目次
1. ウイスキーの水割りは奥が深い

まずはウイスキーの水割りについて詳しくなっておこう。
ウイスキーの水割りとは
氷入りのグラスにウイスキーを注ぎ、適量の水で割る飲み方だ。水の量にはとくに決まりがないため、お好みでアルコール度数を調節できる。
「トワイスアップ」「ハーフロック」との違いは?
ウイスキーの飲み方に「トワイスアップ」や「ハーフロック」というものがある。ウイスキーと常温水を1:1で混ぜるのがトワイスアップ、そのトワイスアップに氷を加えたものがハーフロックだ。両者はいずれもウイスキーと水を1:1の割合で混ぜるが、水割りは水の割合に決まりがない。似ているがやや異なる点を覚えておこう。
ウイスキーの水割りの魅力
ウイスキーはアルコール度数40~45度と高めだが、お酒が強くない方やゆっくり飲みたい方にとってはまさに水割りがおすすめだ。またウイスキーは本来、その香りを楽しむお酒だが場合によってはキツく感じることもある。水割りにすることで口当たりや香りがまろやかになり飲みやすくなる。ウイスキー初心者の方にもおすすめしたい飲み方だ。
ウイスキーの水割りのカロリーは?
ウイスキーは、アルコール度数が高い分カロリーも高い。シングル(30ml)で約67kcalあり、同量のビールと比べると4倍近くにもなる。ビールと同量飲むことはないにしても、飲みすぎるとカロリー過多になることは間違いない。その点、水割りにして飲むとアルコール度数が半分~1/3程度になり、その分カロリーも抑えることができる。ダイエット中の方にもおすすめだ。
とはいえアルコールのカロリーは「エンプティカロリー」とも呼ばれ、そもそも体内に蓄積されないエネルギーである(※1)。そのためウイスキー自体のカロリーを気にする必要はそれほどないだろう。大切なのは「おつまみ」のカロリーを抑えることだ。
とはいえアルコールのカロリーは「エンプティカロリー」とも呼ばれ、そもそも体内に蓄積されないエネルギーである(※1)。そのためウイスキー自体のカロリーを気にする必要はそれほどないだろう。大切なのは「おつまみ」のカロリーを抑えることだ。
ウイスキーの水割りは日本独自の飲み方だった?
「ウイスキーを水で割る」という飲み方には、上述のようにトワイスアップやハーフロックなどがある。だが氷と分量の決まっていない水で割るというのは、世界ではあまり見られない飲み方といわれている。日本独自であるかどうかは調査しきれていないが、日本のような水割りが浸透している国は少ないかもしれない。
2. ウイスキーの水割りを美味しく作るコツ

ご家庭でも美味しく作れるウイスキーの水割りのレシピを紹介しよう。
用意するもの
- グラス
- 氷
- ウイスキー
- 軟水のミネラルウォーター
以上を用意しよう。ウイスキーの風味を邪魔しないように、水は軟水のミネラルウォーターまたは蒸留水などがおすすめだ。
美味しい水割りの作り方|黄金比は1:2(〜2.5)
- グラスに氷を入れてよく冷やす
- ウイスキーを適量注ぐ
- 一度軽くステアしてウイスキーを冷やす
- 氷が減ったらその分を追加する
- ウイスキー1に対し2~2.5の比率で水を注ぐ
- 再びステアしてなじませたら完成
水割りをより美味しく作るためのコツ
ウイスキーの水割りをさらに美味しく作るためにはいくつかコツがある。細かいところまでこだわってみてはいかがだろうか?
グラスの選び方にこだわる
氷をたっぷり入れられるように口の広めのもの、かつ冷えやすいように薄めのものがおすすめだ。
氷の選び方にこだわる
市販のロックアイスでよい。できるだけ大きめのかち割り氷がおすすめだ。
水の選び方にこだわる
お伝えしたように軟水のミネラルウォーターを使おう。水道水でも作れるが、できればミネラルウォーターがおすすめだ。硬水は風味を損なうおそれがあるため必ず軟水を選ぼう。
3. 水割りにおすすめのウイスキー3銘柄

ウイスキーにはさまざまな銘柄があるが、水割りにする際のおすすめは次のようなものだ。
サントリー「ウイスキー 角瓶」
ジャパニーズウイスキーの代名詞ともいうべき角瓶は、ロックでも水割りでも美味しくリーズナブルであることから人気が高い。サントリーが誇る2大蒸留所「山崎蒸留所」と「白秋蒸留所」の原酒をブランドしたウイスキーで、バーボン樽による甘さと華やかな香りが特徴だ。
サントリー「クラフトウイスキー メーカーズマーク」
小麦やトウモロコシなどを原料として作られたバーボンウイスキーがこちら。スモーキーな香りがなく、丸みのあるまろやかな香りと味で人気がある。ボトルのキャップは赤い封蝋で、一つひとつ手作業で閉じられている。
グレンフィディック「シングルモルトウイスキー 12年」
ウイスキーの歴史を変えたともいわれている、世界初のシングルモルトウイスキーがこちら。スコッチの代表格だがアイラモルトのようなピーティーさはなく、香りは比較的甘めだ。水割りにすると、飲んだあと口の中にフローラルな香りがほんのり残る。
4. ウイスキーの水割りに合うおつまみ

ウイスキーの水割りにこだわるのであれば、合わせるおつまみにもこだわりたいところだ。基本的にはやや塩気のある食べ物が合う。コンビニなどで手軽に買えるものから、ご家庭で作れる手作りおつまみまで紹介するので、その日の気分に合わせて選んでみよう。
缶詰
燻製ホタテの貝柱などをオイル漬けにした贅沢缶つまだ。ほんのりとスモーキーな香りがウイスキーの水割りにマッチする。サイズが小さいので一人でも食べきれる。
チーズ
ワインやジンなど洋酒に合うチーズはウイスキーとも相性がよい。とくにスモークチーズは香り豊かで、水割りウイスキーに負けない個性がある。コンビニの商品でも十分美味しい。
アスパラガスのチーズ生ハム巻
1~2分ゆでたアスパラガスにクリームチーズを塗り、3本まとめて生ハムで巻くだけの簡単なおつまみだ。クリームチーズが硬ければ電子レンジで30秒ほど温めるとよい。
チキンハム
鶏むね肉にレモン汁と塩を振って一晩寝かせる。味が十分にしみ込んだら、胡椒とローズマリーとともに保存袋に入れて沸騰したお湯へ。袋の端にストローを差し込むと自然に空気が抜けて真空状態になる。5分ほど煮立てたらそのまま30分ほど置いて完成だ。そのままでも食べられるが、レモンやオリーブオイルをかけても美味しい。
5. 今夜はウイスキーの水割りで乾杯しよう

ウイスキーの水割りはご家庭でも簡単かつ美味しく作ることができる。ほどよいアルコール感とほのかな風味を楽しむにはまさに最適な飲み方だ。ぜひ今宵は映画でも見ながら、ウイスキーの水割りで乾杯してみてはいかがだろうか?
結論
ウイスキーを水割りにすることでアルコール度数が和らぎ、口当たりや香りもまろやかになる。お酒が強くない方、ウイスキー初心者の方などにもおすすめの飲み方だ。ご家庭で作る場合はぜひグラスや氷にもこだわってみよう。
(参考文献)
- 1:アルコールのエネルギー(カロリー) _ e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-059.html