このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
ウイスキーのピート香とは何?これが楽しめたらウイスキー通!

ウイスキーのピート香とは何?これが楽しめたらウイスキー通!

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年8月14日

ウイスキーは種類によってさまざまな香りや味わいの特徴がある。たとえばスコッチウイスキーは、独特なスモーキーな風味が特徴だ。このスモーキーな風味はピート香ともいわれ、好みがはっきりと分かれる香りである。本記事ではピート香についてじっくりと解説していこう。

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. ピート香とは?スモーキーな香りの仕組みや成分、香りの強い種類をご紹介

普段あまりウイスキーを飲まない人にとっては、ピート香と聞いてもあまりピンとこないかもしれない。ここでは、まずピートとは一体何なのか、またピートの独特な香りの秘密など詳しく解説していこう。

ピートとは

ピートとは、泥炭を意味する言葉である。泥炭とは日本ではあまり馴染みのない言葉だが、コケなどの海藻類や枯れた植物類が堆積し、自然に炭化したものをいう。低温多湿な環境であるスコットランドは、ピートが多く採れることでも有名であり、古くからウイスキー作りにも使用されてきた。つまりピートは、スコッチウイスキーの個性的な味わいを決めるのに欠かせない大事な役割を果たしているのだ。

ピート香はくさい?

ピートはウイスキーの原料の大麦麦芽を乾燥させる際に使用されるが、そのときに移った香りがピート香といわれる。ピート香がほかの香りに比喩されるときは、あまりいい印象を受けないものが多い。たとえばヨード香など消毒液のようなにおい、正露丸など薬品のようなにおい、煙くさい、磯くさいなどなど、これだけではとても飲みたいとは思えないものばかりである。スコッチウイスキーの一種であるアイラウイスキーは、ピート香がとくに強く、クセが強いウイスキーだが、それを作っているアイラ島こそがスコッチウイスキーの聖地といわれる。つまりピート香は飲み慣れるほどに味わい深くなる、通好みの香りなのである。

フェノール値とは

フェノール値とは、ピート香の濃度を表す単位のことであり、ppmと記す。フェノール値は完成品で測られるのではなく、大麦麦芽をピートで乾燥した際に測られるので、必ずしもフェノール値が高いほどスモーキーというわけではない。しかし一般的にいわれるフェノール値による味わいの違いは、10ppmほどでほのかにスモーキー、20から30ppmほどでピートの風味がしっかりと感じられ、40ppmから50ppmほどになるとこれぞピート香といった強いピートの風味があるとされている。

2. ピート香が楽しめるおすすめのスコッチウイスキーは?日本産も紹介

ここではピート香をじっくりと味わえるスコッチウイスキーと、ジャパニーズウイスキーを紹介しよう。スコッチウイスキーは日本のウイスキー作りのルーツでもあるので、ジャパニーズウイスキーにもピートが使用されることは一般的である。

ラフロイグ10年

ラフロイグは、「好きになるか、嫌いになるか」という頭に残るキャッチコピーでも有名な、アイラウイスキーである。また、イギリスのチャールズ皇太子より王室御用達の称号も得たほどの、由緒正しきウイスキーだ。このラフロイグ10年はヨード香や塩の香りが主張し、これぞアイラウイスキーといった独特のピート香が特徴だが、飲み重ねるごとに複雑な味わいの虜になるという。まさにスコッチウイスキーの歴史を知ることができる逸品といえるだろう。
おすすめ商品

ラガヴーリン16年

ラガヴーリンは、古くからアイラ島で愛飲されてきたアイラウイスキーである。ラガヴーリン16年は、16年という長い熟成期間のモルト原酒で作られていながら、ラガヴーリンのスタンダードである。重厚感があり、アイラウイスキーならではの強いピート香はもちろんのこと、シェリー樽の甘みもほのかに感じられる繊細な味わいが特徴だ。根強いファンも多く、ときに「アイラの巨人」とも称される。
おすすめ商品

余市

余市はニッカウイスキーを代表するジャパニーズウイスキーだ。寒冷な北海道の地に位置する余市蒸留所はスコットランドと環境が似ている。まるで本場のスコッチウイスキーのようなスモーキーなピート香やモルトの甘みに加え、ジャパニーズウイスキーならではの上品でなめらかな仕上がりになっている。
おすすめ商品

3. ピート香が苦手な人も楽しめる!香りが弱いスコッチウイスキー

ピートの独特な香りは確かにウイスキー通から愛されるが、どうしてもそんなピート香が得意になれないという人もいるだろう。そんな人には、比較的ピート香が弱いスコッチウイスキーをおすすめしたい。ピート香の強さだけがスコッチウイスキーの特徴ではないことを証明する、有名な銘柄を紹介しよう。

ザ・マッカラン12年

ザ・マッカランはスコッチウイスキーの名門ブランドとして知られている高級ウイスキーだ。なかでもザ・マッカラン12年は定番の銘柄で、ファンが多い。やさしくピートが香る芳醇な味わいがあり、これからスコッチウイスキーを飲み始める人にもおすすめだ。
おすすめ商品

グレンフィディック12年

世界で初めてシングルモルトとして商品化されたのが、グレンフィディックだ。このグレンフィディック12年は、果実のようなフルーティな香りとほのかな樽の香りがあり、ピート香が抑えられていて飲みやすい。コストパフォーマンスもよく、手軽に楽しめることも魅力だ。
おすすめ商品

ボウモア12年

ボウモアは「アイラの女王」とも呼ばれるアイラウイスキーを代表する銘柄である。ほのかに感じる塩の香りは決してクセの強いピート香ではなく、気品のある香りだ。ボウモア12年はスモーキーでありながらコクがあり、フルーティな余韻も感じるバランスのとれた味わいが特徴である。
おすすめ商品

4. ピート香について知って通なウイスキーを楽しもう

近年のハイボールブームもあり、ウイスキーは年齢を問わず人気が高くなった。これまではアルコール度数の強いお酒というイメージを持っていた人も、飲みやすいお酒というイメージに変わったかもしれない。しかしながらピート香の強いウイスキーは、現在でも通好みのウイスキーといわれる。では、なぜウイスキー通はピート香に心を奪われるのだろうか。

ピート香がウイスキー通に愛される理由

ピート香は、銘柄によってそれぞれの個性がある。それは数多くある蒸留所の中でも、二つとして同じものはないともいわれるほどだ。シングルモルトはストレートやオン・ザ・ロックスで楽しむ人がほとんどだが、飲むほどにピートの風味は多様に変化し、モルトと合わさることでいろいろな味わいを飲み手に届ける。飲み進めてようやく巡りつく香味、これこそピート香がウイスキー通から愛されるキーポイントなのである。

結論

ピートが香るウイスキーは上級者向けというイメージが先行し、飲むことを敬遠してしまう人もいるかもしれないが、そのすべてが強いクセを持つとは限らない。ウイスキーの楽しみ方の新たな入口として、ピート香を持つウイスキーをじっくりと味わってみてはいかがだろうか。
  

おすすめ記事おすすめ記事

    ページトップへ ページトップへ