目次
1. ウォッカとは

ウォッカと聞くだけでアルコール度数が高くなかなか手が出せない、というイメージがあるかもしれないが、まずはそのウォッカについて詳しくなろう。
「世界4大スピリッツ」のひとつ
ウォッカは焼酎やウイスキーと同じ「蒸留酒」に属する酒だ。ジンやラム、そしてテキーラなどと並んで世界4大スピリッツのひとつとされている。無味無臭で(アルコール臭はするが)、水のようなクセのないスッキリした味わいが特徴のアルコールである。
ウォッカの発祥
ウォッカ発祥の地というとロシアをイメージする方がほとんどではないだろうか?現在では正解だが、実は一時期、ロシアとポーランドがお互いに自国が発祥地であると主張し合っていた。争いは法廷にまでもつれ込んだが、結果として国際調停裁判所がロシアを発祥地と認めたことにより、晴れてウォッカとロシアがイコールでつながった。
ウォッカの原料
本場ロシアのウォッカは原料にライ麦や大麦などが使われている。そのほかの国で作られているウォッカの中には、小麦やジャガイモ、あるいはぶどうなどの果物といったように、さまざまな原料が使われているものもある。ちなみにロシアと発祥地を争ったポーランドでは、フレーバー付きのウォッカも多く製造されている。
2. ウォッカのアルコール度数

ビールなどと比べるとたしかにウォッカのアルコール度数は高いのだが、具体的にどの程度なのだろうか?
主流のウォッカのアルコール度数は40度程度
広く流通している一般的なウォッカのアルコール度数は40度ほどである。これはウイスキーとほぼ同じアルコール度数だ。日本で親しまれている日本酒はアルコール度数15度ほどであることからも、ウォッカのアルコール度数の高さがうかがえる。
ポーランドのウォッカ「スピリタス」は96度
中にはアルコール度数96度の、アルコールそのものというウォッカもある。スピリタスだ。もちろんウォッカの中ではもっともアルコール度数が高いわけだが、ほかのアルコールと比べてもこれほど度数が高いものはめったにお目にかかれない。スピリタスは蒸留を70回以上も繰り返して作られる。蒸留とは、簡単にいえばアルコール度数を高めるための工程だ。なお英語のスピリッツとは蒸留酒のことである。
たとえば同じ世界4大スピリッツのひとつであるテキーラは、その(テキーラと名乗る)条件として「2回以上の蒸留」というものがある。2回の蒸留でもあれほど強いアルコールが作れるにも関わらず(中には度数が低いテキーラもあるが)、スピリタスは70回以上も蒸留しているというのだから恐れ入る。もちろん、そのまま飲むのはNGだ。
たとえば同じ世界4大スピリッツのひとつであるテキーラは、その(テキーラと名乗る)条件として「2回以上の蒸留」というものがある。2回の蒸留でもあれほど強いアルコールが作れるにも関わらず(中には度数が低いテキーラもあるが)、スピリタスは70回以上も蒸留しているというのだから恐れ入る。もちろん、そのまま飲むのはNGだ。
アルコール度数40度未満のウォッカもある
一方、アルコール度数が37度などというウォッカも販売されている。フレーバー付きのウォッカなどに多いアルコール度数だ。数あるウォッカの中でも飲みやすいので、初めてウォッカを味わうという方はこうした商品を選んでみてはいかがだろうか?
3. アルコール度数の高いウォッカの飲み方

