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ウイスキーの【スコッチ】にも種類がある!スコッチの歴史や各地の特徴をまとめてみた

ウイスキーの【スコッチ】にも種類がある!スコッチの歴史や各地の特徴をまとめてみた

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

2020年5月14日

ウイスキーにはいくつかの分類がある。中でもスコッチは世界の五大ウイスキーのひとつといわれ、最もよく聞くもののひとつではないだろうか。分類によってさまざまな特徴があり、スコッチも例外ではない。では、どのような特徴と魅力をもっているのか、知っておいて損はないだろう。本記事での説明を参考に、興味を深めていただければ幸いだ。

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1. スコッチは、スコットランドのお墨付きのウイスキー!

そもそも、スコッチとはどのようなウイスキーを指すのか。基本的には、イギリスのスコットランドで製造されているウイスキーのことだ。ただしスコッチの要件は法律で定義されている。原料や酵母に熟成年数、最終的なアルコール度数といった条件を満たしたウイスキーだけがスコッチに分類されるのだ。スコットランドにはスコッチの蒸溜所が多数あり、世界のウイスキーでスコッチが生産量世界一となっている。

香りにも特徴あり

また、スコッチには香りにも大きな特徴がある。ものにもよるが、多くの銘柄では「スモーキー」「ピーティ」などと評される燻製のような独特の香りを楽しめるのだ。これは、原料である大麦麦芽を乾燥させる際に「ピート(泥炭)」と呼ばれる物質を焚きつけるために生まれる香りだ。スコッチの代名詞ともいえるこのピートの香りは、慣れない人には少しハードルが高いかもしれないが、一度ハマると抜け出せないスコッチの魅力の一つとなっている。

とはいえ、これはあくまで「あえてスコッチに傾向を求めるとすれば」という話だ。事実、スコッチの中にはノンピート(ピートによる香りづけを行わない)の銘柄も多く存在しているし、その味わいは地域や蒸溜所によって千差万別だ。一筋縄ではいかない奥深きウイスキー、それがスコッチなのだ。

2. ウイスキーの密造文化が、今日のスコッチを生んだ?

スコットランドは、アイルランドとならび最も伝統あるウイスキー作りの地として知られる。そんなスコットランドで生まれたスコッチの歴史を紐解いていこう。

諸説あるが、もともとアイルランドで製造されていたウイスキーの原型のようなお酒が12~13世紀ごろにスコットランドに伝わり、これがスコッチの起源と言われている。当初は医薬品としての位置づけで主に修道院で製造されており、このときはウイスキーというよりも単なる蒸留酒で、樽熟成などもなく、色も付いていなかったといわれる。

後にイングランドがスコットランドを編入した際にウイスキーに重税が課されたため、各地の蒸溜所では脱税をもくろみ密造が盛んになった。そのような経緯の中、樽に保存していたウイスキーが熟成され、色が付いたことが、現代のウイスキー作りに欠かせない「樽熟成」の過程の起源だといわれている。こうした幾重もの偶然が積み重なり、今日飲まれているスコッチが生まれたのだ。スコッチを飲む際には、こうした歴史に思いを馳せてみるのもよいだろう。

3. 一枚岩じゃない!スコッチの中にも種類がある

スコットランド地方といっても広く、スコッチ製造に関しても一枚岩でない。実は、スコットランドの中でもさらにエリア分けがされ、それぞれ特徴的なスコッチを製造しているのだ。これらの地域が合わさり、ウイスキーの生産世界一を実現している。分け方はひと通りではないし、もちろん同じ地域であってもその特徴は蒸溜所ごとに千差万別だが、おおよその傾向はあるといわれる。代表的な地域をいくつか紹介しよう。

ハイランド

スコットランド北部の、標高1000メートル級の山々が連なる高地地域一帯を指す。あまりに広いため、「ハイランドのスコッチといえば○○」といった特徴を挙げるのは難しい。さまざまな蒸溜所がそれぞれ特色のあるスコッチを製造している。

たとえば、ラベルに描かれた猫のデザインが印象的な「クライヌリッシュ」は、クリーミーな甘みと口当たり、スパイシーで濃厚なコクが調和した繊細な味わいといわれる。また、あまりに完成された味わいから「完璧すぎる」と評されるシングルモルト「グレンモーレンジィ」は、蜂蜜をほうふつとさせるコク深い甘みと柑橘系の華やかな香り、バランスのよいエレガントな味わいといわれる。

このように見れば、ハイランドの銘柄は「繊細でなめらか、バランスの取れた甘み」といえなくもなさそうだ。しかし先述のとおり、ここに挙げた銘柄は一例であり、必ずしもハイランド全体の特徴を総括しているとはいいがたい。味の傾向はぜひ読者自身の舌でご確認いただきたい。

ローランド

スコットランド南部の地域を指す。ローランドは地理的な影響もあるのか(アイルランドに近い)、アイリッシュウイスキーを彷彿とさせるやわらかく飲みやすい味わいのスコッチが製造される傾向にある。アイリッシュウイスキーの特徴として、単式蒸留の際には「蒸留回数は2回~3回」という規定がある。蒸溜回数を増やせば、その分原料由来の成分がそぎ落とされることになり、結果的に味わいは穏やかでライトなものに仕上がりやすくなるのだが、ローランドのウイスキーも同様の製造方法をとっている銘柄が多く、比較的落ち着いた味わいのものが多い。

アイラ

スコットランドの西に浮かぶアイラ島にも蒸溜所がある。アイラの特徴はなんといっても強烈な「ピート香」で、一度飲めばすぐにそれとわかる強烈な香りは苦手とする人も多い反面、好きな人はとことんハマるマニア向けのウイスキーでもある。ほとんどの蒸溜所が海沿いにあるため、ほのかに潮の香りが混ざるのも特徴だ。「スモーキーな香り」「ピーティ」という表現は聞くけど、どういったものか分からない...という方は、ぜひ一度アイラモルトを試してみることをおすすめする。これぞスモーキーともいうべき強烈な燻製のような香りを体験できるはずだ。

スペイサイド

スコットランド北部にあるスペイ河という河川の流域一帯を指す。数多くの蒸溜所があり、スコッチ製造の中心地ともいえる。たとえば高級ウイスキーとして有名な「ザ・マッカラン」や、シングルモルトの元祖とも呼ばれる「ザ・グレンリベット」などもスペイサイドで製造されている。ハイランドと同じく傾向を求めるのはなかなか難しいが、あまりクセの強調された銘柄は少なく、華やかで芳醇な香り、なめらかな甘みと口当たりをもった銘柄が多いといえるかもしれない。

キャンベルタウン

スコットランド南部の沿岸地域にある町だ。海沿いというだけあり、スコッチにも潮の香りが含まれるのが特徴。この点は地理的にもほど近いアイラに近いものがあるが、アイラモルトほどの強烈なピート香はあまり感じられず、潮の香りの中に落ち着いた味わいの銘柄が多い印象だ。
ほかにもアイランズと呼ばれる諸島地域や、ハイランドの沿岸地域などでもスコッチが生産されている。旅行でスコットランドを訪れる機会があれば、蒸溜所を回ってみるのも面白いかもしれない。

結論

スコッチは世界のウイスキーの中でも最多の割合を占める。その実態は厳しい条件を満たして製造されるウイスキーで、ピートをはじめとした魅力的な香りや、歴史的背景をもつ。地域ごとに特徴的なスコッチを製造しており、多種多様な味を楽しめる。酒屋やバーに行く際など、スコッチに手を伸ばしてみてはどうだろうか。

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