- 1. 「チューハイ」とは?「サワー」との違いも解説
- 2. 基本のチューハイの作り方
- 3. チューハイを美味しく作るには焼酎選びも重要
- 4. 居酒屋のチューハイの作り方は?
- 5. チューハイの作り方|甘いチューハイのアレンジレシピ
- ※1:【自家醸造】|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htm
1. 「チューハイ」とは?「サワー」との違いも解説
チューハイの作り方の前に、そもそもチューハイとは何なのかを解説しておこう。
チューハイは「焼酎ハイボール」のこと
焼酎のソーダ割りを「焼酎ハイボール」という。すなわちチューハイの語源は焼酎ハイボールなのである。さまざまな割り方・飲み方が楽しまれているが、本来「チューハイ」とは焼酎をソーダで割っただけのシンプルなお酒だったというわけだ。チューハイの元祖ともいえるのでぜひ覚えておこう。
「サワー」との違いは?
欧米ではスピリッツ(蒸留酒)に酸味系の柑橘類を加えたカクテルをサワーという。日本でも柑橘系を加えたものを「レモンサワー」「グレープフルーツサワー」「ざくろサワー」などと呼ぶが「ウーロンサワー」「緑茶サワー」などはない(またはほぼ見かけない)。しかし蓋を開けてみれば中身は焼酎とソーダ、そして柑橘類のフレーバーである。すなわちチューハイと変わらないことから、同義と捉えてよいだろう。
2. 基本のチューハイの作り方
チューハイの作り方の基本を押さえておこう。上述のように焼酎をソーダで割った「焼酎ハイボール」こそすべてのアレンジレシピのベースとなる。基本の作り方をしっかり覚えておくことが大切だ。
基本のチューハイ(焼酎ハイボール)のレシピ
作り方はまずグラスに氷を入れ、氷をかき混ぜてグラスを冷やす。次に焼酎を注いだら、さらにかき混ぜて焼酎を冷やす。最後にあらかじめ冷蔵庫で冷やしたソーダをゆっくりと注ぎ入れ、軽く1回だけかき混ぜたら焼酎のソーダ割りの完成だ。焼酎とソーダの分量の割合は好みで調整すればよいが、1対3あたりが人気の比率である。
レモンを加えて「レモンチューハイ」にアレンジ
手作りのレモンチューハイは、居酒屋で提供されるような本格的な味わいが魅力だ。作り方はシンプルで、基本レシピをもとに完成した焼酎のソーダ割りに、レモンを加えるだけでレモンチューハイが完成する。生搾りレモン果汁を加えても、くし切りにしたレモンをグラスにそのまま投入してもよい。甘さを足すにはガムシロップを加えるのもおすすめだ。お好みでアレンジしよう。
酒税法に関する知識も身につけておこう
アルコール度数20度未満のお酒を使用する場合、酒税法により「飲む直前に自作し自分で嗜む」ことは認められているものの、酒類の製造/販売業免許を持たずに貯蔵および、販売することは禁止されている。自作の際は十分注意してほしい。(※1)
3. チューハイを美味しく作るには焼酎選びも重要
チューハイの作り方において、材料選びは大事なポイントである。ベースに使用するお酒は焼酎が一般的だが、缶チューハイでも多く使用されているように、ウォッカなどのスピリッツ類を使用してもOKだ。チューハイの作り方でポイントとなる材料選びについて解説しよう。
チューハイは連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)が基本
チューハイはベースに使用する焼酎の種類によって味わいが大きく変わる。一般的に、ジュースなどで割る甘いチューハイを作る場合はクセのない「連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)」を使用することが多い。クセがないことから味のぶつかり合いもなく、チューハイにピッタリな焼酎だ。
ただし単式蒸留焼酎(焼酎乙類)で作るのもあり
焼酎本来の風味を生かしてチューハイを作るなら「単式蒸留焼酎(焼酎乙類)」を使うのもおすすめだ。単式蒸留焼酎は麦や芋、米や黒糖などを原料とした焼酎で、原料の風味を楽しめるのが特徴である。基本のチューハイ(焼酎ハイボール)などのシンプルな作り方をする場合、単式蒸留焼酎との相性も抜群だ。焼酎の種類による味わいの変化もぜひ楽しんでみよう。
焼酎ではなく「ウォッカ」で作っても美味しい
ウォッカは風味が少なく味にもクセがないため、カクテルベースに多く使われる。もちろんチューハイとも相性がよい。ただし平均アルコール度数40度と焼酎よりも15〜20度ほど高いため、分量や作り方には注意が必要だ。ソーダとレモンを加えたり、ジュースで割ったりしたウォッカチューハイを楽しんでみよう。
4. 居酒屋のチューハイの作り方は?
