1. 量り売りビールってどんなもの?

日本でビールといえば、生か缶、瓶がお決まりだが、アメリカではこれらに加えてもうひとつ種類が存在する。それが量り売りビールである。グロウラーと呼ばれる専用のタンクに、好きなビールを必要な分だけ入れてもらうといったもので、新鮮なビールを手に入れることができるのだ。日本でもじわじわと人気を集めつつあり、今年、満を持してトレンド入りすると目下、注目されている。
何といっても鮮度バツグン!
量り売りビールのメリットとして挙げられるのが、鮮度である。樽生のビールをタップと呼ばれるサーバーから、そのままグロウラーに詰めて販売するのが基本形態なので、生ビールの感覚で楽しむことができる。量り売りビールを行う店では、いくつかのビールを揃えているので、好きなビール、試してみたいビールに気軽にチャレンジできるといったメリットもある。デメリットとして挙げられるのは、グロウラーと呼ばれる専用のタンクを購入する必要があること。そして日本ではまだ、量り売りビールを展開する店舗が少ないところもデメリットのひとつだ。ただ、グロウラーは一度購入すれば使い回しができるので、そこまでのデメリットとはいいにくいかもしれない。
2. 量り売りビールとグロウラー

グロウラーってどんなもの?
グロウラーとは水筒のようなもので、持ち帰り、再利用ができる瓶のこと。日本では、ガラス瓶よりも魔法瓶タイプが主流である。この魔法瓶タイプは真空構造になっているのが基本で、冷却機能はもちろん、炭酸が抜けにくいところが優秀ポイント。量り売りビールはもちろん、炭酸飲料や炭酸水を入れての持ち運びにも、とても便利である。
キャンプなどのアウトドアでも大活躍
昨今のアウトドアブームも手伝って、グロウラーの認知度は上昇しているらしい。まさに、キャンプや外遊びにはぴったり。よい相棒になってくれる存在である。大きさも、1人用から数人で使えるタイプまで各種、揃っている。上手に活用するポイントは、容量いっぱいに中身を入れること。空白部分があると、どうしても炭酸が抜けやすい。炭酸が抜けないといっても完璧に抜けないわけではないので、早めに飲みきることも重要である。
3. トレンドになる!?量り売りビール

エコに貢献する量り売りビール
量り売りビールがトレンドになりうる理由は、もうひとつ。非常にエコロジカルであるという点にある。缶や瓶もリサイクルができる素材であるが、リサイクルには費用や時間、電力など、さまざまなものを要する。その点、グロウラーなら水筒のように自宅で簡単に洗うことができる。また、輸送費用などのコスト、そしてCO2の削減にも繋がる。エコというキーワードが、全人類を挙げて取り組むべき課題であることは明白。量り売りビールがトレンドになるのは、必然ともいえるかもしれない。
珍しいビールにチャレンジできる!
量り売りにすると、価格面でも嬉しいことがある。缶や瓶のコストがかからない分、リーズナブルな価格でビールを購入できるのだ。大手ビールーメーカーのビールだけでなく、あまり一般には販売されていないクラフトビールなど、珍しいビールを飲むことができるところも嬉しい。
結論
東京では、まだ数は少ないが、量り売りビールを販売する店が出現し始めている。旨いビールがリーズナブルに、そしてエコに配慮した形で手に入るとなれば、注目度も必然的に上がる。グロウラーと呼ばれる専用タンクは、量り売りビールだけでなく、アウトドアにも活躍してくれそうだ。夏本番を迎える前に、チェックしてみてはいかがだろう。