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ウイスキーの原料は?意外と知らないウイスキーの基礎知識

ウイスキーの原料は?意外と知らないウイスキーの基礎知識

投稿者:ライター 大貫翔子(おおぬきしょうこ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年7月14日

ウイスキーの原料には、大麦、トウモロコシ、米など、実はさまざまなものがある。原料によってモルトウイスキー、グレーンウイスキー、バーボンなど種類が分かれるので、ウイスキーを語るうえで原料についての知識は基礎の基礎といえる。よく聞く「モルト」や現在生産終了しているライスウイスキーについても紹介する。

  

1. ウイスキーはどんな原料からできているのか

ウイスキーの主な原料は穀類だ。身近なものでは小麦や大麦、トウモロコシ、そして米などがある。きびやあわ、ひえなども穀物の一種だが、このうちウイスキーの原料として使われるのは大麦、小麦、トウモロコシ、ライ麦だ。

穀物としての特色がウイスキーになっても残るため、原料によってウイスキーの味わいが異なる。さらにそれらをブレンドすることもあるため、ウイスキーの世界は奥深いのだ。

2. ウイスキーは原料となる穀物によって分類される

ウイスキーは原料によっていくつかの種類に分類される。例えば、スコットランドで作られるスコッチウイスキーの原料は大麦。アメリカのバーボンの主な原料はトウモロコシだ。いずれもその地域でよくとれる穀物が使われている。原料のほかにも、作り方や熟成期間、アルコール度数など国によって定められていて、それらをクリアしたものだけが「スコッチ」や「バーボン」と名乗ることができる。

モルトウイスキーとグレーンウイスキー

よく聞く「モルトウイスキー」は、モルトを原料としたウイスキーだ。これに対し、小麦やライ麦、トウモロコシなどそのほかの穀物を使って作ったウイスキーを「グレーンウイスキー」、両者をブレンドしたものが「ブレンデッドウイスキー」だ。

シングルモルト

「シングルモルト」は、単一の蒸留所で蒸留した原酒のみで作ったモルトウイスキーであり、複数の蒸留所のモルトウイスキーをブレンドしたものは「ブレンデッドモルト」に分類される。

3. ウイスキーの原料でよく耳にするモルトとは

では、「モルトウイスキー」の原料である「モルト」とは何だろうか。モルトとは穀物の種類ではなく、麦芽(発芽した大麦)のこと。ウイスキーのアルコール分は酵母が変化したものだが、この酵母を作るために大麦のデンプン質を糖化させる必要がある。大麦は発芽することで糖化するために必要な酵素である「デンプン分解酵素」を作り出すため、まずは大麦を発芽させてモルトにする。

ちなみに大麦を発芽させる工程を「モルティング」と呼び、スコットランドの一部の蒸留所では、現在でも伝統的な「フロアモルティング」が行われている。

4. 原料が米のウイスキーがあるって本当?

実は、日本人に最もなじみ深い穀物である米も、ウイスキーの原料となる。1994年、キリン・シーグラム(現在のキリンディスティラリー)から、米を原料とした「ライスウイスキー」が静岡県限定で発売されたのだ。

ライスウイスキーの製造過程

米を原料とするお酒というと日本酒や米焼酎が思いうかぶが、糖化した米を発酵させる際にモルトを混ぜて作ることで、フルーティーな米の風味を残したウイスキーになったという。米を使っているため、和食とも相性がよく、好評だったようだ。残念ながら現在は生産が終了しているが、日本のメーカーの新しい試みとして知られている。

結論

ウイスキーの主な原料となるのは、大麦や小麦、トウモロコシなどの穀物。原料によって味わいが変わり、モルトウイスキーは大麦、バーボンはトウモロコシなど原料によってウイスキーの種類が違う。モルトとは大麦麦芽のことで、発芽させることによって糖化のための酵素が生まれ、アルコールに変化する酵母が生まれる。かつては米を原料としたウイスキーも発売されていて、和食に合うとして好評だった。
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  • 公開日:

    2020年6月15日

  • 更新日:

    2020年7月14日

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