１万円が相場とされている。
供物
供え物は必ず持って行くものではないが、地域によっては持参する風習があることも。事前によく確認しておこう。供物を持って行く場合は、消費してなくなるものを選ぶとよい。花や故人が好きだった果物、菓子などが一般的だ。ただし、殺生を連想させる魚や肉は避けよう。
結論
法事に参列するときは、マナーにそった服装が求められるだろう。ただし、より忘れてはならないのが故人や遺族を思う気持ちである。法事に関するマナーは家の風習や地域によって異なることもあるので、故人や遺族に失礼のない服装を心がけ、法事に参列するとよいだろう。
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