目次
1. ウイスキーはストレートがカッコいい?

ウイスキーが好きな人のなかには、「ストレートで飲むのが一番」という人がいる。ウイスキーが持つ芳醇な香りと深みのある味をダイレクトに楽しめるというのがその理由だ。確かに、ウイスキーを水やソーダなどで割らず、氷が溶けて薄まることがないストレートは、ウイスキー本来の魅力をそのまま感じられる飲み方だといえるだろう。色も薄まることなく、やや赤みがかっていたり、黄金色だったりとウイスキーそのものの状態を見て楽しむことができる。
ウイスキー好きが集まるテイスティングイベントでも、基本的にはグラスに少量のウイスキーをそのまま注いで味わう。ストレートという飲み方は、ウイスキーの個性を最もよく感じられる飲み方なのだ。
ウイスキー好きが集まるテイスティングイベントでも、基本的にはグラスに少量のウイスキーをそのまま注いで味わう。ストレートという飲み方は、ウイスキーの個性を最もよく感じられる飲み方なのだ。
2. ストレートは他のウイスキーの飲み方よりどのくらい度数が高い?

氷を入れず、水やソーダで割ることもないストレートは、もちろん数あるウイスキーの飲み方の中でも最もアルコール度数が高い。もともとウイスキーのアルコール度数は40~45度程度なので、ストレートで飲む場合は少量でもかなり酔いが回る。そのため、チェイサーとしてミネラルウォーターと交互に飲むのが一般的だ。40度のウイスキーを飲むとして、飲み方別にアルコール度数を比べてみる。
ストレート:40度
オン・ザ・ロック:30度
トワイスアップ:20度
ハーフロック:15度
水割り:10度
ハイボール:7~8度
と、飲み方によってかなり度数が変化する。いずれにしても、もともとの度数が高いので一度に飲む量には注意が必要だ。
ストレート:40度
オン・ザ・ロック:30度
トワイスアップ:20度
ハーフロック:15度
水割り:10度
ハイボール:7~8度
と、飲み方によってかなり度数が変化する。いずれにしても、もともとの度数が高いので一度に飲む量には注意が必要だ。
3. ウイスキーの味をストレートで楽しむためのコツ

ウイスキーをストレートで美味しく飲むためには、いくつかコツがある。
(1)常温のウイスキーを少量ずつ
一般的にウイスキーは冷暗所で保存することが薦められているが、そのまま冷やさずに常温でグラスに注ぐ。一度に注ぐ量の目安は、ロックグラスに1/3ほど。度数が高いため大量に飲まないようするのはもちろんだが、ウイスキーは空気に触れて香りが立つため、少しずつグラスに注いで空気に触れさせながら香りを引き出すようにしよう。
(2)まずは香りを楽しむ
グラスにウイスキーを注いだら、いきなり口をつけるのではなく、まずは香りを楽しむ。手の熱で温まらないよう、グラスの底を持って持ち上げる。グラスから5㎝くらいの距離で軽く香りをかいでみよう。ゆっくりとグラスを回してウイスキーを空気に触れさせると香りが変わるので、前後の変化も楽しみたい。
(3)少量を口に含み、舌触りを楽しむ
グラスに口をつけ、少量を口に含む。軽く口の中で転がすようにして舌ざわりを楽しんだら、飲み込む前に鼻から息を吐いて香りを楽しむ。
(4)アフターテイストもしっかり
ウイスキーを飲み込んだら、口の中に残るアフターテイストも味わう。水割りやハイボールだと感じにくいが、ストレートで飲めばしっかりと感じられるはずだ。
(5)グラスはテイスティンググラスが最適
ウイスキーをストレートで飲むなら、グラスはテイスティンググラスがおすすめ。チューリップ型で香りを楽しみやすく、脚付きなので手の熱が伝わりにくい。
(6)おつまみは燻製やチーズがおすすめ
香りに特徴があるウイスキーのお供には、同じく香り高い燻製がよく合う。スモークサーモンやスモークチーズなど、少量でも十分な存在感のあるおつまみと合わせて楽しみたい。
4. ストレートで楽しみたいウイスキーの銘柄 3選

コンビニで売っているものでもよいが、ウイスキーをストレートで飲むなら、できれば個性的でこだわりがある銘柄を楽しみたいもの。ストレートだからこその香りや味わいを感じられる3つの銘柄を紹介しよう。
(1)ザ マッカラン
「シングルモルトのロールスロイス」とも称される、伝統と格式があるブランド。シェリー樽で熟成されていて、華やかな香りが特徴。
(2)ラフロイグ
潮風の香りで知られるアイラモルトの代表格。薬品のような強い香りは好き嫌いが分かれるが、ストレートだとさらに個性を感じられる。
(3)サントリー 響
国産ブレンデッドウイスキーの中でも人気の銘柄。山崎、白州などが入手困難になるなか、比較的手に入りやすくどんな料理にも合う。
結論
ウイスキーはストレートで飲むことで、ウイスキー本来の香りや色、味を楽しむことができる。ただし、アルコール度数が非常に高いため、飲む量には注意が必要だ。飲む際には常温で、まず香りを楽しみ、次に味、最後にアフターテイストまでしっかり味わいたい。