目次
- 1. 「口の中で完成するカクテル」ニコラシカとは?
- 2. ニコラシカの飲み方は
- 3. ニコラシカの作り方
- 4. ニコラシカに関するよくある疑問|レモンの皮は?砂糖の量は?
- 5. ニコラシカに使うブランデーの選び方とおすすめ3選
- 6. ニコラシカをスマートに飲める男はカッコいい
- 砂糖がこぼれ落ちないようにレモンを手に取る
- レモンを2つ折りにして丸ごと口の中に入れる
- レモンを噛み、果汁と砂糖を口の中で混ぜる
- グラスの中のブランデーを一気に口に流し入れる
- 口の中でブランデーとレモン、砂糖が混ざったらニコラシカの完成
- そのまま飲み干す
- ブランデー:1グラス分
- レモンスライス:1枚
- 砂糖:お好み
- ブランデーをリキュールグラス9分目まで注ぐ
- レモンスライスをグラスの上にのせる
- レモンスライスの上に砂糖を盛れば完成
- 上白糖:甘みや柔らかい食感を求めたいとき
- グラニュー糖:口の中での歯ざわりを感じたいとき
1. 「口の中で完成するカクテル」ニコラシカとは?

まずはニコラシカとはどんなカクテルなのか、簡単におさらいしておこう。
ドイツ・ハンブルク発祥の変わり種カクテル
ニコラシカはドイツ生まれのブランデーベースのカクテルだ。ただし提供される時点ではブランデーそのものである。加えて、砂糖を盛ったレモンスライスをグラスの縁にのせた状態で提供されるという、一風変わったカクテルである。
砂糖が盛られたレモンで「蓋」をされている状態なので、初めて見た方は飲み方に迷うだろう。後述するが「口の中で完成するカクテル」ともいわれるニコラシカは飲み方も独特だ。
味わいとアルコール度数
ニコラシカのアルコール度数はブランデーのそれである。40度程度と考えておこう。意外と高いので強いお酒が苦手な方は注意してほしい。お店によっては、レモネードにブランデーを少量(お好みの量)足すといった飲み方にも対応してくれるので、尋ねてみるとよいだろう。
飲み方は後述するが、砂糖とレモンを噛みしめた瞬間は甘酸っぱさで口の中が満たされる。そこへブランデーを流し入れることでスッキリした味わいに変わる。ブランデーといえば飲みにくいイメージがあるかもしれないが、ニコラシカは意外にもあっさり飲み干せるはずだ。
「ニコラシカ」という名前の由来
「ニコラシカ」と聞くとロシア系をイメージする方も多いかもしれないが、冒頭でもお伝えしたようにドイツ生まれのカクテルだ。そのため名前の由来については諸説ありはっきりしない。
なおニコラシカはニコライの愛称ともいわれている。帝政ロシアの皇帝ニコライ2世は、ウォッカとレモンを一気に飲んでいたという話があり、そこから(ブランデーとの違いはあるが)ニコラシカと呼ばれるようになったのではないかという説もある。
2. ニコラシカの飲み方は

レモンで蓋をされている状態で提供されるニコラシカは、飲み方を知らないと恥をかいてしまうかもしれない。遠慮なく聞ける空気ならよいが、そうでないときは焦るだろう。ニコラシカの飲み方を覚えておこう。
リキュールグラスが基本
自分で作るとき以外はお店に任せればよいのだが、レモンをのせるためグラスの口径はレモンの直径よりもやや小さめであることが望ましい。かつ、一気に飲むものなのでスムーズに口に入る形状がピッタリだ。これらを満たしているのがリキュールグラスである。
ニコラシカのスタンダードな飲み方
以上がニコラシカの飲み方である。まずは砂糖とレモンを口の中で混ぜ合わせ、最後にブランデーを混ぜ合わせるという流れを覚えておこう。
ニコラシカを美味しく飲むコツは?
ニコラシカはゆっくり味わって飲むカクテルではない。冷えた状態で楽しむお酒なので、提供されたらできるだけ速やかにひと息で飲み干そう。また温めてしまわないよう、グラスの足を持つのも美味しく飲むためのポイントだ。
3. ニコラシカの作り方

