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アイラウイスキーって知ってる?独特の風味がクセになるかも!

アイラウイスキーって知ってる?独特の風味がクセになるかも!

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年7月31日

アイラウイスキーとは、イギリス・スコットランドで作られているウイスキーブランド、スコッチウイスキーの一種である。アイラウイスキーはクセの強い香りが特徴で、ウイスキー初心者には好みが分かれるが、実はその独特の風味には深い伝統と歴史があるのだ。そんなアイラウイスキーについて本記事ではじっくりと解説する。アイラウイスキーを知るきっかけとなってほしい。

  

1. アイラウイスキーとは

アイラウイスキーはスコットランドの西側にある島、アイラ島で作られているウイスキーである。アイラ島はウイスキーの聖地ともいわれる場所で、古くからウイスキーの製造が盛んだったことで知られる歴史深い島だ。ここではアイラウイスキーの歴史やその独特な風味の秘密、そして気になる味わいなどを解説していこう。

アイラウイスキーの歴史

アイラ島は日本の淡路島とほぼ等しく、島の面積が約600平方kmほどの小さい島だ。人口も3400人ほどしか住んでいない島だが、島の歴史は非常に古く、紀元前からすでに人が居住していたともいわれる。低温多湿で四季をはっきりと感じられる気候はウイスキー作りにも適しているとされ、1800年代から稼働している蒸留所も多くある。

9つの蒸留所を紹介

アイラ島にはアードベッグ、ラフロイグ、ラガヴーリン、ボウモア、カリラ、ブルイックラディ、ブナハーブン、キルホーマン、アードナッホーの、9つの蒸留所が存在する。その大半が100年から200年の歴史を持つ蒸留所だが、キルホーマンとアードナッホーのみ、2000年代に創業が始まったばかりの新しい蒸留所である。これらの蒸留所は一般開放もされている。アイラ島は蒸留所めぐりで世界中からウイスキーファンが訪れる、人気の観光スポットでもあるのだ。

アイラウイスキーは臭い?

アイラウイスキーで話題になるのが、その独特な香りだ。たびたび薬品や煙のような臭いとも例えられるアイラウイスキーだが、その理由は大麦を乾燥させる際に使用するピートにある。ピートは泥炭ともいわれ、海藻類やコケが蓄積されてできた自然の炭のことである。このことからアイラウイスキーは強いスモーキーさに加え、磯の香りも合わさったような複雑な香りになるのである。

アイラウイスキーの味わい

アイラウイスキーの味わいは、蒸留所によって大きく異なることが特徴である。たとえば、アイラ島南端に位置するアードベッグ、ラフロイグ、ラガヴーリンで作られるウイスキーは、アイラウイスキーならではの独特な香りがとくに強い、パンチのきいた味わいが特徴だ。しかしアイラ島北端のブルイックラディ、ブナハーブンで作られるウイスキーはピートを使用していない種類もあり、アイラウイスキーが初めての人でも飲みやすい味わいが特徴である。このように味わいを好みで選べることも、アイラウイスキーの楽しみ方のひとつである。

2. 臭いけど美味しい!アイラウイスキー5選

蒸留所によって味わいが変化するアイラウイスキーだが、ここではこれからアイラウイスキーを飲む人にぜひおすすめしたい5つの銘柄を紹介する。アイラウイスキーをキーモルトにしたブレンデッド・ウイスキーにも多くの種類があり、比較的安価で手に入りやすいので人気があるが、ここではシングルモルト・ウイスキーを紹介する。混じり気のないアイラウイスキーの風味を味わってみよう。

ボウモア12年

1779年創業で、アイラ島で最も古い歴史を持つ蒸留所であるボウモアのスタンダードがボウモア12年だ。「アイラの女王」とも称されるボウモアは、アイラウイスキーの入門としても最適である。ピートのクセがあまり主張しておらず、フルーティで華やかな香りも感じる上品な味わいが特徴だ。
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ラフロイグ10年

ラフロイグはイギリスの皇太子御用達の由緒あるウイスキーとしても広く知られている。ラフロイグ10年はピートの風味が強く、好みがはっきりと分かれるほどの個性的な味わいが特徴だが、これぞアイラウイスキーといった味わいは慣れるほどに味わい深く、世界中にファンが多い。
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キルホーマン・マキヤーベイ

アイラ島の近くのビーチから名付けられたキルホーマン・マキヤーベイは、ほのかな塩の旨味も感じるさわやかな海の香りが特徴だ。アイラウイスキーの特徴である独特な磯の香りは、ときに「磯臭い」とも表現されるが、このキルホーマン・マキヤーベイには鼻を刺すような臭いはなく、アイラウイスキーに慣れていない人でも飲みやすい。
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アードベッグ10年

アードベッグ10年は、世界中のウイスキーファンから愛飲されているアイラウイスキーの定番銘柄である。スモーキーでありながらフレッシュな風味と、潮風を感じるような軽やかな味わいの中にある重厚感が特徴だ。
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ラガヴーリン16年

ラガヴーリン16年は、アイラモルトの味わいを語るうえで外せない、アイラウイスキーを代表する銘柄である。ほかの蒸留所では出せない、ラガヴーリン16年の圧倒的な個性のある味わいは「アイラの至宝」とも称される。
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3. アイラウイスキーの飲み方

アイラウイスキーの一番の特徴は、独特な風味と味わいである。アイラウイスキーを飲んだことのない人には、まずはシンプルにストレートやオン・ザ・ロックス、ウイスキーと水を1対1で割ったトワイスアップなどで飲んでもらいたい。どうしてもアイラウイスキーのクセの強さやアルコール感が気になる人は、ハイボールでも美味しく楽しめる。また、カクテルで飲んでも味わい深く楽しめるだろう。

アイラウイスキーに合うカクテル

アイラウイスキーはスコッチウイスキーの一種なので、スコッチウイスキーと相性のいいカクテルのベースにしたい。代表的なカクテルはスコッチウイスキーをアマレットで割った「ゴッドファーザー」や、スコッチウイスキーをライムジュースとジンジャーエールで割った「マミー・テイラー」などだ。

4. アイラウイスキーの香りに合うつまみ 

アイラウイスキーはスモーキーな風味が特徴なので、一緒に合わせるつまみもスモーキーなものが好ましいが、定番のつまみとも相性がいい。おすすめをいくつか紹介しよう。

スモークチーズ

スモークチーズのスモーキーな風味は、とくにアイラウイスキーと相性が抜群だ。オン・ザ・ロックスでもハイボールでも、飲み方を問わず一緒に楽しめることも魅力である。クラッカーを添えて一緒に楽しむのもおすすめだ。

スモークサーモン

ウイスキーは魚料理との相性がいいとされるが、アイラウイスキーに合わせる魚料理にはぜひスモークサーモンをおすすめしたい。濃いめの味わいのスモークサーモンは、とくにハイボールとの相性がいい。

ミックスナッツ

ミックスナッツはどんなお酒にも合う、つまみの定番である。もちろんアイラウイスキーとの相性もばっちりだ。単体でも、メインのつまみに添える形でも、風味豊かなナッツの香りと味わいをアイラウイスキーと一緒に楽しんでみよう。

結論

アイラ島の豊かな環境が育んだアイラウイスキーは、世界中のウイスキーファンから愛される歴史あるブランドである。アイラウイスキーの味わいを楽しめるようになれば、それはウイスキーファンの証ともいえるだろう。初心者に飲みやすい銘柄や飲み方もあるので、ぜひ好みの方法でアイラウイスキーを味わってみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年7月31日

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