目次
1. 言葉遣いに関する基本的なビジネスマナー

まず、言葉遣いに関する基本的なビジネスマナーを紹介していこう。基本的な部分なので知っていることもあるかもしれないが、おさらいをするつもりでチェックしてほしい。
上司や社外の人には敬語を使う
基本的には、上司のような目上の人や社外の人には敬語を使うのがマナーだ。
場合によっては敬語を使わない
目上の人には敬語を使うのが基本だが、場合によっては上司に敬語を使わないほうがよい場合もあることを覚えておこう。社外の人に向かって、自分の会社にいる人の話をする場合は、上司や先輩であっても敬語を使わずに表現する。たとえば、「(上司)もそのように申しておりました」などだ。
敬語の種類を把握する
敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類に分類される。
尊敬語
尊敬語は、相手を高めて敬意を表す。動詞や状態に「~になる」「~られる」とつけたり、名詞の前に「お」「御」「貴」をつけたりするのが尊敬語だ。また、「おっしゃる」「なさる」など、動詞が変化して敬意を表す場合もある。
謙譲語
謙遜語は、自分を下げて相手を高める表現だ。「弊」「~ども」とつけたり、「ご~いただく」「お~する」をつけたりする。また、「ちょうだいする」「お目にかかる」など、それ自体が謙譲語を表す言葉もある。
丁寧語
丁寧語は、言葉を丁寧に表現して相手への敬意を表すものだ。名詞に「お」「ご」とつけたり、語尾に「です」「ます」「ございます」をつけたりする。
二重敬語に注意する
敬語を使うときに間違えやすいのが、二重敬語だ。たとえば、「ご利用になられる」は、「ご」と「~られる」という2つの敬語がついている。このような形を二重敬語と呼ぶ。人によっては不快に感じる場合もあるので注意しよう。
2. ビジネスマンなら知っておきたい言葉遣い

ここからは、ビジネスマンが使う機会の多い言葉遣いを見ていこう。
ビジネスでよく使う言葉遣い
ビジネスシーンでの登場回数が多く、最低限おさえておきたい言葉遣いを紹介する。
一人称の呼び方
ビジネスシーンの一人称は、「わたし」「わたくし」が基本だ。メールのような書面では「私」とするとよい。「俺」「僕」「自分」などは、上司や先輩と会話するときは避けてほしい。
相手の会社の呼び方
取引先など、相手の会社を呼ぶときは「御社」「貴社」と表現する。また、自分の会社を呼ぶときは「弊社」とする。
同意を示す言い方
同意を示したいときは「かしこまりました」としよう。また、より明確な同意を表すときは「おっしゃる通りです」「私も同意見です」なども使えるだろう。「なるほど」「勉強になりました」などでは敬意は表せないので注意してほしい。
謝罪するときの言い方
ビジネスシーンで謝罪するときは「申し訳ございません」とする。ついつい使いがちな「すみません」はビジネスシーンではふさわしくないだろう。
労うときの言い方
相手を労いたいときは「お疲れ様でした」がベストだ。「ご苦労様でした」は目上の人が下の人を労う表現とされているため、上司や先輩には使わないようにしよう。
3. ビジネスシーンで間違いやすい言葉遣い

ビジネスシーンでは、カジュアルすぎる言葉遣いにも注意しよう。たとえば「ちょっと」や「あとで」などは、「少々」「のちほど」と言い換えるとスマートだ。ほかにも「いっぱい」は「多くの」、「たぶん」は「おそらく」といったように表現すると、周りの方に信頼できるビジネスマンとして見てもらいやすくなるだろう。
結論
大人のビジネスマンにとって欠かせない言葉遣いに関するマナー。間違った言葉を使っていると、ビジネスの結果に影響を及ぼす可能性も考えられる。今回紹介したマナーは基本的な部分だけだが、しっかりとマスターしてよりよい社会人を目指してほしい。