1. 一風変わった酒・ニコラシカとは

ニコラシカには独特の特徴がある。そしてその特徴が、独特の飲み方にもつながっているのだ。どんなカクテルなのか、順番に見ていこう。
ユニークな見た目
ニコラシカの最大の特徴は、その見た目だ。バーなどでオーダーすると、ストレートのブランデーが注がれたカクテルグラスやショットグラスに、スライスしたレモンがグラスの蓋のように置かれ、そのレモンの上には山のように固められた砂糖が乗っているのだ。この独特のスタイルは、後で紹介する飲み方と大きく関係がある。
ニコラシカのアルコール度数
ニコラシカはブランデーで作るカクテルの一種だが、ソーダやジュースで割らないためアルコール度数はブランデーそのままの40度から50度とかなり高めだ。お酒が強い人向きのカクテルだといえるだろう。
名前の由来
ニコラシカの名前の由来は諸説あるが、ロシア皇帝のニコライ2世からとっているという説が有力だ。ニコライ2世はウォッカとレモンを一気に飲んでいたという逸話があり、いつしかウォッカがブランデーに変わって伝わったとされている。一方でドイツのハンブルク発祥という説もあり、謎に包まれたカクテルでもある。
2. ニコラシカの作り方

ニコラシカは3つの材料で作ることができる。作り方も簡単だ。
材料
ブランデー 1グラス
レモンスライス 1枚
砂糖 小さじ1
レモンスライス 1枚
砂糖 小さじ1
作り方
1.ブランデーをグラスの9分目まで注ぐ。
2.グラスのふちにレモンスライスを乗せる。
3.レモンの上に砂糖を盛り付けて完成。
2.グラスのふちにレモンスライスを乗せる。
3.レモンの上に砂糖を盛り付けて完成。
グラスの選び方
ニコラシカはグラスのふちにレモンスライスを乗せるので、レモンスライスがグラスの中に落ちないよう飲み口の広いロックグラスではなく、ショットグラスやリキュールグラスなど細身のものを選ぶ。
ブランデーの選び方
ブランデーはどの銘柄でもよい。一気に飲み干してしまうので高級なものでなくてもよいだろう。
砂糖の選び方
ニコラシカを作る際、日本では甘みが強く粒が小さい上白糖、欧米ではさらさらとしたグラニュー糖を使うのが一般的だ。山型に盛り付ける場合は湿り気のある上白糖の方がやりやすい。
3. ニコラシカの飲み方

ニコラシカを最も特徴づけるのは飲み方だ。知っているとバーでかっこよく決められるが、非常に酔いやすいので注意しよう。
飲み方
1.砂糖を乗せたままレモンを2つ折りにし、そのまま口に入れて噛む。
2.ブランデーを一気に口に入れ、味わって飲み干す。
先に口に入れたレモンと砂糖、そしてブランデーが口の中で混ざり合う。これこそが、ニコラシカが「口の中で完成する」といわれる所以だ。飲み干した後もレモンの酸味やブランデーの香りが残り、しばらく楽しめる。
2.ブランデーを一気に口に入れ、味わって飲み干す。
先に口に入れたレモンと砂糖、そしてブランデーが口の中で混ざり合う。これこそが、ニコラシカが「口の中で完成する」といわれる所以だ。飲み干した後もレモンの酸味やブランデーの香りが残り、しばらく楽しめる。
酔いやすいので注意
おわかりの通り、ニコラシカは実質ブランデーストレートの一気飲みだ。アルコール度数が非常に高いので、ワインやウイスキーに比べてはるかに酔いやすい。普段からブランデーを飲みなれている人でも、一気にアルコールが回って急性アルコール中毒になる可能性もある。それまでの飲酒量や体調を考え、十分に注意したうえで味わおう。
結論
ニコラシカはブランデーを入れたグラスの上に、砂糖を盛り付けたレモンスライスを乗せるという一風変わったカクテルだ。先にレモンと砂糖を口に入れ、後からブランデーを飲み干すことで完成する。発祥や名前の由来は明らかではないものの、バーで注文してかっこよく飲み干せるとクールに決まるだろう。ただし、非常にアルコール度数が高いものを一気飲みするので、オーダーする際は慎重に。