1. アブサンは薬草系の酒

アブサンは、ニガヨモギをベースに数種類のハーブが使用された薬草系のお酒だ。アルコール度数は40度から80度程度と高く、酒言葉は「不在」。悪魔の酒と呼ばれている地域もあるミステリアスなお酒だ。
アブサンの作り方
ビートやワインスピリッツにニガヨモギやアニス、フェンネルなど数種類のハーブを漬け込む。世界中に数百種類のアブサンがあり、ハーブの組み合わせによって違った味が楽しめるお酒だ。
2. アブサンは幻覚作用のある酒?

アブサンには幻覚作用があるといわれていた。ニガヨモギに含まれるツヨンという成分に幻覚や麻痺の作用があるためだ。実際には大量に摂取しない限り幻覚は起きないのだが、スイスやフランスなどでは長期にわたってアブサンの製造が禁止されていた。現在製造されているアブサンは、適正な基準値をクリアしているものなので幻覚作用などの心配は無用だ。
3. 禁断の酒といわれたアブサンの飲み方とは

アブサンには伝統的なボヘミアンスタイルという飲み方がある。はじめにグラスにアブサンを注いだらその上に穴が空いた専用のスプーンを用意する。次にスプーンの上に角砂糖を置いたら、砂糖にアブサンを少量かけて、火をつける。熱で砂糖が溶けたら仕上げに水を加える。水を加えると白く濁った色に変化していく。
アブサンで作るカクテル
アブサンはボヘミアンスタイルだけでなく、シンプルなソーダ割やジンジャーエールで割ったアブサンバックでも楽しむことができる。薬草の風味を活かし、薬草系のほかのリキュールと合わせても相性がよい。
4. アブサンの酒を通販で購入するなら

現在ではもちろん禁止されていないアブサンは、Amazonなどのネット通販で誰でも購入できる。チェコとスイス産のアブサンが多く販売されており、2千円から1万円程度で購入が可能だ。以下にネット通販で購入できるチェコとスイス産のおすすめをそれぞれ紹介するので、初めての人は参考にしてほしい。
Green Tree Distillery「ABSINTH CZECH」
チェコの蒸留所が製造するアブサン。アルコール度数は70度と高めだ。500mlと700mlが販売されている。
商品情報
- 商品名:アブサン (チェコ) 70度 500ml [並行輸入品]
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KUBLER「ABSINTHE」
アブサンの発祥地といわれるスイスで、有機栽培された地元産の薬草のみで作られたアブサン。アルコール度数は53度。
商品情報
- 商品名:キュブラー スイス アブサン 500ml
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結論
アブサンはさわやかな味わいが楽しめる薬草系のお酒だ。過去には禁止されていた時期もあったが、現在は安心して飲むことができる。特に暑い季節やさわやかなお酒が飲みたいときにおすすめだ。薬草系と聞くと少し抵抗があるという人は、モヒートのような気持ちでソーダ割りから挑戦してみてはいかがだろうか。