ところで、居酒屋ではチューハイをどのように作っているのだろうか?
お店ごとのバラエティに富んだ作り方がある
居酒屋のチューハイは、各お店の個性あふれたものが提供される。たとえばレモンチューハイのような主力商品になると、レモンの産地や専用グラスなど作り方へのこだわりが強い。果実をふんだんに使うなど、ご家庭で作るにはややハードルが高い「見た目にも美しいチューハイ」を提供する居酒屋も増えた。その一方、大衆居酒屋などでは業務用チューハイボトルを使うことも多い。業務用チューハイボトルの利点や作り方とはどんなものなのか、解説しよう。
業務用チューハイボトルとは?
業務用チューハイボトルは、文字通り業務用に開発されたもので、各酒造メーカーが販売している居酒屋向けのリキュールのことを指すのが一般的だ。大容量かつチューハイを作る工程が簡略化できるなど、とにかくコストパフォーマンスに優れている。
業務用チューハイボトルでチューハイを作る方法
作り方は簡単だ。業務用チューハイに炭酸水を加えるだけでチューハイができる。導入する居酒屋が多いのもうなずける。とはいえ簡単に作れるが味はよく、付け合わせの果実の使い方によってはお店の個性を生み出すことも十分可能だ。業務用チューハイボトルのベースにはウォッカを使うのが一般的であり、クセのない味わいに仕上がっているのが特徴だ。
5. チューハイの作り方|甘いチューハイのアレンジレシピ
甘いチューハイが好きな方はぜひアレンジレシピを覚えておこう。
カルピスチューハイの作り方
甘口チューハイの定番レシピともいうべきカルピスチューハイの作り方から紹介していこう。カルピスの優しい甘さが際立つチューハイである。作り方はグラスにカルピスと焼酎を注ぎ混ぜ合わせる。グラスに氷を入れ、ゆっくりソーダを注いで軽く1回混ぜれば完成だ。カルピスと焼酎の分量はお好みでよい。
リンゴチューハイの作り方
リンゴチューハイもまた人気の甘口チューハイである。作り方は氷を入れたグラスに焼酎とリンゴジュースを注ぎ、ソーダを加えて1回かき混ぜるだけでよい。焼酎とリンゴジュースの分量はお好みでOKだ。なおリンゴジュースの代わりにリンゴ酢ドリンクを加えると、さっぱりした味わいが楽しめる。酸味がほしければ仕上げにレモン果汁を少量加えるとよいだろう。
ジャムチューハイの作り方
珍しいレシピかもしれないが焼酎とジャムは相性がよい。作り方はグラスにお好みのジャムとレモン果汁を入れ、よく溶かしておく。焼酎とソーダを注ぎ入れ、グラスからあふれないように氷を入れたらかき混ぜて完成だ。柑橘系のジャムやベリー系のジャムなど、さまざまなジャムで楽しめるのがジャムチューハイの魅力である。
結論
チューハイの作り方はいたって簡単だが、それゆえ奥が深い。まずは基本となる焼酎ハイボールの作り方を完璧にマスターし、そこへ自分流のアレンジを加えていくとよいだろう。缶チューハイもよいが、たまにはご家庭で作ってみてはいかがだろうか?
(参考文献)