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焼酎売上ナンバーワンの【黒霧島】の魅力。愛され続けるその秘密とは?

焼酎売上ナンバーワンの【黒霧島】の魅力。愛され続けるその秘密とは?

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2020年5月 4日

2019年の帝国データバンクによれば、霧島酒造が生産する「黒霧島」は、焼酎の売上において7年連続首位という記録を持つ。黒霧島という格調高い名前とともにブランドとして定着した焼酎、歴史や特徴を紐解いてみよう。

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1. 原点に戻ったことで成功した焼酎黒霧島

焼酎の代名詞といってよいほど名が定着した黒霧島。「くろきり」の愛称は、すでに日本中に浸透しているといっても過言ではない。名にも表れているように、黒麹を使用するという焼酎生産の原点に戻ったことが、成功の源とされている。黒霧島の誕生秘話とその後の躍進をみていこう。

■「本格焼酎」の生みの親

泡盛づくりに欠かせなかった黒麹は、焼酎にも用いられてきた歴史がある。しかし、黒麹は仕込みの際の汚れが著しいために、昭和から平成時代にかけては白麹を原材料に作られる焼酎が圧倒的に多かった。1916年に宮崎県に誕生した霧島酒造では、創業当時黒麹を原料にした焼酎を生産していた。その後、原材料を厳選しつつ白麹を使用した焼酎「霧島」を製造販売したものの、美味しさを追求した試行錯誤の結果、原点回帰となる焼酎造りが開始されることになった。再び黒麹が用いられるようになり、黒霧島が誕生するのである。さらに焼酎のベースとなる水にもこだわり、清らかな霧島裂罅水を使用している。「本格焼酎」という呼称は、霧島酒造の先代当主がつけた。

■焼酎は料理の脇役に徹するべし!というモットー

霧島酒造では、焼酎や泡盛の研究を進め1998年に黒霧島が誕生した。開発するについては「焼酎は料理を引き立てるわき役に徹するべし」というモットーをかかげたという。これが功を奏し、2018年まで7年連続焼酎分門の売り上げ1位という結果を出してきた。また、21世紀に入り黒い食材がブームとなっていたことも、黒霧島の後押しとなった。2003年には、黒霧島は食品ヒット大賞を受賞している。

2. ロングセラーとなった黒霧島の味わいとは?

焼酎部門の首位を死守する黒霧島、ロングセラーを続ける理由はもちろん味わいにある。原点に戻り黒麹を使用した黒霧島は、どんな特徴を持つ焼酎なのであろうか。

■芋焼酎が苦手な人も「飲みやすい」と感嘆した味わい

霧島酒造が黒麹を使用する本来の製造法に戻ったのは、焼酎に詳しい玄人受けをよくするためであったという。最新のテクノロジーを駆使し、芋焼酎独特の芋くささを少なくする努力も続けられた。
ところが1998年に完成した黒霧島は、焼酎を敬遠していた女性たちの人気をも得る結果となった。ターゲットに想定していなかった支持層を得たことで、黒霧島がナンバーワンになる弾みがついたといえるだろう。

■霧島の水と宮崎県産の芋が生み出すハーモニー

黒霧島のベースとなる清水である「霧島裂罅水」には、適度なミネラルと炭酸ガスが含まれている。宮崎県産のさつまいも「黄金千貫」を加えて、最新の技術を投入した結果が、黒霧島である。霧島酒造では、霧島の水と宮崎のさつまいもを「2つの宝」と称して大切にしている。宝の相互作用によって、芋くささや泥くささを洗い落とすことが可能になったのである。

■わかりやすいキャッチコピーも黒霧島の実力!

食品の分野で「黒」にこだわることは、かつてはタブーに近いことであった。しかし、霧島酒造はその風習を逆手に取り、黒麹や黒のラベルで黒霧島を演出してきた。黒霧島のキャッチコピーは、わかりやすく「トロッとキリっと」。食事の味付けが濃厚になりつつあった21世紀初頭、とろりとした甘みと後味のキレのよさを売り込んだ戦略が当たったといえるだろう。黒霧島のとろりとした味わいは、オンザロックで味わうのが最高に美味しいといわれている。

3. 黒霧島の銘柄にはどんなものがあるのか?

霧島酒造では、コガネセンガンを減量した黒霧島と「白霧島」を販売している。さらに、さつまいもの「ムラサキマサリ」で「赤霧島」を、タマアカネで「茜霧島」を生産し、いずれもユニークなキャッチコピーがウリとなっている。
また、焼酎の旨みの黄金比を極めた「黒霧島EX」、10年の長期熟成を経て完成する「黒霧島MELT」などの販売が開始され、霧島酒造の飽くなき挑戦を見ることができる。いずれも、地元産のさつまいもと水にこだわる製造法が特徴である。

結論

7年連続焼酎部門売上第1位という記録を持つ黒霧島。その裏には、模索を続けた霧島酒造という老舗の絶え間ない研究があった。芋くささのない芋焼酎黒霧島は、女性にも人気が高い稀有なる存在なのである。なによりも、食事の邪魔にならないさりげなさをモットーにした黒霧島は、オンザロックで飲んでもしつこさがないのが人気の秘訣であろう。
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