1. ウイスキーの種類

ウイスキーを選ぶ時には、まず原料の違いによる分け方と「世界の5大ウイスキー」という国別の分け方があることを知っておきたい。
ウイスキーは原料の違いにより2種類に分かれる。まず、原料が大麦麦芽(モルト)のウイスキーは、「モルトウイスキー」と呼ばれている。一方、原料がとうもろこしや小麦、ライ麦など大麦以外の穀物(グレーン)から作られたウイスキーを「グレーンウイスキー」という。
モルトウイスキーのうち、ひとつの蒸溜所で蒸留、熟成されたウイスキーを「シングルモルトウイスキー」、数種類の風味の違うモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものは「ブレンデッドウイスキー」と言われている。
シングルモルトは、その蒸溜所の伝統、土や水などの風土、気候、麦芽を乾燥させる手法、樽などを反映した個性やこだわりがあふれるウイスキーになる。似たような製造方法であっても一つとして同じものは存在しない。また、絶妙なバランスで掛け合わされたブレンデッドウイスキーは、そのブレンドならではの香り、味わいを醸し出す。
つまり、蒸溜所の数だけシングルモルトのウイスキーが存在し、さらにそのウイスキーを掛け合わせた数だけブレンデッドウイスキーが楽しめることになる。
ウイスキーは原料の違いにより2種類に分かれる。まず、原料が大麦麦芽(モルト)のウイスキーは、「モルトウイスキー」と呼ばれている。一方、原料がとうもろこしや小麦、ライ麦など大麦以外の穀物(グレーン)から作られたウイスキーを「グレーンウイスキー」という。
モルトウイスキーのうち、ひとつの蒸溜所で蒸留、熟成されたウイスキーを「シングルモルトウイスキー」、数種類の風味の違うモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものは「ブレンデッドウイスキー」と言われている。
シングルモルトは、その蒸溜所の伝統、土や水などの風土、気候、麦芽を乾燥させる手法、樽などを反映した個性やこだわりがあふれるウイスキーになる。似たような製造方法であっても一つとして同じものは存在しない。また、絶妙なバランスで掛け合わされたブレンデッドウイスキーは、そのブレンドならではの香り、味わいを醸し出す。
つまり、蒸溜所の数だけシングルモルトのウイスキーが存在し、さらにそのウイスキーを掛け合わせた数だけブレンデッドウイスキーが楽しめることになる。
2. 世界の5大ウイスキー

シングルモルトとブレンデッドウイスキーは、ウイスキーの種類の違いであるが、それとは別に「世界の5大ウイスキー」という国別(産地別)の分け方もある。
●スコッチウイスキー
世界で最も生産量が多いウイスキーで、スコットランドで作られている。ビート(泥炭)でいぶすように麦芽を乾燥させるので、強く、スモーキーな香りがするものが多い。スコットランドには、スコッチウイスキーの蒸溜所が100以上ある。
●アイリッシュウイスキー
ウイスキー発祥の地、アイルランドのウイスキー。世界で最も歴史が長いウイスキーで、最古のウイスキーだ。蒸留が行われる回数が他のウイスキーに比べて多く、このため口当たりなめらかで比較的すっきりとした味わいに仕上がる傾向がある。また、ウイスキーは「命の水」とも呼ばれるが、その語源はアイルランド語にあると考えられている。
●アメリカンウイスキー
アメリカで作られるウイスキーで、原料は大麦麦芽の他、ライ麦やとうもろこし、大麦などが多く使用される。なかでも、ケンタッキー州で誕生したバーボンウイスキーは、とうもろこしを51%以上使用し、内側を焦がしたホワイトオーク樽によって熟成させる。これによって生まれる甘く香ばしい香りが特徴的なウイスキーで、日本でも非常に人気が高い。
●カナディアンウイスキー
カナダのウイスキーで、5大ウイスキーの中では最もまろやかで、軽い口当たり。2種類のグレーンウイスキーをブレンドしたカナディアンブレンデッドウイスキーが多い。
●ジャパニーズウイスキー
日本国内で生産されたウイスキーのことで、ヨーロッパのスコッチウイスキーを手本にして誕生したといわれる。有名な銘柄はさまざまな種類の原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーに属するものが多く、日本人好みのバランスの取れた繊細な風味に仕上げている。
3. ウイスキーベースの代表的なカクテル

製造法や原料、産地によって味わいが異なるウイスキー。そのままウイスキーの個性を堪能することもできるが、他の酒やジュースと合わせてカクテルにすると、いつもと違った楽しみ方ができる。
●マンハッタン
歴史あるウイスキーのカクテルで、1876年にマンハッタンのバーで誕生した。ウイスキーにスイート・ベルモットという白ワインにハーブを漬け込んで作る酒をブレンドしてある。チェリーをひとつ添えるのも、このカクテルならではの特徴だ。ウイスキーの力強さとハーブの香気の相性が良く、洗練された味わい。
●ニューヨーク
第2次世界大戦より前から現在にいたるまで、多くの人に愛されているカクテルだ。発祥は不明。カナディアンウイスキーにライムやグレナデンシロップを加えて作る。砂糖も加えて、甘みをプラスしているのが特徴だ。バーボンを使って、砂糖を加えないカクテルは、「ニューヨーカー」という若者に人気のカクテルになる。
●ゴッドファーザー
1972年に公開された映画「ゴッドファーザー」にちなんだカクテルで、映画に熱狂したニューヨーカー達の間で流行し、今なお愛されている。ウイスキーにアマレットというアーモンドの香りがするリキュールを加えたシンプルなカクテル。映画の舞台になっているイタリアのリキュールを合わせたところが粋である。
結論
美しく澄んだ琥珀色のウイスキー。色合いやスモーキーな香り、染み入るような味わいで、深みのある大人の時間を過ごすことができる。お気に入りのウイスキーを探して、じっくり味わう時を楽しむのもいいのではないだろうか。