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ウォッカの基礎知識。種類や銘柄、ほかのお酒との違いまで徹底解説

ウォッカの基礎知識。種類や銘柄、ほかのお酒との違いまで徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2021年8月18日

ロシアの地酒であったウォッカは「生命の水」という意味のロシア語「ジーズナヤ・ヴァダー」が短縮されて変化し、いまのウォッカという呼び名になったといわれている。日本でウォッカというとカクテルに使われることが多く、単体ではあまりスポットを浴びていない酒である。今回は意外に知られていないウォッカの種類や度数、おすすめの銘柄などウォッカの魅力を紹介する。

  

1. 蒸溜酒の定番!?ウォッカってどんな酒?

ウォッカは大麦などの麦系やトウモロコシ・じゃがいもなど、さまざまな穀物を原材料としたスピリッツ(蒸溜酒)のことである。アルコールに近い味わいでクリアな色が特徴だ。そのまま飲むこともできるが、カクテル用としても多く使用されている。ウォッカの主な産地はロシアといわれているが、現在ではポーランドやフィンランドなどでも作られ、とくに寒い地域で人気の酒である。
ウォッカは【発酵→蒸溜→活性炭濾過】という行程で製造され、ウィスキーなどと違い貯蔵や熟成などは行わないのが特徴である。この行程の中で味わいを大きく左右するのが活性炭濾過である。白樺の木を使用した活性炭で濾過していくのだが、この濾過によってどれだけクリアな酒にするかがポイントだ。活性炭の質や濾過時間によってウォッカの質に差が出てしまうのだ。

2. ウォッカの種類やおすすめの銘柄は?

最近では広い地域で作られているウォッカ。商品数が非常に多いため、度数や飲み方など何を基準に選ぶかが重要なポイントである。たとえば、ストレートで飲む場合は度数の低いものを選んだり、カクテルに使用する場合は癖や香りがないものや、度数高めのすっきりとした味わいのものを選んだりとさまざまである。そんなウォッカのおすすめの種類(銘柄)をいくつか紹介していく。

スミノフ

スミノフは1864年にロシアで誕生した銘柄。アルコール度数が40度と使いやすく、モスコミュールやスクリュードライバーなどカクテルを生み出すきっかけとなった商品。すっきりクリアな味わいが特徴。

アブソルート

スウェーデンの蒸溜所で作られている度数40度のプレミアムウォッカ。冬小麦100%で作られ、ほのかな穀物の香りとドライフルーツのような香りがするのも特徴。ストレートでウォッカを楽しみたい方におすすめの銘柄だ。

ギルビー

150年以上の歴史を持つイギリスのギルビー社が生み出したウォッカ。度数はやや控えめの37.5度、飲み口が非常に軽いのも特徴。続式蒸溜機による蒸溜で雑味を取り除きクリアな味わいに仕上げている。ほぼ香りがないため、ジュースなどと合わせると味を邪魔せず手軽にカクテルが楽しめる。

スカイ

全面ブルーのボトルが目をひくウォッカ。1992年にサンフランシスコで生まれた比較的新しいブランドである。独自の温度調整法で蒸溜が4回、濾過が3回と丁寧に作られており、透明感のある味わいで飲みやすいと人気の銘柄。

スピリタス

アルコール度数が一番なのがこのスピリタスウォッカだ。70回以上の蒸溜を繰り返し96度という高アルコール度数に仕上げている。ストレートで飲むというよりは、カクテルのベースに少量使うのがおすすめで果実酒のベースに適しているウォッカ。

ズブロッカ

ポーランド産のウォッカは他国のものに比べ香りづけしてあるフレーバードウォッカが多く、その中でもとくに有名なのがズブロッカである。バイソングラスという貴重な植物のエキスを加え、青リンゴを思わせる甘酸っぱい香りが特徴。いつもと違った味わいを求める人におすすだ。

奥飛騨

まるで日本酒のような和テイストのラベルが目をひく国産ウォッカ。世界的にも珍しい米を原料としたウォッカで、なめらかで甘みのある口当たりが特徴。55度という高アルコール度数でありながらストレートでも美味しく飲めると好評だ。

3. 知っておきたい!ウォッカとほかのスピリッツとの違い

スピリッツとは蒸溜酒という意味。世界にはスピリッツと呼ばれるさまざまな酒があり、その中でも、ウォッカ・ジン・テキーラ・ラム酒、この4種類は世界4大スピリッツと呼ばれ、多くの人に親しまれている酒だ。そして、ウォッカとほかのスピリッツを区別する点は白樺の炭を使う濾過工程にある。その違いをスピリッツごとに説明していく。

ジン

主にドイツ・イギリス・オランダなどで製造されている酒。原料は穀物でウォッカと同じだが、蒸溜後にボタニカルで香りを付け加えるなどジン独自の製造方法がウォッカとの違いだ。

ラム酒

主に西インド諸島で製造されている酒。原料はサトウキビの廃糖蜜や絞り汁で、穀物が原料のウォッカとは大きく違う点だ。さらにラム酒はお菓子や料理に香り付けとして使用されることが多い。主にカクテルなどで使われるウォッカとは少し用途も違ってくる。

テキーラ

メキシコで製造されている酒で、アルコール度数は50度とウォッカより少し高めだ。また、テキーラは竜舌欄という植物が原料というところもウォッカとの大きな違いだ。

結論

ウォッカは原料や産地によって種類や度数もさまざまで、さっぱりとしているためほかの飲み物とも相性がよい。ストレートやロック、もちろんカクテルでも飲めるウォッカは原料や産地によって味わいに違いがあり、それぞれに特徴がある。好みのウォッカを見つけて大人の楽しみ方をしてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2020年3月27日

  • 更新日:

    2021年8月18日

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