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ワインのような風味の【醸し人九平次】は若い世代が造りあげた日本酒

ワインのような風味の【醸し人九平次】は若い世代が造りあげた日本酒

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年6月14日

ビールやワインが台頭した現代では、日本酒を飲む機会がめっきり減っている。しかし酒造巡りや各地でイベントが行われるようになり、日本酒熱が再び高まりつつある。ここでは、歴史ある蔵元が新しく造り出した「醸し人九平次」を紹介する。

  

1. 【醸し人九平次】ができるまで

醸し人九平次は、愛知県の蔵元「株式会社萬乗酒造」で造られている日本酒だ。萬乗酒造は200年以上酒造りをしており、愛知県の中でも古参の蔵元として知られているが、醸し人九平次が造られるようになったのは1997年とわりと最近である。当時低迷していた日本酒業界に新しい風を吹き込もうと、15代目蔵元の久野九平治氏と杜氏の佐藤彰洋氏の2人が造りあげたのだ。ちなみに久野九平治氏と佐藤彰洋氏は同級生で、新しい日本酒を作るために久野氏が佐藤氏を杜氏として迎えたそうだ。日本以外でも親しまれる日本酒になるようにという思いから、蔵元自身がヨーロッパでの販売経路を開拓し、世界展開している数少ない日本酒となった。萬乗酒造の蔵元は代々「九平治」の名を受け継いでおり、そこから一字変えて醸し人九平次と名付けられた。醸し人九平次は現在、萬乗酒造を代表する日本酒となっている。

こだわりは米作りから

醸し人九平次の原料は兵庫県産の山田錦だ。山田錦は吟醸酒に最適とされ、山田錦で作られる日本酒は醸し人九平次以外にも多くある。だが萬乗酒造では、美味しい醸し人九平次を作るために米作りから一貫して行っている。数多くある蔵元でも米作りから行っているところは珍しく、酒造りへの意識の高さが垣間見える。また、現在の萬乗酒造は純米吟醸酒以上の日本酒しか作っておらず、すべての酒がほぼ手作業で造られている。

2. 醸し人九平次の味わいなど

新しい日本酒をコンセプトに造られた醸し人九平次は、フルーツのような甘い香りを堪能できる日本酒だ。その香りは従来の日本酒にはなく、ワインのように濃厚である。萬乗酒造で造られる日本酒にはすべて醸し人九平次というブランド名がつくのだが、フルーティーな香りはバラエティーに富んでいる。そのため、醸し人九平次の種類によって全く違う味わいが楽しめる。たとえば、醸し人九平次を代表する「醸し人九平次 純米大吟醸 別誂(べつあつらえ)」ではメロンや洋ナシ、リンゴ、ライチといった複数のフルーツの香りが楽しめる。一方、「醸し人九平次 純米大吟醸 黒田庄に生まれて」ではグレープフルーツに似たさわやかな柑橘系の香りが楽しめる。

飲む醸し人九平次の豊かな香りは、ワインの本場であるヨーロッパのレストランにおかれるほど人気を博しており、ワイングラスで楽しめる日本酒として世界を魅了し続けている。味わいについても、香りと同様に醸し人九平次の種類によって変わるため一概にはいえないが、フルーティーな香りから連想できるようなフルーツの甘みと酸味を堪能できる。醸し人九平次の豊かな香りと味わいは食中酒としても最適で、フレンチと一緒に飲んでも風味が劣ることはない。ワインのような風味をもつ醸し人九平次だが、和食との相性もよいので、さまざまな料理と組み合わせて楽しむのがおすすめだ。

3. 醸し人九平次の商品情報

醸し人九平次の名を冠した日本酒は多くあるのだが、ここではその一部を紹介する。また、価格は変動する可能性もあるので、詳細は公式ホームページを参考してほしい。

「醸し人九平次 純米大吟醸 別誂」

特定名称:大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:35%
内容量:1.8Lと720mlの2種類
希望小売価格(税別):8,490円(1.8L) 4,245円(720ml)

「醸し人九平次 純米大吟醸 黒田庄に生まれて」

黒田庄とは萬乗酒造が米作りを行っている地域の名。一から作った山田錦を100%用いて造られた醸し人九平次。
特定名称:大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:50%
内容量:720ml
希望小売価格(税別):2,310円(720ml)

「醸し人九平次 純米大吟醸 山田錦EAU DU DESIR」

「希望の水」という意味をもつ「EAU DU DESIR」という言葉が名に入っていることから分かるように、日本酒を新たなステージへと繋ぐきっかけとなり得る醸し人九平次。
特定名称:大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:50%
内容量:1.8Lと720mlの2種類
希望小売価格(税別):3,881円(1.8L) 1,940円(720ml)

結論

若い世代にとって、日本酒を飲むことは勇気がいることかもしれないが、ワインのようなフルーティーな風味が特徴的な醸し人九平次であれば気軽に飲むことができるだろう。ヨーロッパで評価されている日本酒の風味を味わうことで、日本酒の魅力を改めて再認識する。そうやって日本酒の世界に飛び込むのも面白い。新しい世界の扉を開く最初の一杯に醸し人九平次はぴったりだ。
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  • 更新日:

    2020年6月14日

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