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ウイスキーが健康によいって本当?詳しく確かめてみた

ウイスキーが健康によいって本当?詳しく確かめてみた

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

2020年5月17日

ウイスキーは健康によいという話を聞くかもしれない。とくに、ビールなどと比べて健康的だという主張がある。果たして本当だろうか。事実なら嬉しいかもしれないが、冷静に検証しておきたい。本記事では、ウイスキーの健康への影響について説明していく。参考になれば幸いだ。

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1. ウイスキーはプリン体が少ない、しかし痛風のリスクはある!

ウイスキーは蒸留酒だ。蒸留によりアルコールや水分が抽出されているため、ほかの栄養成分はほぼゼロとなる。よくいわれるのは、ウイスキーはプリン体がないためビールや日本酒より健康によい、という言説だ。蒸留酒にプリン体がほとんどない、というのは間違っていない。ウイスキー100ml中に、プリン体はおおよそ0.1mg含まれる。一方、同量の日本酒では1.2mg、ビールはおおむね5.0mg前後と大きな差がある。プリン体は尿酸値をあげ、痛風を引き起こすおそれがある。プリン体がないという意味では、痛風のリスクを下げるようにも思える。しかし実際には安心できない。というのも、アルコールは分解される際に尿酸を作るため、プリン体がないといえども尿酸値をあげやすくしてしまう。また、アルコールの分解に水分が使われるため、その分尿酸が濃縮される。おまけに、分解時に同時に乳酸が作られる。本来、尿酸は尿と一緒に排泄されるのだが、乳酸によってその働きが妨げられてしまうのだ。このように、ウイスキーを飲んだからといって、尿酸値の上昇を防げるわけではない。尿酸値があがる仕組みを考えると、ウイスキーはアルコール度数が高いため、むしろ影響が大きいかもしれない。したがって、プリン体がないから健康、という言葉は信用しないのがおすすめだ。酒を飲む以上、痛風のリスクがあがることを自覚する必要がある。

2. ウイスキーの摂取目安量は、思ったより少ない?

ウイスキーのアルコール度数は、一般的に40度前後だ。ビールやワイン、焼酎などと比べると大幅に高い値だ。とはいえ、ウイスキーは一度に少しずつしか飲まないから大丈夫、と考えるかもしれない。では、ウイスキーは1日あたりどのくらいまで飲んでよいのだろうか。1日のアルコール摂取量の基準は、おおよそ20gとされる。ウイスキーに換算して考えると、1日あたりの目安は60ml、つまりダブル1杯あるいはシングル2杯だ。たったこれだけ、と思うかもしれない。ウイスキーはアルコール度数が高く、これだけでも十分なアルコールを含んでいるのだ。ちなみに同量のアルコールを含むのは、ビールなら500ml中瓶1本、ワインなら180mlボトル1/4本だ。人によっては、これらの量も少ないと感じるかもしれない。その場合はとくに要注意、アルコール摂取量が多過ぎる可能性が高い。たまの飲み会などならまだしも、日常的に飲んでいるなら気を付けたい。ウイスキーの場合は少しずつなめるように飲むのが定番だが、それでかろうじてアルコール摂取をゆるやかにしている、と考えるくらいでちょうどよいだろう。ウイスキーは思った以上にアルコールを多く含むことに注意しよう。

3. ウイスキーの飲み方に気を付け、アルコールをゆっくりと身体に吸収させる

ウイスキーを飲む際には、なるべく健康を損ねないように心がけたい。かといって、ストイックな制限をかけるのも苦しいだろう。簡単にできそうな方法の例をいくつか見ていこう。
  • 氷入りの水割りにする
ウイスキーを常温のストレートで飲むと、勢いで一気飲みしてしまうおそれもある。少しずつ飲めばよいが、酒が進んでくると勢いがつきがちだ。心配な場合は、氷を入れて飲もう。冷たくしておけば口や喉への刺激が強くなり、少量ずつ飲みやすくなる。さらに水割りにしておけば、身体によりゆっくりとアルコールを入れられる。少しでも酔いを緩やかにして、切りあげる判断をできるようにしたい。
  • つまみと合わせる
胃が空っぽの状態でウイスキーだけ飲んでいては、アルコールの吸収が速くなる。ウイスキーの度数を考えると、急性アルコール中毒の危険さえある。ゆっくり飲むのはもちろん、つまみを組み合わせて、お腹を満たしつつ飲むようにしたい。そうすればアルコールの吸収が緩やかになるため、ある程度はリスクを下げられる。
どちらもありふれた方法だと感じるかもしれない。しかし、こういった基本を守ることにより、健康を損ねるリスクを下げられるはずだ。油断しがちな人は、改めて注意していただきたい。

結論

ウイスキーのプリン体はビールなどの醸造酒と比べて少なく、健康そうに思えるかもしれない。しかしアルコールそのものに尿酸値をあげやすくする作用があるため、ウイスキーだからといってリスクは変わらない。おまけに1日あたりの摂取基準より多い量を飲んでしまいがちなため、身体への負担も大きくなりやすい。ウイスキーだからと油断せず、節度をもって飲むのがおすすめだ。
  

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