1. ウイスキーの保存期間とは

ウイスキーには、賞味期限が記載されていないのを知っているだろうか。そのため、ウイスキーはとくに定められた保存期間があるわけではない。しかし保存方法によってウイスキーの味わいは変わってくる。開封していないウイスキーの場合は、とくに保存期間を気にする必要はないが、開封したウイスキーはいくら賞味期限がないといってもある程度の期間で飲みきるのがおすすめだ。その理由は、ウイスキーは酸素に触れることで、味や香りが飛んでしまうからだ。そのため、ウイスキーを保存する際は、できるだけ酸素に触れないようにすることが大切だ。酸素に触れないようにするために、残り少ないウイスキーは小さめの清潔な瓶に移し替えて、酸素に触れる面積を少なくするのもいいだろう。
2. ウイスキーに適した保存場所

ウイスキーに適した保存場所としてまず挙げられるのが、暗所だ。ウイスキーは紫外線があたると味や香りが劣化してしまうからだ。そのため、ウイスキーを保存する際は、できるだけ暗い場所を選ぶのがいいだろう。さらにウイスキーは湿気にも弱い。とくに開封後のウイスキーは湿気に注意することが大切だ。また、保存する場所の温度にも注意しよう。ウイスキーは高温の場所に置くと、中のウイスキーが蒸発してしまうことがある。そのため、ウイスキーの保存場所として適している場所は、暗く温度の低い場所がよいといえるだろう。
■ウイスキーの置き方
ウイスキーを保存する際に注意したいのが置き方だ。ワインなどの場合は、ワインセラーに寝かして保存する場合はあるが、ウイスキーの場合は立てて保存するのがおすすめだ。とくに開封したウイスキーは横に保存すると、酸素に触れる面積が多くなってしまうため、立てて保存するほうがベターだ。
3. ウイスキーは冷蔵庫で保存していいのか?

飲みかけのお酒などを冷蔵庫で保存する人がいるが、ウイスキーの場合は、冷蔵庫で保存するのはおすすめできない。ウイスキーは暗所に保存するのがよいとされているが、冷蔵庫だと冷えてしまい、ウイスキーの美味しさが半減してしまうのだ。そのうえ、開封したウイスキーにほかの食品のにおいが移ってしまうことがあるため、冷蔵庫での保存は避けたほうがいいだろう。
4. ウイスキーを美味しく保存する上級者アイテム

■パラフィルムを使う
ウイスキーをよりしっかり保存するのなら、パラフィルムを使うのがおすすめだ。パラフィルムとは、医療用のテープでウイスキーのボトルの栓の周りに巻き付けることで、しっかり密閉することができる。ただボトルを閉めるだけではなく、パラフィルムを上から巻くことで、ウイスキーの酸化などを防ぐ効果が期待できる。しばらくウイスキーを飲まない場合などはこのパラフィルムを巻いて保存するのがおすすめだ。
■プライベート・プリザーブ
プライベート・プリザーブとは、飲みかけのウイスキーの瓶の口にスプレー式のガスを吹き付けて使用することで、ウイスキーが空気に触れる面積を少なくする効果がある。このプライベート・プリザーブはウイスキーだけでなく、ワインにも使用されている。このように、よりしっかり保存を行うことで、ウイスキーのもつ香りや風味をいつまでも変わらず楽しむことができるだろう。
結論
ウイスキーはとくに保存期間は決まっていないが、正しい保存方法を行うことで飲みかけのウイスキーも美味しい味わいを長く保つことができる。ウイスキーを保存する場合は、酸素とウイスキーが触れる面積を少なくすることがポイントになる。その点に注意して保存することで、飲みかけのウイスキーも長く美味しく味わえるようになるだろう。