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晩酌定番の【ビール】は身体に悪い?毎日飲むのはNGって本当?

晩酌定番の【ビール】は身体に悪い?毎日飲むのはNGって本当?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2021年12月 8日

休肝日という言葉があるように、アルコールを毎日飲むのはいけないことだとされるようになった。しかし毎日晩酌を楽しんできた人にとっていきなり飲まない日を作るのは難しいだろう。ここでは毎日ビールを飲んだらどうなるのか、飲まないようにするにはどうしたらよいかを紹介する。

  

1. 毎日ビールを飲んではいけない理由

休肝日という言葉がある。ビールにはアルコールが含まれているのだが、アルコールの分解は肝臓で行われる。つまり肝臓を休めるためにアルコールを含む飲料を一切飲まない日というのが休肝日なのだが、休肝日が本当に肝臓を休めることになるかどうかは疑問視されている。休肝日を設けていてもほかの日の飲酒量が多ければ肝臓への負担が休肝日の間に解消されないままであるといえるからだ。

休肝日の有無よりも、日々飲むビールの量に注意してほしい。最初は嗜む程度であったとしても次第に飲む量が増えてしまっていたという人もいるだろう。また、ビールと一緒に必ずつまみも食べるという人もいるだろう。ビールに合うつまみはさまざまだが、3食の食事とは別に食べるのであれば1日の総摂取エネルギー量は多くなってしまう。そうすると肥満などの生活習慣病に罹患する確率が高くなっていく。ビールを飲むことによりこのようなデメリットがあることも理解したうえで適度に楽しもう。

2. ビール以外の酒だったら飲んでもよい?

ではビール以外のほかのアルコールではどうだろうか。なかにはビールだけでなくワインや日本酒を日替わりで飲むという人もいるだろう。アルコールの種類が変われば毎日飲んでもよいのではないかと考えるかもしれないが、結論からいえばビールと同様に飲む量によって毎日飲んでよいかどうかの判断は変わる。

厚生労働省によって始められた国民健康づくり運動である「健康日本21(第1次)」の中で、節度ある適度な飲酒は「1日平均純アルコールで約20g程度の飲酒」と定義されている。つまり1週間で約140gのアルコールなら許容範囲というわけだ。純アルコール約20gがどのくらいの量かというのは飲む酒の種類によって異なり、ビールであれば中瓶(500mL)1本、日本酒であれば1合(180mL)に相当する。1週間単位で考えたときにアルコール量が140gを超えそうであれば毎日飲むことはやめたほうがよい。逆にいえばアルコール摂取量を1日あたり約20gに抑えることができれば毎日飲んでも構わないということになる。ただし、これはあくまで目安として考えてほしい。アルコール分を体内で分解する際に必要となるアルコール分解酵素の量や働きの強さは人によって異なるからだ。健康管理をきちんとしていきたいならばビールも含めてアルコールは毎日飲まないほうがよいだろう。

3. ビールを毎日飲まないようにするための工夫

健康が気になってきたため毎日ビールを飲むのもやめようと考える人もいるだろう。しかし長年毎日飲んできていた人にとっては習慣になってしまっているため、思うようにやめられないのが実情だ。アルコールはデメリット部分が強調されがちだが、適度に飲むことでリラックス効果も得られる。そのためビールを飲むのをやめたら気持ちが落ち着かないといった弊害も出てくるかもしれない。うまくビールをやめるにはどうしたらよいのかは難しい問題だが、いくつか方法がある。

たとえばストレス発散のために毎日ビールを飲んでいるのであれば、運動したり好きな映画を見たりするなど代わりにストレス発散できる方法を探してみよう。ビールを飲まないと寝られないという人にはとくに運動がおすすめだ。近所を散歩やジョギングすることで身体が適度に疲れるため寝つきがよくなるだろう。また、ビールの代わりに違う飲み物を飲むという方法もある。アルコール以外であれば何でもよいのだがビールのような爽快感が得られる炭酸水が代替品としておすすめだ。強めの炭酸水やフレーバーのついた炭酸水などいろいろな種類があるため、好みの炭酸水を探してみるのも面白い。ビールを飲まないというと苦痛を強いられるイメージがあるが、ほかのことにチャレンジして新しい楽しみを見つけるようにしよう。

結論

ビールの飲む量によって毎日飲んでもよいかどうかは変わる。もしいつも2杯以上飲むというならば休肝日を取り入れるようにしよう。一方、少量を嗜む程度ならば毎日飲んでも健康上は問題ないとされている。ただし、ビールと一緒につまみも食べるということであればカロリーの摂り過ぎなどの問題が出てくるため、結局のところ毎日飲むのは控えたほうがよいだろう。
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  • 公開日:

    2020年4月30日

  • 更新日:

    2021年12月 8日

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