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シングルモルトとはどんなウイスキー?人気銘柄や味わい方をチェック

シングルモルトとはどんなウイスキー?人気銘柄や味わい方をチェック

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年8月 4日

ウイスキーは世界中で愛飲されており、近年のハイボールブームもあり日本でも年齢問わず高い人気がある。しかし普段飲んでいるウイスキーがどんな種類なのかご存じだろうか。本記事では中でも個性が光る風味や味わいが特徴のシングルモルトウイスキーについて解説する。ほかのウイスキーとの違いや国内外の人気の銘柄、また美味しい飲み方などを紹介しよう。

  

1. シングルモルトウイスキーの特徴

ひとつの材料だけを使用したウイスキーをシングルモルトウイスキーと呼ぶのではなく、定義があることをご存じだろうか。ここではほかのウイスキーとの違いや特徴をはじめ、シングルモルトウイスキーの歴史、味わいなどを解説する。

ほかのウイスキーとの違いとは

シングルモルトウイスキーは、「大麦麦芽のみを原料に使用し、一つの蒸留所のみで製造される」ことが定義である。モルトウイスキーとシングルモルトウイスキーの違いを判断する重要なポイントは、一つの蒸留所で製造、瓶詰めされたものであるかという点だ。次によく耳にするであろうブレンデッドウイスキーについてだが、トウモロコシなどの穀物を原料としたウイスキーであるグレーンウイスキーを、モルトウイスキーと混ぜ合わせたものをいう。つまり、ブレンデッドウイスキーはその名が示すように、いくつかの蒸留所で作られた数種類のウイスキーからできているのだ。

シングルモルトウイスキーの歴史

ウイスキーはもとはスコットランド伝統の地酒として飲まれていた酒であり、世界的に知られるものではなかった。しかし1831年にブレンデッドウイスキーが生まれたことをきっかけに、ウイスキーは世界中で広く知られるようになったのである。初めてシングルモルトウイスキーが販売されたのは1963年のことで、意外にも歴史は浅い。販売当初はブレンデッドウイスキーが一般的だったため、この時代に売れるはずがないという声も多かったものの、予想に反してシングルモルトウイスキーは爆発的な人気を博し、1980年代以降は市場にも多く出回るようになった。こういったことを経て、現在では世界中のウイスキーファンから愛飲されるブランドとなったのである。

シングルモルトウイスキーの味わい

シングルモルトウイスキーの味わいは、蒸留所それぞれの個性が出たものとなっている。たとえ同じ製法で作ったとしても味わいは異なり、まったく同じものは二つとないとされる。また、味わいの決め手は原料だけでなく、地域の気候や水などの自然環境によっても、個性がはっきりと分かれるのだ。

2. 代表的なシングルモルトウイスキー

ここでは、シングルモルトウイスキーのルーツであるスコッチウイスキーから、代表的な銘柄をいくつか紹介しよう。どれも個性あふれる味わいなので、まだ飲んだことがない人は、これらの銘柄をまず試してもらいたい。歴史も感じながら、じっくりと楽しんでみよう。

グレンフィディック12年

グレンフィディック12年は、1963年に世界で初めてシングルモルトウイスキーを販売したグレンフィディック蒸留所で作られている由緒ある銘柄である。クセが強くウイスキー初心者にはあまり向かないともいわれるシングルモルトウイスキーだが、このグレンフィディック12年はスムーズな飲み心地とフローラルな香りが特徴で、軽めで飲みやすく仕上がっている。
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ザ・マッカラン12年

ザ・マッカラン12年は、シェリー樽で12年間じっくりと熟成した原酒を使用しているので、フルーティな香りの中にしっかりと感じられるスパイシーな味わいがあることが特徴だ。スコッチウイスキーを代表する銘柄であるザ・マッカランは、「シングルモルトのロールスロイス」とも称されるほど、誇り高い銘柄なのでる。
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ボウモア18年

ボウモアはスコットランド西部に位置するアイラ島で作られているシングルモルトウイスキーである。アイラウイスキーというブランド名もあるほど歴史ある島で作られているボウモアは、中でも「アイラの女王」と称されるほどの銘柄である。ボウモア18年はフレッシュな香りとほのかな甘さがあり、アイラウイスキーならではのスモーキーさも感じられる味わいが特徴だ。飲み始めから余韻まで、複雑に変化する味わいをじっくりと楽しめるだろう。
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3. 人気の高い日本のシングルモルトウイスキー

日本でもシングルモルトウイスキーの製造が盛んであることをご存じだろうか。ここではジャパニーズウイスキーを代表する銘柄をいくつか紹介する。

山崎

山崎はジャパニーズウイスキーを代表する銘柄として、世界中で認められているシングルモルトウイスキーだ。スコッチウイスキーの製造方法をベースに、新たなシングルモルトウイスキーの味わいを実現したとして、世界的な酒類コンペティションでも高い評価を受けた。柔らかく華やかな香りと、なめらかな口当たりが特徴だ。スコッチウイスキーの持つ独特のクセが苦手という人には、こちらをおすすめしたい。
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白州

白州は南アルプスの豊かな自然が育んだ環境の中で製造される。深い森の中に建つ蒸留所で作られる白州の味わいには、職人たちの技が光っているのだ。まるで森の若葉を思わせるようなさわやかな香りと、軽い飲み口の中にはっきりと感じるスモーキーな味わいは、白州ならではの個性である。
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余市

余市はブラックニッカなどを代表銘柄とする、ニッカウイスキーが製造するシングルモルトウイスキーだ。北海道の大地が育んだ味わいはしっかりとしていて国内外問わず評価が高く、スモーキーで重厚な味わいの中に感じるウッディな香ばしさが魅力である。
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4. シングルモルトウイスキーの味わい方

一般的に、シングルモルトウイスキーはストレートやオン・ザ・ロックスと相性がいいとされる。個性的な味わいを損ねないベストな飲み方であることは間違いではない。しかしどうしてもウイスキーの強いアルコール感が苦手という人もいるだろう。そんなときは、いろいろな飲み方を試してみてもいい。

水割りは食事とも相性抜群

シングルモルトウイスキーを水割りにすると、すっきりとした飲み口と上品な味わいが際立ち、食中酒としても相性がいい。ウイスキーと水の分量は、より風味が際立つ1対1の分量をおすすめしたいが、あまり濃いウイスキーが得意でない人は1対2、または1対3程度でも独特の個性的な香りを損なわずに楽しめる。

もちろんハイボールも美味しい

近年若年層からも高い人気を誇るハイボールだが、シングルモルトウイスキーでも美味しいハイボールが楽しめる。ただ飲みやすいウイスキーという感覚でハイボールを選んでいた人は、ぜひ試してみてほしい。さわやかな飲み口はそのままに、シングルモルトウイスキーならではの風味や味わいがしっかりと残ったハイボールを楽しめるだろう。

結論

販売された年だけを考えると歴史が浅く見えるシングルモルトウイスキーだが、実はブレンデッドウイスキーが生まれる以前から長く飲まれてきた、歴史の深いウイスキーなのだ。まだ飲んだことがないという人はぜひ一度手に取って、シングルモルトウイスキーをその歴史とともにじっくりと味わってみてもらいたい。
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  • 更新日:

    2020年8月 4日

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