目次
1. スモーキーなウイスキーってどんな意味?

ウイスキーの世界でいうスモーキーとは、グラスに鼻を近づけたときに感じる煙のような香りのことだ。まるですぐそばで火が燃えているような香りが液体から感じられるのは不思議な感覚だが、それこそがウイスキーの個性であるともいえる。
煙のような香りの正体は、ピートや泥炭と呼ばれる腐植土。主に寒冷地で枯死した植物が堆積してできるものだ。大麦麦芽を乾燥させる際、燃料としてピートを焚くことで、大麦にピートの香りが移り、燻されたようなスモーキーな香りが残る。こうした大麦から作る特徴的な香りのウイスキーが、スモーキーなウイスキーだ。
煙のような香りの正体は、ピートや泥炭と呼ばれる腐植土。主に寒冷地で枯死した植物が堆積してできるものだ。大麦麦芽を乾燥させる際、燃料としてピートを焚くことで、大麦にピートの香りが移り、燻されたようなスモーキーな香りが残る。こうした大麦から作る特徴的な香りのウイスキーが、スモーキーなウイスキーだ。
2. ウイスキーの表現で使うスモーキーとピーティーの違いは

ピートの香りが強いウイスキーを「ピーティーなウイスキー」と表現するが、「スモーキー」と「ピーティー」の違いは何だろうか。簡単にいえば、「スモーキーな香りの中でもより芳醇で良い香り」がピーティーだ。ウイスキーのブレンダーがスモーキーな香りをかぎ分ける際の用語として、ほかに「メディシナル」(海藻由来の薬品のような香り)、「ハーシュ」(いがらっぽく、あまりよくない香り)などがある。
3. スモーキーなウイスキーのおすすめ銘柄5選

スモーキーなウイスキーというと、一般的にはスコットランドやアイルランドなど緯度の高い地方で作られるシングルモルトウイスキーが多い。とくにスコットランドのアイラ島は地質にピートが多く含まれており、非常にスモーキーなウイスキーができることで知られている。飲んでみたいと思ったら、まず次の5つの銘柄を試してみてほしい。(値段はすべて2020年5月現在のもので変動があります。)
1. ラフロイグ
ピーティーな銘柄が多いアイラモルトを代表する銘柄。磯の香りを含んだ強烈なピート香が鼻腔を刺激する、個性的なスコッチ。750ml/5,600円。
2. カネマラ
アイリッシュウイスキー唯一のピーテッドウイスキー。アイリッシュらしい華やかさとフルーティさの奥に、深みのあるスモーキーさが感じられる。700ml/4,200円。
3. タリスカー
スコットランド北西部のスカイ島で作られる「アイランズモルト」の一種。ピートの醸し出すスモーキーさと黒コショウのようなスパイシーさが合わさった、独特の香り。700ml/4,800円。
4. アードモア
繊細なピート香をまとったハイランドモルト。アイラモルトに比べると飲み口が柔らかく、初心者でも飲みやすい。700ml/3,000円。
5. オーバン
スコットランド最古の蒸留所で作られるクラシックな銘柄。蜂蜜のような甘さとピーティーな香りをあわせて持つ。700ml/7,900円。
4. 日本のウイスキーでスモーキーなものは?

スモーキーなウイスキーは主にスコットランドやアイルランドなど高緯度の地方のものが多いが、日本のウイスキーにもスモーキーな銘柄はある。
本坊酒造の「駒ケ岳」は、標高798ⅿの駒ケ岳の麓にあるマルス信州蒸留所で作られるジャパニーズウイスキーだ。上品な口当たりの中にほどよいピート香が含まれる。
ニッカウヰスキーの代表的な銘柄「余市」は、北海道の余市蒸留所で、創業者の竹鶴政孝氏がスコットランドで学んだ伝統製法で作られる。スコットランドに近い冷涼な気候と良質な雪解け水にピートが加わり、力強いスモーキーさを感じられる人気のウイスキーだ。
本坊酒造の「駒ケ岳」は、標高798ⅿの駒ケ岳の麓にあるマルス信州蒸留所で作られるジャパニーズウイスキーだ。上品な口当たりの中にほどよいピート香が含まれる。
ニッカウヰスキーの代表的な銘柄「余市」は、北海道の余市蒸留所で、創業者の竹鶴政孝氏がスコットランドで学んだ伝統製法で作られる。スコットランドに近い冷涼な気候と良質な雪解け水にピートが加わり、力強いスモーキーさを感じられる人気のウイスキーだ。
結論
ウイスキーのスモーキーな香りの由来はピート(泥炭)だ。スモーキーな中でもさらに芳醇で好ましいとされるのがピーティーだ。スコッチやアイリッシュのものに多いが、ジャパニーズウイスキーの中にも、余市などスモーキーな銘柄がある。豊かな香りが楽しめるのでぜひ試してみてほしい。