目次
1. ビジネスにおける挨拶の基本マナー

まず、ビジネスシーンでおさえておきたい挨拶の基本マナーを紹介していこう。
先に自分から挨拶をする
「挨拶をされたら返す」という考え方ではなく、先に自分から挨拶をする意識を持とう。仮に挨拶をしてくれない相手だとしても、自分から元気よく挨拶をしていればおのずと打ち解けられるだろう。
語先後礼で行う
ビジネスシーンでの挨拶は、語先後礼が基本だ。語先後礼とは、まず相手の顔を見て言葉を発し、その後でお辞儀をする作法だ。たとえば、先に顔を見て「おはようございます」と発し、その後頭を下げると語先後礼となる。
お辞儀を使い分ける
お辞儀には、最敬礼・中礼・会釈の3種類があるので、シチュエーションにあわせて正しく使い分けよう。身体を45度に深く倒し丁寧にお辞儀をする最敬礼は、謝罪やお礼をするときに使われる。中礼は社外の方への対応などで使うお辞儀、会釈はお茶出しや社内での挨拶などに適している。
2. ビジネスで好印象を与える挨拶マナー

次に、ビジネスで相手に好印象を持ってもらいやすい挨拶のポイントを紹介していこう。
挨拶をする際に心がけるポイント
挨拶をするときはいくつかのポイントに気をつけると、相手に好感をもってもらいやすくなるだろう。
挨拶するときに相手の名前を呼ぶ
ただ挨拶をするだけでなく、相手の名前を読んでから挨拶をすると丁寧な印象になる。「〇〇さん、おはようございます」といったように、名前を呼ぶ習慣をつけるとよい。
相手の目を見て挨拶をする
相手の目を見て挨拶をすると、好印象を与えられるだろう。目を見るのは恥ずかしいと思う方もいるかもしれないが、できるだけ相手の顔を見るように心がけよう。
挨拶の後に一言を付け加える
ただ挨拶をするだけでなく、一言付け加えるとより円滑なコミュニケーションがとれるだろう。「おはようございます。先日はありがとうございました」といったように、気の利いた一言が添えられるようになるとベストだ。
3. ビジネスでマナー違反となる挨拶

せっかく挨拶をしているのに、マナー違反になる言い方をしていてはもったいない。ここからは、使い方に注意が必要な挨拶をチェックしていこう。
使い方に注意が必要な挨拶言葉
間違いやすい挨拶として「ご苦労様です」がある。これは目上の人が目下の人に対して使う言葉なので、先輩や上司に発するのは誤りだ。また、「お久しぶりです」も間違った言い方で、正しくは「ご無沙汰しております」となる。
4. ビジネスシーン別の正しい挨拶マナー

シチュエーションや立場によって、正しい挨拶の仕方は変化する。その場に応じた挨拶を心がけよう。
社内・社外での正しい挨拶のやり方
ここからは、社内と社外での正しい挨拶について解説していこう。
社内の場合
社内では多くの方と顔をあわせる機会があるので、丁寧な挨拶を心がけよう。出社したときは「おはようございます」、退社するときは「お疲れ様でした」と気持ちを込めた挨拶をしてほしい。また、仕事中に社内の人とすれ違った場合は「お疲れ様です」と挨拶するのが一般的だ。
社外の場合
社外にいるときは、自分の会社の看板を背負っているつもりで、マナーを守った挨拶を心がけてほしい。しばしば会う取引先では、挨拶のほかに「いつもお世話になっております」と添えるのが一般的だ。久しぶりに会う場合は「ご無沙汰しております」と付け加えるとよいだろう。また、会話の最後には「今後ともよろしくお願いいたします」とつけるとスマートである。
結論
挨拶は、相手に与える印象を左右するほど大切なポイントだ。そのため、自然と気持ちのよい挨拶ができるように日頃から習慣づけておこう。今回紹介したマナーは基本的なものなので、しっかりとおさえてビジネスシーンで生かしてほしい。