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ブランデーをグラスに注ぐバーのマスターの写真

ブランデーとは?ウイスキーとの違いや飲み方、おすすめ銘柄まで徹底解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年1月13日

ブランデーとはどのようなお酒なのか?ウイスキーと何が違うのか?種類がいろいろあって分からないなど、さまざまな疑問をお持ちの方も多いのではないだろうか?本稿ではそのブランデーについて、起源と歴史や名前の由来、製造方法や飲み方などを詳しく解説する。もちろんウイスキーとの違いにも触れているので、そちらもぜひ参考にしていただきたい。

  

1. ブランデーとは

ブランデーのイメージ写真
ブランデーとはどのようなお酒のことを指すのか、まずは基本的なところから解説していこう。

果実を原料とした蒸留酒

ブランデーはウイスキーや焼酎、ウォッカなどと同じ蒸留酒に分類される。原料は主にぶどうだが、リンゴや洋ナシなども使われる。ブランデーの大きな特徴は、熟成年数によって等級が決められていることだろう。

蒸留酒とは

醸造酒(酵母を使って原料をアルコール発酵させて作るお酒)を蒸留させて(加熱して気化させたのち冷やして液体に戻す方法で)作られたものが蒸留酒である。焼酎やブランデー、ウイスキーなどが代表だ。

2. ブランデーの種類と産地

いろいろな種類のブランデーのイメージ写真
ブランデーは原料や産地によりさまざまな種類に分けられている。数ある種類の中でも「世界3大ブランデー」と称されるものを解説しよう。

コニャック

ブランデーの代名詞といえるほど世界的に有名なのがコニャックだ。フランスのコニャック地方で、定められた製法で作られたブランデーだけがコニャックを名乗れる。ブランデーの定番銘柄の多くがコニャックであることも特徴だ。

アルマニャック

コニャックよりも歴史が古く、フランス最古のブランデーといわれる。フランスのアルマニャック地方で、定められた製法で作られたブランデーだけがアルマニャックとなる。

カルヴァドス

カルヴァドスは、ぶどうではなく主にリンゴを原料にしている点が特徴だ。一般的にはアップルブランデーに分類されるが、フランスのノルマンディー地方で作られたものだけはカルヴァドスを名乗ることができる。

3. ブランデーの等級

ブランデーをたしなむ男性の写真
ブランデーにはいろいろな等級がある。熟成年数によってランクも高くなるので知っておくと選ぶときの基準になるだろう。

熟成年数が長いほど等級も高くなる

  • 3〜4年:1つ星
  • 5〜6年:2つ星
  • 7〜10年:3つ星
  • 10〜15年:VO
  • 16〜20年:VSO
  • 20〜30年:VSOP
  • 40年以上:VVSOP
  • 44〜45年:XO(ナポレオン)
  • 70年以上:エクストラ
コニャックとアルマニャックという種類のブランデーのみ厳正な基準によりランクが決められる。それ以外のブランデーは基準がなく、メーカーによって熟成度合が異なる場合があることも覚えておこう。

4. ブランデーの起源と歴史・語源

グラスにブランデーを注いでいるところの写真
ブランデーの起源については諸説あるが、有力なものをひとつ紹介しよう。

ブランデーの起源と歴史

13世紀、スペイン人錬金術師であり医者でもあったアルノー・ド・ビルヌーブという人物が、ワインを蒸溜して気つけ薬にしていたとする文献が残されている。その薬は「オー・ド・ヴィー(いのちの水)」と呼ばれ広まっていった。ただしまだ「ブランデー」という名前はない。

ブランデーの語源

同じく諸説あるがフランス語の「Vin Br_l_(ヴァン ブリュレ)」が語源とされている。のちにオランダ語の「Brandewjin(ブランデージン)」、さらにイギリスで流通する際に英語の「Brandy(ブランデー)」へと変化したといわれている。

5. ブランデーの製造方法とアルコール度数

ブランデーを寝かせている樽のイメージ写真
ブランデーはどのような工程を経て作られるのだろうか?

