目次
- 1. ウイスキーの「ロック」とはどんな飲み方?
- 2. ウイスキーのロックの「シングル」「ダブル」の量は?
- 3. ウイスキーのロックの作り方
- 4. ウイスキーのロックの美味しい飲み方
- 5. ロックにおすすめのウイスキーの銘柄5選
- オン・ザ・ロック:もっとも一般的な飲み方だ。ロックグラスに氷を入れ、ウイスキーを注いで軽く混ぜる。グラスは冷蔵庫で冷やしておき、溶けにくい大きな氷を使う(市販のロックアイスでもよい)
- ハーフ・ロック:グラスに氷とウイスキーを入れたあと、ウイスキーと同量の水を注いで作る。ロックは香りが強すぎるが水割りでは物足りない、という方におすすめの飲み方だ
- ミスト:クラッシュドアイスで作る。グラスの縁まで氷を入れてウイスキーをゆっくり注ぐ。仕上げにレモンピールを絞るとより爽快になる。グラスが結露し曇って見えることからミスト(霧)と呼ばれている
- ウイスキー:30ml(目安。お好みで)
- ロックグラス:1個
- ロックアイス:適量
- マドラー:1本
- よく冷やしておいたグラスにロックアイスを入れる
- ウイスキーを、ロックアイスにかけるようにしながらグラスに注ぐ
- マドラーでウイスキーとロックアイスがなじむようによく混ぜる
1. ウイスキーの「ロック」とはどんな飲み方?

ウイスキーの飲み方のひとつに「ロック」がある。ストレートとはどのような違いがあるのかなど、まずは基本的なところをおさらいしておこう。
氷を入れて飲むスタイルがロック
ウイスキーのロックとは、グラスに氷を入れてウイスキーを注ぐ飲み方のことを指す。一般的には「オン・ザ・ロック」と呼ぶがロックで通じる。バーカウンターで「カラン」と音を立てて飲むのがカッコいい、昔ながらのスタイルだ。
【ストレートとの違い】
常温のウイスキーをそのままグラスに注いで飲むのがストレートである。ウイスキーの風味やアルコール感を「モロ」に楽しめる。これに対しロックは、よく冷えたグラスに大きめの氷を入れて飲む。始めはストレートに近い風味だが、氷が少しずつ溶けるにつれて変化する風味を楽しめる。
【ロックにもいろいろな種類がある】
2. ウイスキーのロックの「シングル」「ダブル」の量は?

ウイスキーのロックには「シングル」や「ダブル」といったバリエーションがある。それぞれ、具体的にどれくらいの量なのかも知っておこう。
ウイスキーの量|シングル
グラスの底から指1本分(横にしたとき)の量をシングルと呼ぶ。目安は30mlだ。
ウイスキーの量|ダブル
グラスの底から指2本分(同じく横にしたとき)の量がダブル。60mlが目安になる。
ウイスキーの量|ショット
明確な基準はないが、日本では30mlをひとつの基準としているバーも多いようだ。海外では25〜45mlなど国や文化で異なる。
ウイスキーの量|オンス
海外のバーなどで目にする単位で、シングルと同等の30mlが目安になる。
3. ウイスキーのロックの作り方

グラスに氷を入れてウイスキーを注ぐだけではあるが、美味しく飲むためには作り方にちょっとしたコツが要る。
用意するもの
作り方
美味しく作るコツ
グラスは冷やしておくことだ。冷えていなければ、氷を入れてマドラーで氷を転がすようにして冷やそう。この場合、ウイスキーを注ぐ前に氷を捨ててロックアイスに入れ替えることになる。
またウイスキーがロックアイスに触れると希釈熱でいったん温度が上がるため、よくなじませて冷やすことが大切だ。ただしガチャガチャと音を立てないこと、ロックアイスを溶かしすぎないことなどがポイントになる。
4. ウイスキーのロックの美味しい飲み方

手間をかけて作ったウイスキーのロックを美味しく飲むためのポイントもお伝えしておこう。
チェイサーとなる水などを用意する
ウイスキーとチェイサーは交互に飲むとよい。一般的にチェイサーというと水を指すことが多いが、カクテルやビール、ソーダなど「今飲んでいるお酒よりもアルコール度数が低い飲み物」全般がチェイサーとなりうる点は覚えておこう。ウイスキーの場合は水、ソーダ、ビールなどがおすすめだ。
香りを楽しんでから「ちびちび」味わって飲む
まずは鼻から香りを楽しみ、そのあと少量ずつ口に含んで味わいながら飲む。まさに「ちびちび」楽しむお酒だ。
5. ロックにおすすめのウイスキーの銘柄5選

ウイスキーをロックで楽しむ場合におすすめの銘柄を紹介する。ロックで飲むならシングルモルトのスコッチウイスキーを中心に、ある程度個性があるものがおすすめだ。ただしミストの場合、バーボンやブレンデッドも合う。
ラフロイグ
強烈な香りで知られるアイラモルトのひとつ。好き嫌いは分かれるが、世界中に根強いファンを持つ。海藻のような後味も特徴的だ。アルコール度数は43%。
カリラ
アイラモルトの代表的銘柄。柑橘系のような爽やかな香りを感じるが、後味はスモーキーである。味の変化を楽しめるスコッチだ。アルコール度数は43%。
マッカラン
シングルモルトのロールスロイスといわれる銘柄。ぶどうのような華やかな香りが特徴で、味わいも柔らかい。初心者も飲みやすい。アルコール度数は40%。
ジョニーウォーカー
ブレンデッドの中でもスタンダードな銘柄。初心者は「ジョニ黒」がおすすめだ。スカイ島のタリスカーをキーモルトにしており、スモーキーさがある。アルコール度数は40%。
サントリー 響
国産ブレンデッドの最高峰「響」は香りも味もまろやかで、とろりとした印象だ。気軽に手が出せる値段ではないが、特別な日に味わいたい。アルコール度数は43%。
結論
ロックはストレートと違い、氷が溶けるにつれて変化する味わいを楽しめる。シングルやダブルなど量の違いはもちろん、オン・ザ・ロックやハーフ・ロックといった種類も覚えておこう。ご家庭でウイスキーをロックで飲むなら、グラスや氷にもこだわるとより美味しく楽しめるだろう。選ぶ銘柄はスコッチのシングルモルトを中心に、個性の強いウイスキーがおすすめだ。