目次
1. コニャックは、厳格な規準をクリアしたコニャック地方特産のブランデー!

コニャックはブランデーの中でも特別なポジションにある。まず生産地は、フランスのボルドーの北にあるコニャック地方だ。石灰質を多く含む土が、ブランデーに適したぶどうの栽培を可能にしている。ただし、単にこの地域で作られたブランデーというのではコニャックと呼べない。実は法律によって製法の基準が定められている。アルコールの度数や熟成年数など、細かく決められている。この規準をクリアしたブランデーだけがコニャックと呼ばれるのだ。したがって、コニャックの品質は保証されていると考えてよい。地域ごと、あるいは製造所ごとに製法の細かい違いがあり、それぞれ特徴的なブランデーを作っている。ほかにも、アルマニャック地方で作られたブランデーをアルマニャックと呼ぶこともある。さまざまな地方で、ブランデーのブランドが築かれているといえる。
2. ブランデーの中でもとくに豊か!コニャックの香りを楽しむ飲み方とは

コニャックは、ブランデーの中でもとくに豊かな香りをもつ。そのため、ストレートなど、なるべく香りをしっかり楽しめる飲み方で味わいたい。飲む前の香り、少量を口に入れてから鼻に抜ける香り、どちらもコニャックならではだ。つまみなどと合わせ、じっくりと飲むのがおすすめだ。一般的に度数が40度以上あるため、急いで飲むのは禁物。時間をかけて楽しもう。
フレンチハイボールにして楽しむのもあり
ところで、フレンチハイボールと呼ばれる飲み物がある。これは、コニャックで作ったハイボールだ。コニャック自体の香りよりも、飲みやすさや料理との組み合わせを楽しむ飲み方だといえそうだ。かつてイギリスでは、貴族などにブランデーのソーダ割りが親しまれていたという話もある。ブランデーを気軽に飲んでみたい人は、試す価値があるだろう。
3. ブランデーと甘みの相性に注目!コニャックに合うつまみとは

一般的にブランデーは、甘みとの相性がバツグンだ。コニャック単体でも美味しく飲めるが、何となく口寂しくなるかもしれない。できればちょっとした甘い食べ物をつまみに合わせたい。お菓子などは食べ過ぎ厳禁ではあるが、コニャックと一緒にゆっくり味わうなら、量もほどほどで済むためちょうどよいだろう。
チョコレート
チョコレートは、コニャックに合わせたい甘みの代表格だ。最近では、酒入りのチョコレートがスーパーなどで売られている。それらの中には、コニャックが使われているものもあるのだ。したがって、コニャックとの組み合わせを知らないうちに味わった人もいるかもしれない。ミルクの多い甘めのもの、カカオ中心の甘さ控えめのもの、どちらもコニャックとの組み合わせを楽しめる。ただ、あまり一気にかじると風味の主張が強くなり過ぎるほか、食べ過ぎにもつながる。コニャックと同様、少しずつ口に入れて味わうのがおすすめだ。
飴
コニャックは飴との相性もよい。飴は長く口に残るため、少ない量でも十分に楽しめる。甘いものが好き、しかし糖質は抑えたい、という人にもちょうどよいのではないだろうか。ただ、フレーバーにクセがあるとコニャックの香りとぶつかる可能性もある。なるべくシンプルな味の飴を選ぶのがおすすめだ。果実系のフレーバーは、好みでない限りは避けるのがよいかもしれない。飴とコニャックを一緒に口に含み、味と香りの混ざり合いを楽しもう。
結論
コニャックは、フランスにあるコニャック地方にて厳しい基準の下で製造される、高品質のブランデーだ。豊かな香りを楽しみたいが、フレンチハイボールなどで気軽に飲むのもありだ。甘みとの相性がよいので、手軽に手に入るお菓子などと試してみるのがよいだろう。上等なコニャックはもちろん高価ではあるが、肩肘張らずに楽しんでいただければ幸いだ。