1. チューハイとは

一言でチューハイとまとめても、どのようなお酒がチューハイになるのかご存じだろうか。ここではチューハイとは何か、またチューハイの定義についてなど解説していこう。
チューハイとは
チューハイの語源とは、焼酎ハイボールの略称で呼ばれたことが始まりである。焼酎ハイボールとは文字通り焼酎の炭酸割りのことを指す。たとえば人気のレモンチューハイなら、レモンの味わいの焼酎の炭酸割りということになる。しかし同じく人気のウーロンハイや緑茶ハイなど、炭酸割りでなくともハイが付くことでチューハイとして認識される種類もある。つまり、チューハイは組み合わせ次第では無限大の種類があるお酒なのである。
チューハイの定義とは
お酒の種類によっては名乗るための定義が存在するものもあるが、実はチューハイにはそのような法律上規定された定義などは存在しない。また、ベースが焼酎以外のスピリッツ類を使用していたとしてもチューハイと名乗ることができるなど、自由度が高いお酒である。基本的には焼酎やウォッカなどの無色透明のお酒をベースに、果汁や炭酸、そのほかノンアルコールドリンクで割ったものがチューハイと覚えておこう。
2. チューハイとハイボールやサワーの違いとは

前項でチューハイについて解説したが、ここではチューハイと混同しやすい種類、ハイボールとサワーとの違いを解説していこう。基本的には大きな違いはないが、それぞれが持つ意味を押さえておくことで微妙な違いを理解できるはずだ。
ハイボールとは
ハイボールとは、カクテルの一種に分類される。一般的にハイボールとはウイスキーの炭酸割りのことを指すが、スピリッツ類やリキュール類を炭酸で割ったものもハイボールの一種に分けられる。このことから、チューハイも炭酸を使用したものであれば、ハイボールの仲間といっても間違いではないのだ。
サワーとは
サワーもチューハイと同じく、よく聞かれる種類だろう。とくに混同しやすい種類ともいえるが、サワーとは直訳すると酸味があるという意味を表す。つまりスピリッツ類をベースに、酸味のある柑橘類の果汁と炭酸を合わせたものが一般的にサワーと呼ばれることが多い。レシピ上の違いはほとんど見られず、チューハイをサワーとして提供する居酒屋も多いように、これらにも大きな相違点はないことがわかる。
3. チューハイの種類や味の違いとは

チューハイとは種類が多く自由度が高いお酒なので、いろいろな味わいを楽しめることが魅力である。ここでは実際に販売されている缶チューハイの種類をもとに、よく聞かれるドライやプレーンなどの細かい味わいの違いを解説していこう。
樽ハイ倶楽部大人のサワー
樽ハイ倶楽部大人のサワーとは、アサヒビールが販売している缶チューハイだ。こちらはプレーン味だが、サワーの名で販売されている通り、柑橘系の風味が付けられている。アルコール度数は8度で、パンチのある味わいが特徴だ。
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ビターズ・皮ごと搾り
ビターズ・皮ごと搾りとは、キリンビールが販売している缶チューハイである。大人の味わいにこだわって作られており、皮ごと絞った果実やハーブ由来のビターな味わいがあり、高い人気を誇る。アルコール度数は9度と高く、1本でも飲み応えがある。
商品情報
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ドライチューハイとは
一般的にいわれるドライチューハイとは、甘さを抑えたチューハイのことを指す。食事に合うチューハイということで、近年各メーカーからさまざまな種類が販売され、人気チューハイの仲間入りを果たした。アルコール度数はメーカーにより異なるが、その多くが9度と高いことが特徴である。フルーツ系やジュース系の甘いチューハイが好みでないという人からも高い支持を受けている。
4. 危険といわれるストロング系チューハイとは

ストロング系チューハイとは、安価で手に入り味もよく、手軽に酔えることから若者を中心に人気が広まったチューハイである。最近は糖類がゼロの種類も多いことから、普通のチューハイを飲むよりも健康的なのではという意見まで聞かれることもある。しかしそんなストロング系チューハイが危険といわれることには、はっきりとした理由があるのだ。ここではストロング系チューハイについて解説していこう。
ストロング系チューハイとは
ストロング系チューハイとは、一般的にアルコール度数が7度を超えるチューハイの総称だ。平均的にアルコール度数が9度の種類が多いが、中には12度という高いアルコール度数を持つ種類も見られる。ビールのアルコール度数は5度あたりなので、比べるとアルコール度数の違いがよくわかるだろう。
ストロング系チューハイはなぜ危険なの?
ストロング系チューハイが危険といわれる理由とは、その飲みやすさにある。アルコール感をまったく感じさせないほど飲みやすい味わいに仕上がった種類が多く、ペースがわからないまま飲み進めてしまい、急性アルコール中毒など深刻な状況に陥るケースもたびたび見られるのだ。また、ストロング系チューハイを日常的に飲むことでアルコール依存症になるリスクも指摘されている。含まれるアルコール量は500mlでテキーラショット約4杯分に相当するともいわれるので、上手にストロング系チューハイと付き合うことが大切である。
結論
チューハイはとても身近にあるお酒だが、簡単に手に入るからこそ、知らなかったことも多いのではないだろうか。ハイボールやサワーの仲間であること、またストロング系チューハイに関する注意点など、チューハイの基本を押さえておくことでもっと美味しくチューハイを楽しめるだろう。