ぶどうを発酵させて作ったワインを蒸留する

収穫したぶどうを圧搾し、発酵させてワインを作る。そのワインを蒸留し、樽で寝かせて熟成させたものがブランデーである。ちなみに原料となるぶどうは、酸味が強く蒸留後も香りが残りやすい品種「ユニ・ブラン」が使われることが多い。

ブランデーのアルコール度数は40〜50度あたり

ブランデーのアルコール度数は平均すると40〜50度あたり。焼酎が20〜25度なのでほぼ倍である。ちなみに蒸留されたばかりのブランデーの原酒はアルコール度数約70度、色は無色透明だ。原酒を樽でじっくり熟成させることで琥珀色に変化し度数も少しずつ落ち着いていく。

6. ブランデーとウイスキーの違い

ブランデーとウイスキーのイメージ写真
ブランデーとウイスキーは見た目が似ているため、混同してしまう方も多いだろう。確かに似ているが、両者にははっきりとした違いがある。

ブランデーとウイスキーの違いは「原料」

ブランデーもウイスキーも蒸留酒だが、わかりやすい大きな違いがある。それが原料だ。ブランデーはぶどうやリンゴなどの果物だが、ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物である。
楽しみ方も違いがある。ブランデーは香りを、ウイスキーは味わいを楽しむものだ。ブランデーをストレートで飲むのが好まれる理由もわかるのではないだろうか?

7. ブランデーの飲み方

ブランデーで乾杯をする人たちの写真
ブランデーはストレートで飲むものというイメージが強いが、本来はいろいろな飲み方で楽しめる。もちろん邪道でもないため、ぜひ自分に合う飲み方を探してみてはいかがだろうか?

ストレート

果実を原料としたブランデー本来の風味を楽しむなら、やはりストレートしかない。常温のブランデーをグラスに注ぎ、ちびちびとダイレクトに伝わる香りと味を楽しもう。

ロック

ストレートに比べると香りが立たないといわれているが、ストレートはキツいという方にはロックをおすすめしたい。氷が溶けるにつれて変化する風味も楽しめる。

トワイスアップ

氷を入れずに、ブランデーと水を1対1で割る飲み方がトワイスアップである。常温の水で割ることでブランデーの風味をしっかり感じることができる。

ソーダ割り

ハイボール感覚でブランデーの風味を楽しめる。かつてヨーロッパの貴族からも愛された飲み方だったという。飲みやすいのでブランデー初心者にもおすすめだ。

カクテル

ストレートのブランデーが入ったグラスにフタをするように輪切りのレモンが添えられ、レモンに盛られた砂糖と一緒に楽しむ「ニコラシカ」、ブランデーにホワイトキュラソー、レモンジュースを加えた「サイドカー」などが代表的なカクテルである。

8. おすすめのブランデー5選

ブランデーのボトルとグラスのイメージ写真
これからブランデーを飲み始めるならリーズナブルな銘柄から試してみよう。おすすめの銘柄を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてほしい。

サントリー V.O

国内で高いシェアを誇る国産ブランデーの代表銘柄だ。お手頃価格で、クリアでクセのないフルーティな味わいが楽しめる。ブランデー初心者でも気軽に楽しめる点がおすすめだ。

レミーマルタン VSOP

ヘネシー、マーテル、クルボアジェ、カミュとともに「5大コニャック」と称される一流銘柄。上品な味わいと華やかな香りが特徴のコニャックを比較的安価で楽しめる。

ポールジロー エクストラビュー

コニャック通から人気がある。ぶどうの収穫から瓶詰めまで全工程が手作業の最上級品。熟成年数25年ながら40年以上の古酒もブレンドされており、繊細さと力強い味わいが特徴だ。

シャボー XO クール

アルマニャックの中でも輸出量トップを誇る銘柄。25〜35年の熟成酒がブレンドされており、しっかりした力強い味わいを持つ。ハートを模したボトルデザインも人気がある。

ポム・ド・イヴ

ボトルの中にリンゴが丸ごと入っている。成長過程のリンゴをボトルで育て、成熟後に枝から切り離してカルヴァドスを3度注ぎ入れて作る。フルーティな香りとマイルドな味わいが特徴だ。

結論

ブランデーは果実(主にぶどう)を原料に作られる蒸留酒のひとつだ。穀物を原料とするウイスキーとの違いも覚えておこう。ブランデーにはさまざまな種類があり楽しみ方もいろいろある。これからブランデーを飲むときはぜひ、その風味をじっくり楽しんでみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年6月11日

  • 更新日:

    2023年1月13日

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