- 1. チューハイの度数を気にする方は意外と多い
- 2. 缶チューハイの度数はどれくらい?
- 3. 居酒屋で飲むチューハイの度数はどれくらい?
- 4. 市販の人気チューハイの度数はどれくらい?
- 5. チューハイの度数の計算方法
- 6. 度数が高い「ストロング系チューハイ」は飲み過ぎにご注意
- ほろよい
- すらっと
- カルピスサワー など
- 氷結
- 本搾り
- TaKaRa焼酎ハイボール など
- ストロングゼロ
- 氷結ストロング
- もぎたて など
- ※1:酒文化研究所 ホームページ
http://www.sakebunka.co.jp/ - ※2:酒文化研究所 -酒飲みのミカタ-
http://www.sakebunka.co.jp/mikata/index.html - ※3:水割りのアルコール度数 - 高精度計算サイト
https://keisan.casio.jp/exec/system/1227076932 - ※4:酔いの程度を判定してみましょう|DRINK SMART お酒の正しい付き合い方を考えよう|サントリー
https://www.suntory.co.jp/arp/alcohol_calculation/
1. チューハイの度数を気にする方は意外と多い
居酒屋では選べないが、コンビニなどでは自分が飲みたいと思えるアルコール度数(以下、度数)のチューハイを選べる。味わいはもちろんだが、それよりも度数を気にするという方は多いのではないだろうか?
8割の方がチューハイの度数を気にしている
株式会社 酒文化研究所(※1)が酒好き100人を対象におこなったアンケート結果によると、缶チューハイの度数を気にする方は全体の8割にのぼったという。内訳は「必ず確認する:58%」「ときどきする:23%」であった(※2)。愛飲している缶チューハイがある方は毎回確認しないが、やはり味わいとあわせて度数も気になるポイントであることが分かる。
2. 缶チューハイの度数はどれくらい?
チューハイといえば缶チューハイ、居酒屋で飲むジョッキなどで提供されるチューハイがある。両者の度数はどれくらいなのだろうか?まずは缶チューハイのほうから見てみよう。
缶チューハイの度数
【3〜12度など幅広い】
缶チューハイの度数は、ご存じのように低いものから高いものまでさまざまだ。低いものは3度ほどで、お酒が強くない方や女性の方からも高い支持を得ている。一方、高いものは8〜12度など、いわゆる「ストロング系チューハイ」と呼ばれる部類だ。短時間で酔えてコスパが高いなどで人気がある。
【主流は5〜7度あたりか】
缶チューハイの主流となっているのは5〜7度あたりだろう。発売当初より、缶チューハイのスタンダードとして人気があるカテゴリだ。このように缶チューハイだけでも、さまざまな度数の商品が販売されている。
3. 居酒屋で飲むチューハイの度数はどれくらい?
一方、居酒屋で提供されるグラスやジョッキなどのチューハイはどれくらいの度数なのだろうか?
居酒屋のチューハイの度数
【平均すると3〜4度といったところか】
居酒屋で提供されるチューハイの度数は、平均すると3〜4度あたりといわれている。缶チューハイに比べるとやや低めといったところだろう。「誰にとっても飲みやすい度数」であるよう設定されていることが多いためだ。
【お店によって異なる】
とはいえ、割る比率などはお店によって異なる場合がある。使用している焼酎の度数が異なることもあるし、氷の量や割り物の量も異なるため、厳密に調査することは難しい。「濃いめで」などと頼めばより度数が高いチューハイを飲むことも可能だ。なお同じく居酒屋メニューの定番「ハイボール」の度数は7〜9度あたりだ。
4. 市販の人気チューハイの度数はどれくらい?
缶チューハイの平均的な度数については触れたが、もう少しリアルに見てみよう。市販されている缶チューハイの人気ブランドを度数別に紹介する。
度数が低めの缶チューハイ
まずは3〜4度といった度数が低めの缶チューハイから見ていこう。このカテゴリにはサントリーの「ほろよい」シリーズを筆頭に、アサヒビールの「すらっと」シリーズや「カルピスサワー」などがある。度数が低めの缶チューハイは、お酒が苦手な方や女性の方を中心に高い人気を誇る。甘口のカクテルを楽しむ感覚で飲めるのも人気のポイントだろう。
標準的な度数の缶チューハイ
次に、主流となっている度数5〜7度あたりの缶チューハイを見てみよう。認知度バツグンという缶チューハイのスタンダード、キリンビールの「氷結」シリーズを筆頭に、同社の「本搾り」シリーズや、宝酒造の「TaKaRa焼酎ハイボール」などが人気商品だ。スッキリしていて飲みやすいうえ、さわやかな味わいのものが多いなど「ほどよい飲み応え」が特徴である。
度数が高めの缶チューハイ
度数が高めの缶チューハイも豪華な顔ぶれである。これらはストロング系と呼ばれ、8〜12度とパンチの効いた飲み応えが特徴の缶チューハイだ。サントリーの「ストロングゼロ」シリーズや、キリンビールの「氷結ストロング」シリーズが高いシェアを占める。そのほかアサヒビールの「もぎたて」シリーズも人気だ。すでに製造を終えたが、度数12度というサッポロビールの「マグナム(レモン)」も人気があった。
5. チューハイの度数の計算方法
ご家庭でチューハイを作って飲む場合、焼酎や割り物の量などを自由に調整できるため度数が分からなくなってしまうことがある。チューハイ作りに生かせる、度数の計算方法を紹介しておこう。
度数の計算方法
チューハイの度数を正確に出すには「焼酎の度数」「焼酎の量」「チューハイ全体の量」といった情報を元に計算式を用いて導き出す必要がある。毎回きっちり計算するのは非現実的だろう。概算になってしまうが、シンプルに計算する方法があるので覚えておくとよい。
たとえば20度の焼酎を3対7で割った場合、単純に度数は6度になる(20÷10×3=6)。ざっくりとした目安程度にはなってしまうが、おおよその度数の計算は可能なのでぜひ活用しよう。
便利な計算ツールを利用する方法もある
より正確に度数を計算したいのであれば、必要情報を入力するだけで簡単に度数を導き出してくれる便利なウェブサイトがおすすめだ。水割りの場合に限られるが、計算機メーカーのCASIOがウェブで無料公開しているので利用してみよう(※3)。
またサントリーは、公式サイトでアルコールの血中濃度判定ツールを無料公開している(※4)。飲みすぎの防止や度数を調整する際に活用できるので、こちらもぜひ利用してみてはいかがだろうか。
6. 度数が高い「ストロング系チューハイ」は飲み過ぎにご注意
ストロング系チューハイの度数は8〜12度と高いが、その多くが「度数を感じさせないほど飲みやすく仕上がっている」という特徴がある。
ストロング系チューハイを飲むときの注意点
高い度数の割に飲みやすい、つまり飲みすぎてしまうおそれがある。人によっては急性アルコール中毒を引き起こしたり、安価で手に入りすぐに酔えるため、飲みすぎてアルコール依存症を招いたりするリスクもゼロではない。
アルコール量も多く、500mlのストロング系チューハイ1本でテキーラ4杯分に相当するともいわれている。もちろん適量を楽しむ程度であればよい。コスパにも優れているうれしいチューハイだ。だがその飲みやすさゆえ、適量を守ることがとにかく重要であることは覚えておこう。
結論
チューハイの度数はさまざまだ。自分好みの度数を見つけやすいお酒ともいえる。飲み応えなども度数で変わるため、そのときの自分に合ったチューハイを選べるという楽しさもあるだろう。適量を守り、お気に入りのスタイルでチューハイを楽しんでほしい。
(参考文献)