1. ラム酒がカクテルに向いている理由

ラム酒はバーに必ず置いてあるほど、カクテルのベースとしては定番な酒である。ラム酒さえあれば、さまざまなカクテルを作り出せるのだ。では、なぜラム酒がカクテルに向いているのか、その特徴とともに探っていこう。
■カクテルにすることで飲みやすくなる酒
ラム酒はスピリッツ(蒸留酒)の一種で、アルコール度数は40~75度ほどと高い。スピリッツ全般にいえることだが、酒が強い人でない限りストレートでは飲めないだろう。そのためジュースなどと組み合わせてカクテルにすることで、誰にでも飲みやすくなる。
■芳醇な香りがさまざまな割りものに合う
薄めることで飲みやすくなるのはもちろんだが、ラム酒特有の風味もカクテルに向く要因のひとつである。ラム酒が洋菓子作りにもよく使われることからもわかるように、ラム酒は香りづけの役割をもつ。サトウキビから作られたラム酒には独特の芳香があり、ほんの少し加えるだけで酒やドリンクが芳醇な味わいに変化する。しかも、ラム酒の香りにはクセがなくほかの食べ物や飲み物とのなじみがよいため、相性のよい割りものが非常に多い。そのためカクテルのバリエーションも豊富なのである。
2. ラムで作る定番カクテル

バーに行けば必ず飲める定番カクテルにも、ラム酒ベースのものが非常に多い。自宅でも簡単に作れるラムベースのカクテルをおさえておこう。
■さっぱり系のカクテル
あまり甘いものは得意ではないという人には、辛口や甘さ控えめのカクテルがおすすめ。ラムベースのさっぱり系カクテルには次のようなものがある。
- ジンジャーラム...ダークラム1を辛口のジンジャーエール1で割る。
- モヒート...ホワイトラム1を炭酸水1で割り、ミントの葉・ライム・砂糖を加える。
- キューバリブレ...ラム1をコーラ3で割り、ライムかレモンを加える。
- xyz...ラム2にコアントロー1とレモンジュース1を合わせる。
- ダイキリ...ホワイトラム3にライムジュース1と砂糖を加える。フローズンタイプも。
■甘めのカクテル
酒の苦みがあまり得意ではないという人には、甘みがしっかりあるジュース感の強いカクテルがおすすめだ。次のようなトロピカルカクテルもラムベースのものが多い。
- ブルーハワイ...ホワイトラム2とブルーキュラソー1を、パイナップルジュース2とレモンジュース1で割る。きれいな青色が特徴。
- マイタイ...ホワイトラム18・ダークラム4・ホワイトキュラソー2を、パイナップルジュース2・オレンジジュース2・レモンジュース1で割る。アルコール度数はかなり高い。
- ピニャコラーダ...ラム1をココナッツミルク2とパイナップルジュース3で割る。
3. 珍しいラムカクテル

ラムベースのカクテルは数えきれないほどある。その中でも、あまり一般的ではない珍しいカクテルを紹介する。
■デザートカクテル
洋菓子の風味付けに使われるラム酒は、デザートカクテルのベースにふさわしい。食後に飲めば贅沢な気分を味わえること間違いなしだろう。
- クレオパトラ...ラム5・コーヒーリキュール4と生クリーム3を合わせる。
- プラチナブロンド...ラム1・ホワイトキュラソー1・生クリーム1を合わせる。
- ヨーグルトカクテル...ラムベースではなく、ヨーグルトドリンクにラム酒を少量加える。
■ホットカクテル
カクテルは冷たい飲み物のイメージが強いが、ラム酒はホットで飲むのもおすすめだ。就寝前に飲みたい人気のカクテルを自宅でも作ってみよう。
- ホットバタードラム...ラムにバターと角砂糖、熱湯を加える。イギリスから伝わった飲み方で、冬におすすめな身体の温まるカクテル。
結論
自宅でカクテルを楽しみたいなら、ラム酒を常備することをおすすめする。1本あれば、割りものを変えながらさまざまなカクテルを作ることができる。ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラムと、ラム酒にも種類があるため好みで選ぼう。