せっかくなのでニコラシカの作り方も紹介しておこう。ご家庭で飲み方を練習しておきたいという方も、簡単なのでぜひ覚えておこう。
材料
以上を用意する。グラスはリキュールグラスがおすすめだが、なければレモンがのる大きさの飲み口のグラスを選ぼう。
ブランデーは基本的にお好みだが「レミーマルタンVSOP」「マーテルVSOP」「クルボアジェXO」といったところはニコラシカに合うので、迷ったときの参考にしてほしい。
作り方
砂糖の重みに耐えられるように、レモンはやや厚めにスライスしておくのがおすすめだ。また砂糖は上白糖なら山型に、グラニュー糖なら平らに盛ると本格的になる。
山型に盛るのが難しいときは、メジャーカップに砂糖を入れて上から何度も丁寧に押すとキレイに整うので試してみてほしい。
砂糖の種類にこだわるのもアリ
砂糖ひとつで味わいも変わってくる。ぜひこちらもいろいろと試してみて、自分好みのものを見つけよう。
4. ニコラシカに関するよくある疑問|レモンの皮は?砂糖の量は?

ニコラシカを飲む際にふと疑問に思うこと、およびその回答をまとめた。スマートな飲み方でニコラシカを楽しめるかどうかにも関わってくるので、知っておいて損はないはずだ。
レモンは皮の有無を選べる?
ニコラシカをオーダーする際はレモンの皮「あり」か「なし」を選べることが多い。皮の有無で口に含んだときの触感や味が大きく変わるので覚えておこう。
レモンの皮には渋みが含まれるため、酸味と甘みに加えて渋みが欲しい場合は皮ありをオーダーするとよい。逆に苦みやえぐみのないクリアな味を求める場合は皮なしでオーダーしよう。
口の中に残ったレモンの皮は?
ニコラシカの飲み方で迷うのは、ブランデーを飲み干しても口の中にレモンが残る点だ。レモンを皮ごと食べることはあまりないため、皮ありでオーダーした場合、その処理に困るかもしれない。
だが基本的に、ニコラシカのレモンはそのまま食べて口から出すことはしない。皮ありのニコラシカを選ぶ場合は、その点も考えてオーダーしよう。
皮を食べるときに口をモグモグしてもよい?
ニコラシカはほかのお酒とは異なり、レモンを食べるため飲んだあとに口をモグモグと動かすことになる。オシャレなバーではやや下品に思えるかもしれないが、そこは気にする必要はない。
むしろ口に入れたものを出す方がマナーとしてはNGなので、よほど苦くて食べられないなどでなければ自分のペースで噛んでOKだ。
砂糖の量はどうやって決める?調節できる?
ニコラシカの味にはレモンのほか砂糖も大きく関わる。砂糖の量を調節することで自分好みの味に近づけることができる。
普段から甘いお酒を好んで飲む方は普通の量でもよいが、甘いお酒が苦手という方はオーダー時に「砂糖少なめ」と頼むようにしよう。
5. ニコラシカに使うブランデーの選び方とおすすめ3選

ニコラシカをご家庭で作る場合、どのようなブランデーを選べばよいのだろうか?おすすめとともに紹介しよう。
ご家庭で作るならお手頃な銘柄でOK
お伝えしているように、ニコラシカはブランデーの香りや味を「楽しむ」ものではなく、一気に飲み干すカクテルだ。したがってご家庭で作る場合は、それほど銘柄にこだわる必要はない。お手頃価格のブランデーでもOKだ。こだわりたいという方は以下を参考にしてほしい。
ニコラシカにおすすめのブランデー3選
【クルボアジェ V.S.O.P.】
フランス産でアルコール度数は40度。フルーティでまろやかな風味が特徴だ。いわゆる「重い」といった感じがしないため、初心者にも飲みやすいだろう。
【マーテルV.S.O.P.】
こちらもフランス生まれで、柑橘系やベリー系などのカクテルベースとしても人気がある。フルーツの風味と甘くてスパイシーな香りが特徴。アルコール度数は40度だ。
【レミーマルタン V.S.O.P.】
アルコール度数40度。熟成年数4〜12年の原酒をブレンドしたコニャックで、バニラやヘーゼルナッツなどの複雑な香りを楽しめる。
6. ニコラシカをスマートに飲める男はカッコいい

ニコラシカはアルコール度数が高いお酒なので、一気に身体を温めたいときなどにもおすすめだ。本番でスマートな飲み方ができれば、きっと一目置かれることだろう。ぜひニコラシカの正しい飲み方をマスターしておこう。
結論
ニコラシカの飲み方は、砂糖をレモンスライスごと口に入れてブランデーを一気に流し入れる、という独特なものだ。ブランデー、レモン、砂糖が口の中で混ざることでニコラシカが完成する。レモンの皮は苦みがあるため皮なしにしてもよい。また砂糖の量も調節できるので控えめとオーダーしても構わない。好みに合わせてカスタマイズし、自分なりのニコラシカを楽しんでみてはいかがだろうか?