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晩酌の定番ともいえる日本酒!【越乃寒梅】ってどんな酒?

晩酌の定番ともいえる日本酒!【越乃寒梅】ってどんな酒?

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年6月20日

越乃寒梅という名は、日本酒を飲む習慣がなくても誰もが一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないだろうか。晩酌の定番といわれ、全国的に飲まれている日本酒である。今回は、越乃寒梅とはどのような日本酒なのか特徴や由来などについて紹介していく。

  

1. 越乃寒梅の由来、蔵の歴史

越乃寒梅は新潟で造られている日本酒である。寒梅という名が特徴的だが、その由来も酒が生みだされている蔵元の環境を知るとわかる。

梅の名産地から命名

越乃寒梅を醸造する石本酒造は、新潟市内の中央あたりに位置する亀田郷にある。亀田郷は川に囲まれた砂丘地で、良質な水に恵まれ冬には雪が降り積もる酒造りに適した環境だ。そしてここは梅の名産地でもある。藤五郎梅という梅が、初春の雪の残る中寒さに耐えながら可憐な花を咲かせるさまから、越乃寒梅という名が付けられた。

地元で喜ばれる酒造り

石本酒造は1907年創業の老舗酒造だ。創業当初は亀田郷で農業に勤しむ人々のために酒造りを行っており、越乃寒梅もそのような思いのもと生まれた日本酒である。昭和時代に入ってからは戦後の食糧難もあり経営が難しい時期もあった。また、高度経済成長期の日本酒大量生産や甘口ブームなど、日本酒を取り巻く状況にも変化が訪れる。そのような中でも、守り抜いたのは「キレのある飲み口のよい酒」だった。

ヒットしてプレミアがつく酒に

売れ行きが思わしくない時期が続いた越乃寒梅だが、1960年代頃から消費者の価値観も次第に多様化していく。その中で雑誌「酒」の編集長が越乃寒梅の魅力を取りあげたことをきっかけに地酒ブームが起こる。越乃寒梅の売りあげも伸び、地元だけでなく全国的に知られる日本酒へと成長していったのである。現在も地元新潟市では定価で販売されるが、ネットショップや他地域ではプレミアがつき高値で取引されるほどだ。それでも、需要を超えるような大量生産は行わずに変わらずよい酒を造り続けるという姿勢は、四代目の石本龍則氏にまで引き継がれている。

2. 越乃寒梅の特徴、味わい

多くの人から愛され続ける越乃寒梅は、新潟県の代表的な日本酒といえるだろう。人気を集めた理由としては、やはり毎日の晩酌でも飽きのこない飲みやすさが挙げられる。

どの越乃寒梅も辛口・スッキリ・旨みが凝縮

越乃寒梅にはさまざまな種類があるのだが、どの商品にも共通する特徴がある。それは、辛口でスッキリとした飲み口であること。そして、飽きのこないさわやかさでありながら、凝縮された旨みを感じられること。淡麗で香りは控えめだが、後味に余韻を感じられるのが魅力的なのである。

ぬるめの温度で料理と楽しむ

日本酒は冷や向き・熱燗向き、もしくはどの温度でも美味しいものなどそれぞれ適温が異なる。越乃寒梅は、冷やし過ぎず熱し過ぎず、常温か40℃ほどのぬる燗が美味しく飲める温度といわれている。料理の邪魔をしないさりげない旨さが特徴のため、ぜひ美味しい料理とともに楽しみたい。

3. 越乃寒梅の商品情報

越乃寒梅は「料理に寄り添う」「飽きずに楽しく飲む」「次の日に残らない」ということを目指して醸されている日本酒である。豊富なラインナップの中、最もよく飲まれている定番の白ラベルは、地元では晩酌の酒として古くから愛され続けている。普通酒でありながら、吟醸造りの技術を基本に丁寧に仕込まれているため、飲みごたえがしっかりと感じられる。キレ味がよい別名「尻ピンのお酒」・白ラベルの商品情報を紹介しておこう。価格は変動する可能性もあるので、購入時には注意してほしい。

越乃寒梅 普通酒 白ラベル

  • 分類:普通酒
  • 原料米:五百万石ほか
  • 精米歩合:58%
  • アルコール度数:15度
  • 容量と価格(税込み)1,800ml(2,233円)、720ml(1,056円)

結論

いまでも地元で愛される酒を志している石本酒造では、越乃寒梅のあまりの人気ぶりに戸惑いさえ感じているそうだ。ヒットしても儲けよりも本当に美味しい酒造りのモットーを曲げない姿勢がまぶしい。飲みやすい日本酒を求めるなら、ぜひ越乃寒梅を試してみよう。
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  • 更新日:

    2020年6月20日

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