1. パナシェはビールとレモネードのカクテル

パナシェはビールとレモネードを合わせたカクテルである。ただし現在ではパナシェに使用するジュースはレモネードという定義はなく、レモン系の無色透明な炭酸飲料であれば種類を問わず代用可能だ。ここではパナシェの味わいやアルコール度数を解説しよう。
パナシェの味わい
パナシェの味わいは炭酸飲料のさわやかな酸味と甘さの中に、ほのかにビールのほろ苦さを感じるものとなっている。ビールの苦みが苦手という人でも飲みやすい味わいだ。見た目にも清涼感があり、夏場の暑い日にぴったりのカクテルである。
パナシェの度数
パナシェのアルコール度数は他のカクテルと比べても低く、基本レシピ通りに作れば3度あたりに落ち着く。これは市販のアルコール度数を抑えた缶チューハイほどである。ビールのアルコール度数が平均して5度あたりなので、お酒が苦手な人でも手軽に楽しめるだろう。
2. パナシェのレシピとコツ

パナシェは前述の通りビールとレモネードなどを合わせるだけのシンプルなカクテルなので、誰でも簡単に作れることが魅力である。ただ、簡単なカクテルなだけに材料選びなどにはこだわりたい。自分好みでオリジナルの味わいを見つけるのもパナシェの楽しみのひとつといえるだろう。
パナシェの基本レシピ
パナシェの基本レシピはまずビールとレモネード、またはレモン系の炭酸飲料を用意する。ビールとレモネードの分量は1対1だが、おおよそ目分量でも問題ない。ピルスナーグラスなど、背が高めのグラスで楽しもう。
パナシェを美味しく作るコツ
パナシェを美味しく作る大事なポイントは、まずビール、レモネードを飲む前に冷蔵庫でしっかりと冷やしておくことだ。ビールに氷を入れて飲むと味わいが薄まってしまうように、パナシェも氷なしで飲むのが一般的である。
ビールにもこだわってみよう
パナシェのようなシンプルなカクテルは、ビールの銘柄やレモネード、炭酸飲料の種類を変えるだけでも味わいが変わる。ビール選びにもこだわって、銘柄によって繊細に変わる味わいの違いを楽しんでみるのもパナシェの醍醐味ともいえる。ラガービールでもエールビールでも、自分の好みに合わせていろいろと試してみよう。
3. パナシェの意味とは

シンプルなカクテル名のパナシェだが、一体どのような意味を持っているのだろうか。ここでは、パナシェの持つ意味について解説する。パナシェについてよく知っておくことで、さらにパナシェを楽しめるだろう。
パナシェの意味
パナシェはフランス語で「混ぜ合わせた」という意味がある。ビールとレモネードを混ぜ合わせたシンプルなカクテルにぴったりのネーミングだ。また、フランスではビールと炭酸飲料を混ぜ合わせたカクテルの総称としてもパナシェという言葉が使用される。ただし、合わせる炭酸飲料によってはカクテル名が変わることも覚えておきたい。メジャーなものを挙げると、ビールをジンジャーエールで割ったカクテルはシャンディガフという。シャンディガフの本場であるイギリスでも同様に、ビールと炭酸飲料を混ぜ合わせたカクテルの総称としてパナシェもシャンディガフと呼ばれることが多いという。
4. パナシェを好みでアレンジ!

パナシェは簡単に作れるカクテルなだけに、アレンジがききやすい。自宅にあるものだけで簡単にアレンジできるので、基本のパナシェに慣れたらいろいろなアレンジレシピにトライしてみよう。
定番のはちみつをプラス
レモンとはちみつは相性がいいが、もちろんパナシェにはちみつを加えても美味しく飲める。さっぱりと楽しみたい人は、甘くないレモンソーダにはちみつを加えれば、はちみつのほのかな甘さが引き立つパナシェを楽しめる。また甘口が好きな人は、甘い炭酸飲料にさらにはちみつを加えれば、よりジュース感覚で飲みやすいパナシェを楽しめる。好みのスタイルではちみつを加えてみよう。
大人の味わいジンジャーハニー
パナシェははちみつだけでなく、しょうがを加えてもさっぱりと美味しく飲める。まずしょうがとレモンスライスをはちみつで漬け込んでおくという手間があるが、しょうがの風味豊かなパナシェは一度飲んでほしい味わいだ。市販の生姜シロップを使用しても問題なく楽しめる。
甘くないソーダも美味しい
通常のパナシェはビールをレモネードや炭酸飲料で割るが、無糖の炭酸水でも楽しめる。仕上げにレモンをひとしぼり加えれば、レモンの風味がやさしく香る、甘くないパナシェの完成だ。食事とも合わせやすいので、ぜひ試してみよう。
結論
パナシェはビールカクテルに馴染みがない人でも楽しみやすい種類として、どんどん人気が広まってきているカクテルだ。本場フランスでも、近年はランチのドリンクにパナシェを選ぶ人が増えているという。ひとりのリラックスタイムでも、みんなと楽しむホームパーティーでも、パナシェはシーンを選ばずに楽しめることが魅力である。この機会にぜひ一度味わってみてほしい。