目次
- 1. ミントジュレップとはどんなカクテル?
- 2. ミントジュレップの材料とレシピ
- 3. ミントジュレップを美味しく作るコツ
- 4. ミントジュレップのアレンジレシピ
- 5. ミントジュレップとモヒートの違い
- 6. 爽やかカクテル「ミントジュレップ」をぜひご家庭で
- ウイスキー:45ml
- 砂糖:小さじ1
- ソーダ(または水):30ml
- ミント:適量
- クラッシュドアイス:適量
- グラス
- マドラー
1. ミントジュレップとはどんなカクテル?

ミントジュレップとはどういったカクテルなのか、その歴史やアルコール度数などとあわせて解説しておこう。
ミントの香りが爽やかなウイスキーベースのカクテル
ミントジュレップとはバーボンウイスキーをベースとした、ミントの香りが立つ爽やかなロングカクテルである。バーボンの聖地、アメリカ・ケンタッキー州をはじめ各地で愛されており、夏場などにとくに好んで飲まれる人気のカクテルのひとつとなっている。
ケンタッキーダービーのオフィシャルカクテル
ミントジュレップはアメリカ競馬の最高峰イベント、ケンタッキーダービーのオフィシャルカクテルとしても有名だ。レース当日に場内で売り歩いているほか、レース前のパーティーなどでも提供されるという。
ミントジュレップの由来
苦い薬を飲みやすくするための水を意味する「ジュレップ」と、ウイスキーのアルコール感をやわらげるための「ミント」を使用したことが名前の由来とされている。
ミントジュレップの歴史
ミントジュレップはすでに1800年代後期には飲まれていたといわれており、現在でもアメリカを代表する夏のカクテルとして広く人気がある。
ミントジュレップのアルコール度数
ベースのバーボンウイスキーはアルコール度数40〜50度程度と高い。ソーダや水、氷の割合によってアルコール度数は変わってくるが、一般的には20度あたりに落ち着くだろう。ウイスキーベースのカクテルであることから、アルコール度数はカクテルの中でもやや高めだ。
ミントジュレップのカクテル言葉
ミントジュレップのカクテル言葉は「明日への希望」である。ケンタッキーダービーのオフィシャルカクテルらしい、希望に満ちたものとなっている(レースでいえば「今日」「今」「このレース」に希望の光がほしいところではあるが)。
2. ミントジュレップの材料とレシピ

ミントジュレップのレシピを紹介しよう。シェイカーなど特別な道具は不要なので、材料さえそろえればご家庭でも簡単に作れる。
ミントジュレップの基本レシピ
【材料】
以上を用意しよう。砂糖の代わりにガムシロップを使用してもよい。またグラスはできればコリンズグラスをおすすめするが、なければご家庭にあるものでOKだ。
【レシピ】
グラスの中でミントの葉を潰しながら、砂糖もしくはガムシロップと混ぜ合わせる。クラッシュアイスをたっぷり入れ、バーボンウイスキーとソーダ、または水を加えたら完成だ。
ミントジュレップはさまざまなスタイルで楽しめるので、モヒートのような爽快感が好きな方はソーダを、バーボンウイスキーの味わいをじっくり楽しみたい方は水を少量加えるなど、自分の好みで作ってみよう。
3. ミントジュレップを美味しく作るコツ

基本のレシピ通りでも美味しいが、さらにひと手間加えることでミントの風味がさらに立ち、より美味しく仕上がる。
ミントを「ペストル」で潰す
最初にミントの葉を潰すところでひと手間を加える。バースプーンなどで軽くミントを叩くと簡単なのだが、ミントの風味をさらに引き出すためペストルでミントを潰してみよう。ペストルとは「すりこぎ棒」のようなアイテムで、果実やミントを潰すのに適している。カクテル作りで重宝する機会も多いので、よく作るという方は持っておいて損はないだろう。
4. ミントジュレップのアレンジレシピ

ミントジュレップのアレンジレシピも紹介しておこう。手軽なものから味わいがガラッと変わるものまであるので、ぜひ新たなミントジュレップの味わいを試してみてほしい。
ミントフレーバーのリキュールでお手軽に
ミントを潰すのが面倒なときは、ミントフレーバーのリキュールを使おう。バーボンウイスキーの老舗、メーカーズマークが販売している「メーカーズマーク・ミントジュレップ」なら、あらかじめミントで香り付けされているので便利だ(アルコール度数33度のためウイスキーではなくリキュールに分類される)。
ミントの代わりに緑茶でさっぱりと
ミントの代わりに緑茶を使うと、茶葉の香りが豊かな「緑茶ジュレップ」となる。グラスに茶葉を小さじ1杯、砂糖を小さじ2杯程度入れ、お湯を注いで香りを出す。クラッシュアイスをたっぷり加えてバーボンウイスキーを注ぎ、ステアすれば完成だ。
バーボンの代わりに焼酎で和風カクテルに
バーボンウイスキーの代わりに焼酎を使うと、ミントの香りが爽やかな「和風ミントジュレップ」に仕上がる。クセの少ない甲類焼酎がおすすめだ。砂糖の代わりにハチミツを使用しても美味しく飲める。
5. ミントジュレップとモヒートの違い

ミントジュレップはモヒートと間違えられることもあるが、両者にははっきりと違いがある。
モヒートとは
ミントジュレップはアメリカ生まれのカクテルだが、モヒートはキューバ生まれのカクテルという大きな違いがある。さかのぼること500年、当時カリブの海賊が作ったとされるミントを使ったカクテル「ドラケ」がモヒートの原型とされている。
ミントジュレップとモヒートの違い
ミントジュレップはベースにバーボンウイスキーを使用するが、モヒートのベースはホワイトラムである。ホワイトラムはウイスキーに比べて風味やクセが少ないので、モヒートはお酒があまり得意でない方にも飲みやすいカクテルだ。
6. 爽やかカクテル「ミントジュレップ」をぜひご家庭で

ミントジュレップはシェイカーなどを使わずに作れるシンプルなカクテルだ。バーボンウイスキーがベースのためアルコール度数はやや高めだが、ソーダや水、氷などを多めにすることで抑えられる。ベースを焼酎にしたり、ミントを緑茶にしたりなどアレンジの幅も意外と広いカクテルなので、ぜひ基本レシピとあわせてアレンジレシピも覚えておこう。
結論
ミントジュレップはウイスキーが苦手な方でも飲みやすいため、ウイスキーベースのカクテルの中でも人気が高い。ソーダと水、それぞれを使用した場合で飲み比べてもよいし、モヒートと飲み比べてみるのもよい。ぜひこの機会に、本場・ケンタッキーバーボンをミントジュレップでさわやかに味わってみよう。