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ウイスキーのハーフロックって何?通好みのスタイルを徹底解説

ウイスキーのハーフロックって何?通好みのスタイルを徹底解説

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

鉛筆アイコン 2020年7月29日

ウイスキーにはさまざまなスタイルの飲み方がある。定番のオン・ザ・ロックスや水割りをはじめ、ハイボールも人気のスタイルだ。また、ストレートで香りと味わいをゆっくりと楽しみたいという人も多いだろう。では、そんなウイスキーの飲み方の中でも、とくに通好みといわれる飲み方であるハーフロックをご存じだろうか。本記事ではハーフロックについてじっくりと解説していこう。

  

1. ウイスキーのハーフロックとは

ハーフロックという言葉から想像される飲み方はどんなものだろう。半分の氷、と直訳するだけではピンとこないものだ。ここではハーフロックの意味やアルコール度数について解説する。

ハーフロックとはどんな飲み物?

ハーフロックとは、オン・ザ・ロックスのバリエーションの一種の飲み方である。氷を入れたグラスにウイスキーと水をぴったり1対1の分量で注ぎ、割ったものがハーフロックだ。またハーフロックには必ず水を使用するという定義はなく、分量が1対1であれば水のかわりに炭酸水やジンジャーエールなどを使用してもハーフロックとなる。もっと飲みやすくハーフロックを楽しみたい人は、水以外で試してもOKだ。ハーフロックの一番のポイントは分量なので、必ず押さえておこう。

ハーフロックの誕生のきっかけ

ウイスキーのアルコール度数は平均して40度あたりと高い。そのため、これからウイスキーを飲み始める人にとってはオン・ザ・ロックスやストレートでは、アルコール感が強すぎて飲みづらく感じるだろう。そこで生まれたのがハーフロックである。アルコール度数が高く、クセの強いウイスキーをもっと気軽に楽しめたらという声から誕生したハーフロックは、ウイスキー本来の風味や味わいをさらに引き立てる黄金比で作られているのだ。

ハーフロックの度数

ウイスキーのアルコール度数は前述の通り平均して40度あたりだが、ウイスキーをハーフロックで飲む場合のアルコール度数は20度あたりまで落ち着く。また氷が少しずつ溶け出すことでアルコール度数はさらに落ち着いていくので、ゆっくりと時間をかけて少しずつ変化する味わいを楽しむのもまた、ハーフロックの味わい方のひとつである。

2. ハーフロックと水割りの違いとは

ハーフロックはウイスキーと水を1対1の分量で作る。それはつまり水割りと同じでは、と思う人は多いはずだ。しかしハーフロックと水割りは同じ仲間同士ではあるが、種類や味わいは異なるのだ。では、ハーフロックと水割りの違いを解説する。また、もうひとつのハーフロックに似た飲み方、トワイスアップについての豆知識も紹介しよう。

ハーフロックと水割りの違い

一般的な水割りの作り方は、ウイスキーと水の分量は1対2、または1対2.5あたりが推奨されている。ウイスキーの風味やクセ、またアルコール感が大きく落ち着くことから、普段ウイスキーを飲まない人にとっても飲みやすく、食事にも合わせやすいことからウイスキーの飲み方の定番とされているが、やはり味わいが物足りないという声が多いことも事実である。ハーフロックはオン・ザ・ロックスやストレートでは強すぎるが、水割りでは少し物足りないという人のために考案されたスタイルなのである。

トワイスアップって何?

トワイスアップの作り方は、ハーフロックと同じくウイスキーと水の分量が1対1である。これだけではまったく同じものだが、実はこれらには大きな違いがあるのだ。それは、グラスに入れる氷の有無である。氷を入れて飲むハーフロックはオン・ザ・ロックスのバリエーションだが、トワイスアップはストレートのバリエーションだ。常温のウイスキーと水で楽しもう。ふわりと香るウイスキーの芳香をじっくりと楽しみたい人にはトワイスアップがおすすめ。その日の気分でいろいろと飲み比べてみるのもおもしろいだろう。

3. ハーフロックの作り方とおすすめウイスキー

ハーフロックはウイスキーと水を1対1の分量で割るだけのシンプルな飲み方だが、シンプルなだけに作り方やウイスキー選び、またグラス選びにもこだわりたい。まるでバーで提供されるような本格ハーフロックを、ぜひ自宅で楽しんでみてほしい。

ハーフロックの基本レシピ

ハーフロックの作り方でまず大事なポイントが、グラスに入れる氷だ。溶けにくい大きめのロックアイスを選ぼう。小さい氷を使用するとすぐに溶けてしまい、せっかくハーフロックの分量に合わせて作っても、水割りに近い味わいになってしまうので注意したい。まずグラスにウイスキーを注いだら、しっかり混ぜてウイスキーを冷やす。そこへ同量の水を注ぎ、軽くかき混ぜたらハーフロックの完成だ。使用する水はミネラルウォーターが望ましい。より澄んだ味わいのハーフロックを楽しめる。

ウイスキーの選び方

ハーフロックはどんなウイスキーとも相性がよく、美味しく楽しめる。自分の好みのウイスキーと合わせてみよう。いくつかおすすめを挙げるなら、コストパフォーマンスも抜群のジャパニーズウイスキー「ブラックニッカ」。クセが少ないクリアな飲み口なので、これからウイスキーを飲み始める人にもおすすめだ。カナディアンウイスキーを代表する「カナディアンクラブ」はすっきりとしたスムーズな味わいがあり、ハーフロックにも向いている。より力強いウイスキーの味わいを楽しみたい人には、アメリカンウイスキーの「ワイルドターキー」がおすすめ。バーボンの深いコクをぜひハーフロックで楽しんでみてほしい。

グラスにもこだわってみよう

ロックグラスには多くの種類があるが、中でもとくにハーフロックを飲むときに最適なハーフロックグラスというものをご存じだろうか。全ての形が同じではないが、主にグラスの下部のふくらみが特徴的な、丸くかわいいフォルムのグラスである。ウイスキーの風味と味わいをさらに引き立ててくれるだろう。せっかくハーフロックを楽しむのなら、グラス選びにもこだわってみよう。

結論

ハーフロックは、オン・ザ・ロックスとも水割りとも違った味わいが楽しめるウイスキーの楽しみ方だ。ハーフロックのシンプルながら奥が深い味わいは、オン・ザ・ロックスの一歩先を行く味わいとも称されるほどである。これからウイスキーを飲み始める人にもおすすめのハーフロックを、ぜひ一度味わってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2020年7月29日

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