目次
1. お腹が鳴る理由

お腹から音が鳴る理由を把握すると、対策もしやすくなるだろう。ここでは、お腹が鳴る原因を見ていこう。
空気や胃液、内容物などが動くため
空腹のときにお腹が鳴る理由は、消化活動によって胃や腸の中にある空気や胃液といった内容物が動くためといわれている。次の食事に向け、胃の内容物を動かして準備をしている状態だ。また、空腹ではないのにお腹が鳴る場合には、ほかの原因も考えられる。お腹が鳴るほかの理由については、後ほど解説しよう。
健康な方であれば正常なこと
健康な方のお腹が鳴るのは、胃腸が消化活動をしている証拠である。そのため、とくに心配する必要のない、正常なことといえるだろう。ただし、お腹が鳴ることが病気のサインである場合もあるため、気になるときは専門医へ相談してみるとよい。
2. お腹が鳴るのを防ぐ方法は?

会議中やデート中など、お腹が鳴ってほしくないシチュエーションは多い。ここからは、そんなときにおすすめな、お腹が鳴るのを防ぐ対策を紹介していこう。
意識して防ぐことはできない
お腹が鳴るのは自然現象のため、意識的には防げない。ただし、体勢を変えたり腰をひねったりして、物理的に胃腸の内容物を動かせば、お腹の音を変えることは可能だろう。
食べ物や飲み物を口にして防ぐのが効果的
お腹が鳴るのを防ぐためには、空腹にならないことが大切だ。そのため、こまめに食べ物や飲み物を摂取しておくとよいだろう。
お腹が鳴るタイミングはある程度予測できる
実は、お腹が鳴るタイミングはある程度予測できる。胃腸が活発に収縮して、次の食事の準備を始めるのは、食後4時間ほど経ってからといわれている。そのため、そのタイミングを見計らって、飲み物やアメなどを口に入れて対策をしておくのも手だ。もちろん、必ずお腹が鳴るのを防げるわけではないが、できるだけ音をたてたくないシチュエーションであれば試してみるとよいだろう。
3. 空腹ではないのにお腹が鳴る理由は?

お腹が鳴る原因は、空腹時の胃腸の動きだけではない。そのため、空腹でなくてもお腹から音がすることもあるだろう。ここからは、空腹ではないのにお腹が鳴る理由を紹介していこう。
とくに心配しなくてよいとされる原因
一般的に、お腹が鳴る理由が以下のような原因のときは心配しなくてよいとされている。ただし、少しおかしいと感じたら、早めに病院へ相談しよう。
・食事の後
お腹にものが入ると、消化活動のために胃腸が動く。すると、空腹時と同じように、お腹が鳴る理由になるだろう。
・牛乳やヨーグルトを食べた後
乳糖不耐の方が牛乳やヨーグルトを摂取すると、お腹がグルグルと鳴ることがある。
・冷たい飲み物を飲んだ後
冷たい飲み物を摂って、お腹がグルグルと鳴った経験がある方もいるだろう。冷たいものが胃腸に刺激を与えると、動きが活性化され、お腹が鳴る理由になるのだ。
・刺激の強い香辛料を摂取した後
トウガラシのような香辛料も、胃腸に刺激を与える食べ物だ。そのため、香辛料を摂取すると、お腹が鳴ることがあるだろう。
少し注意したほうがよいとされる原因
・お腹の不調や体調不良をともなっている
お腹の不調や体調不良をともなう場合、お腹の音や便秘、下痢、お腹の不快感などの症状が表れる場合がある。(※1)
・おならの臭いが気になる
お腹が鳴りやすく、おならの臭いが気になる場合には、腸内環境が悪化している可能性がある。悪玉菌が増えると腸内にガスが溜まり、お腹から音が出やすくなるのだ。
4. お腹が鳴るのは健康の証!ただし注意すべき症状も把握しておこう

空腹時にお腹が鳴るのは、次の食事に備えているときに起こる胃腸の動きが原因だ。そのため、お腹が鳴るのは、健康の証ともいえるかもしれない。しかし、注意したほうがよいこともあるので、気になる症状がある場合は、病院で相談しよう。
結論
お腹の音の理由は、胃腸が正常な働きをしているからだ。しかし、どうしても音をたてたくないときもあるだろう。そんな場合は、軽い食べ物や飲み物を口にするのがおすすめだ。なにも口にできない場合には、体勢を変えたり腰をひねったりしてみるのもおすすめである。
(参考文献)
※1 徳島県医師会「過敏性腸症候群」