1. ビールの泡には役割があった

なんてことないと思っていたビールの泡には、実は味を守る大変な役割があったのだ。ビールはそのまま飲むととても美味しいが、泡についての知識があるとより酒の時間を楽しめるのでおすすめしたい。
■ふたの役割
ビールの泡はグラスに移したときに品質を落とさないためのふた、と考えよう。泡がないと、炭酸ガスが抜けやすくなってしまい、ビールの味が落ちる。また、ビールは空気に触れると酸化するので、飲んだときにも味が違うと感じやすくなるのだ。
■苦味を感じにくくする
ビールはそのまま液体部分だけを飲むと、苦みを強く感じてしまう特徴がある。しかし泡が最初に口に入ることでビールの苦味を緩和し、飲みやすく変えてくれているのだ。
つまりビールの泡は、本来の美味しさをそのまま飲むためのものということである。
つまりビールの泡は、本来の美味しさをそのまま飲むためのものということである。
2. ビールの上手な泡を作るコツ

それでは自宅でビールを飲む時に、店のようなきれいな泡を作るのはどうしたらよいのだろうか。ビールの泡の作り方を知れば、家でもバーのような見ためのビールを楽しめるだろう。
■ビールの泡はなぜできる?
ビールの泡はビールの原料である、大麦のショ糖をビール酵母がアルコールに変えるときにできるものだ。泡は、ビール酵母が発生させている二酸化炭素ということになる。大麦の中にはタンパク質があり、なかなか泡が消えないようにしてくれる。
■グラスのビールの泡は「グラス」に注意
自宅で飲むときにもビールの泡は消したくないという人は、ビール自体ではなく、グラスに注目するのがポイントだ。
- ビールグラスの専用スポンジで洗う
- 洗剤はしっかり落とす
- グラスは布巾で拭かないで自然に乾かす
この3つがキーになる。グラスの洗剤が落としきれていないと、泡を作り出せないので注意しよう。また思わず拭きたくなるが、じっと我慢しよう。
3. これでプロ!ビールの泡をつくってみよう

ビールの泡を作り出す理由や、上手に作るコツはわかった。しかし、実践する際には一体どうしたらきれいに泡を作り出せるのだろう。家飲みの際にも気軽にゲストのビールの泡を作るコツを紹介していこう。
■三度注ぎを実践
ビールにはつぎ方のパターンがあり、一度注ぎ、二度注ぎ、三度注ぎという。見てわかるとおり、ビールを何回でグラスにつぎきるかの回数だ。泡をきれいに作るなら、おすすめは三度注ぎである。以下の手順でついでみよう。
- グラスを安定したテーブルにおく
- 約30cmの高さから、勢いよくグラス半分までビールを注ぐ
- 上に出てくる大きめの泡が消えたら、静かに9分目までビールを注ぐ
- 泡が消えたらビールを注ぐ。グラスからこぼれないのはもちろんだが、少なすぎるのもよくない。こんもりとグラスから泡が出るくらいまでにしよう。
■割りばしを使う
飲んでいるビールを少し置いておくと、泡が消えてしまうこともある。泡を復活させたいときは、割りばしを使おう。やり方は簡単で、割りばしで混ぜるだけ。コツは小さくゆっくり回すことだ。あまりにスピーディーだと、泡がきめ細かくなくなるので気を付けたい。
結論
こちらではビールの泡についての知識や、泡を綺麗に作る方法などをまとめてきた。自宅で飲むときにも泡が出ていると、バーにいるかのようにオシャレな雰囲気を楽しめる。ぜひビールの味を落とさないためにも泡を作り、ゆっくり落ち着いてリラックスタイムを楽しもう。