1. ボイラーメーカーとはどんな酒?

まずはじめにボイラーメーカーとはどんなカクテルなのか、またアルコール度数や映画との関わりなどを解説しよう。名前の由来もとてもユニークなものなので、飲む前に覚えておこう。
ボイラーメーカーとは
ボイラーメーカーとは、ビールとウイスキーだけを使用したシンプルなカクテルである。ボイラーメーカーというカクテル名の由来には諸説あるものの、ボイラーの建設作業員が手早く酔っぱらうために、飲んでいた缶ビールの中にバーボンウイスキーを入れて飲んだという説が有力といわれている。また、アルコール度数が一気に高くなるため、飲めばたちまち身体がまるでボイラーを付けたように熱くなることから名付けられたという説もある。どちらにしても、カクテル名の由来はとてもユニークであることが特徴だ。
ボイラーメーカーの度数
ビールのアルコール度数は平均して5度ほどだが、ウイスキーのアルコール度数は平均して40度ほどと高い。ビールとアルコール度数の高いお酒を合わせる飲み方は通称で「爆弾」ともいわれるが、ボイラーメーカーもアルコール度数は高く、約20度ほどになる。パーティーなどでは盛り上がるスタイルではあるが、飲み過ぎは悪酔いのもとなので、十分に注意して楽しもう。
映画との関係
ボイラーメーカーは、実は映画の中でも紹介されたことをご存知だろうか。1992年公開のロバート・レッドフォード監督によるアメリカ映画、「リバー・ランズ・スルー・イット」のワンシーンで、豪快にボイラーメーカーを飲む様子が映っている。以来ボイラーメーカーは、ワイルドなカクテルとして世界中で広く知られることになったのだ。ちなみに「リバー・ランズ・スルー・イット」は、ブラッド・ピットが若手俳優としての知名度を確立した映画としても有名である。機会があれば一度観てみよう。
2. おいしいボイラーメーカーの作り方

ここではボイラーメーカーの基本レシピと作る際のコツを紹介する。ビールとウイスキーをどのように合わせるカクテルなのか、しっかり押さえておこう。
ボイラーメーカーの基本レシピ
まずベースとなるビールとウイスキーだが、銘柄は自分の好みでよい。ただ、ルーツに沿ってボイラーメーカーを楽しみたいのであれば、ビールはアメリカンビール、ウイスキーはバーボンウイスキーを選びたい。基本的な作り方は、ジョッキやピルスナーグラスにビールを6分目あたりまで注ぎ、そこへショットグラスに満たしたストレートのバーボンウイスキーをグラスごと沈めたら完成だ。意外にもウイスキーのクセの主張が少なく、バーボンウイスキーの香りとビールの苦みが絶妙にマッチした味わいのカクテルである。
おいしく作るコツ
ボイラーメーカーをおいしく作るコツは、あらかじめグラスとビールをしっかりと冷やしておくことである。すると泡立ちもよくなりやすく、すっきりとしたのどごしも際立つ。グラスにショットグラスを沈めるのに抵抗がある人は、ウイスキーとビールをそのままグラスに注ぎ、混ぜ合わせる飲み方もポピュラーである。好みのスタイルでボイラーメーカーを楽しもう。
3. ボイラーメーカーの飲み方は豪快!

ボイラーメーカーの一番の特徴といえば、その豪快なスタイルの飲み方である。ここでは映画のワンシーンにあった飲み方も含め、ボイラーメーカーの飲み方を紹介しよう。
ボイラーメーカーの飲み方
カクテル名の由来にもある通り、ボイラーメーカーは手早く酔っぱらうことが目的の、いわば景気付けのカクテルである。映画「リバー・ランズ・スルー・イット」では、ジョッキからあふれ出すビールもおかまいなしに、豪快にショットグラスを沈めて勢いよくボイラーメーカーを飲むワンシーンが印象的だ。ときに顔をしかめられるような野蛮なイメージも持たれるカクテルだが、ボイラーメーカーが持つワイルドな一面こそ、古きよきアメリカを映し出す鏡ともいえるだろう。
4. ボイラーメーカーはスコッチでもOK

ボイラーメーカーはアメリカ生まれのカクテルなので、アーリー・タイムズやジム・ビームなどを代表とするバーボンウイスキーが使用されることが多いが、好みに合わせてウイスキーの種類を変えてもOKだ。たとえばスコッチウイスキーでも美味しく楽しめる。ここではボイラーメーカーに合うスコッチウイスキーを、手に入りやすいところからいくつか紹介しよう。
バランタイン・ファイネスト
バランタイン・ファイネストはバランタインのスタンダードである。40種類の原酒が絶妙にブレンドされている、ブレンデッドウイスキーの定番である。まろやかな味わいと甘い香りがあり、ウイスキー初心者からも高い支持を受けている銘柄だ。
商品情報
- 商品名:ブレンデッドスコッチウイスキー バランタイン ファイネスト40度 [ ウイスキー イギリス 700ml ]
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ホワイトホース・ファインオールド
ホワイトホース・ファインオールドは安価ながら、本格的なスコッチウイスキーならではのスモーキーな味わいが楽しめる銘柄である。公式でもハイボールで飲むことを推奨しているスコッチウイスキーなので、ボイラーメーカーとの相性も抜群だ。
商品情報
- 商品名:ホワイトホース ファインオールド[ 700ml ]
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ジョニーウォーカー・ブラックラベル
ジョニーウォーカー・ブラックラベルは「ブレンドの傑作」とも称されるスコッチウイスキーだ。12年という熟成期間が生み出す強い香りと甘みのある味わいは、ウイスキーファンからも高い人気を誇る。
商品情報
- 商品名:ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 [ ウイスキー イギリス 1000ml ]
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結論
ボイラーメーカーはシンプルながらアメリカの風を感じることができるカクテルだ。もちろん飲み過ぎには注意したいが、パーティーなどでボイラーメーカーで乾杯するのも場が盛り上がるだろう。ぜひいろいろなシーンでアメリカの歴史あるカクテル、ボイラーメーカーを楽しんでみてほしい。