アルコール度数が40度ほどあるウォッカは、いくら水のような口あたりといってもストレートで飲むと胃に負担をかけてしまう。そのため、いろいろな飲み方をしてウォッカを楽しむ人が多い。
ロック
基本的なウォッカの飲み方としておすすめなのがロックだ。ウォッカの風味を感じられるし、氷が溶けるにつれて少しずつ薄まるためストレートよりも飲みやすい。レモンやライムなどの柑橘類をしぼって加えることで、よりさわやかな飲み心地になる。
ウォッカトニック
トニックウォーターを注いでライムをしぼる、ウォッカトニックもおすすめだ。ウォッカに甘みと炭酸が加わることでアルコール度数も下がり、より飲みやすくなる。
ソーダ割り、ジンジャー割りもおすすめ
より気軽にウォッカを楽しみたいという方におすすめの飲み方が、ソーダ割りやジンジャエール割りだ。ウォッカに甘みのある炭酸を加えることで、食事にも合う飲み心地になり、初心者でも飲みやすい。とはいえグイグイ飲むと一気に酔いが回るおそれがあるため気をつけよう。ゆっくり味わいながら楽しむのがおすすめだ。
4. ウォッカを使ったカクテルには何がある?

ウォッカを使ったカクテルにはいろいろな種類がある。アルコールに強い方、弱い方それぞれにおすすめのカクテルを1つずつ紹介しよう。
ウォッカマティーニ(アルコール度数高め)
アルコールに強いという方におすすめなのが、こちらのウォッカマティーニだ。ウォッカとドライ・ベルモットのみ、しかも少量というごくシンプルなカクテルながら、存在感や味わい、クールさが際立つ大人のカクテルである。
モスコミュール(アルコール度数低め)
ウォッカをジンジャーエールで割り、レモンの代わりにライムを使うのがモスコミュールである。ちなみにモスコミュールという名前は「モスクワのラバ(ラバとは、雄のロバと雌のウマの交雑種)」という意味である。そのラバに蹴られたかのような刺激があることから、その名が付いたとされている。
5. アルコール度数が高めのおすすめウォッカ

ウォッカは銘柄によってアルコール度数が異なる。そのため選ぶウォッカによって飲みやすさも変わってくる。まずはアルコール度数が高めのおすすめウォッカを紹介しよう。
スミノフブルー
ウォッカの中でアルコール度数が高くて有名なのはスミノフブルーだ。日本でもコンビニなどでよく見かける、スミノフアイスと同じブランドのウォッカである。スミノフはアルコール度数により銘柄が違うのだが、その中でもスミノフブルーはアルコール度数が50度ととくに高い。
奥飛騨ウォッカ
日本でもアルコール度数の高いウォッカが作られている。それが奥飛騨ウォッカで、アルコール度数55度とこちらも高い。米を原料としており、なめらかな甘みのある味わいが特徴だ。アルコール度数は高いが飲みやすい、というのも日本産ウォッカの魅力のひとつだろう。
6. アルコール度数が低めのおすすめウォッカ

続いて、アルコール度数が低めのおすすめウォッカを紹介しよう。
ベルヴェーデル
ポーランドウォッカで、600年以上の歴史を持つのがベルヴェデールだ。まろやかな口あたりで、バニラやアーモンドのような風味を感じられる。アルコール度数は平均的な40度ほどなので、初心者でも飲みやすいだろう。
ギルビーウォッカ
手頃な値段でウォッカを楽しみたい方には、キリンビールが販売しているギルビーウォッカをおすすめする。アルコール度数は37.5度だ。イギリスのブランドであるギルビーは、まろやかでコクのある味わいや香りが楽しめるウォッカだ。高品質なのにお手頃価格とコスパに優れているため、初心者も手を出しやすいウォッカである。
7. ウォッカを楽しめる大人はカッコいい

アルコール度数は高めだが、いろいろな飲み方ができるのがウォッカの魅力である。ウォッカを楽しめる大人はカッコいい。初心者の方やアルコールが弱い方などは、まずは37度程度のギルビーウォッカなどから試してみてはいかがだろうか?
結論
ウォッカはアルコール度数が40度ほどと高めだが、クセがなく飲みやすいのが特徴のアルコールだ。水のような口あたりのためストレートでも飲みやすいといわれているが、酔うためにグイグイ飲むといったことは避けよう。静かに嗜むのが大人の魅力である。