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雪国はウォッカのカクテル!日本が生んだカクテルの傑作を味わおう

雪国はウォッカのカクテル!日本が生んだカクテルの傑作を味わおう

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年9月21日

雪国とは、ウォッカベースのショートカクテルである。カクテルの味わいはもちろんのこと、その美しい色合いや、カクテルを見事に表現したカクテル名など、そのすべてが戦後の日本におけるカクテルの傑作と称されている。本記事では雪国についての歴史や解説、レシピや映画などについて紹介していこう。

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1. 雪国は日本生まれのカクテル!

カクテルには世界中でさまざまな種類のものが存在しているが、雪国は日本で生まれたカクテルである。ここでは雪国についての解説や味わいなどの基本から、アルコール度数やカクテル言葉まで詳しく紹介していこう。

雪国の歴史

カクテルと聞くとバーを連想するだろうが、この雪国はなんと喫茶店で生まれたカクテルである。カクテルの考案者は、山形県酒田市にある「ケルン」という喫茶店のオーナーを務める井山計一氏だ。雪国は1959年、壽屋(現在のサントリーの前身)が主催のカクテルコンクールでグランプリを受賞、また1981年には全国バーテンダー技能コンクールでも創作カクテル部門で優勝するなど、まさに名実ともに日本を代表するカクテルである。

雪国というカクテル名の由来

雪国というカクテル名は、川端康成による長編小説「雪国」から由来している。小説「雪国」とは、温泉町でひたむきに生きる女性と、そんな姿を見て心を動かされる男性の様子を美しく綴った川端康成の代表作である。小説のロマンチックさをそのまま映し出したようなカクテルといえるだろう。

雪国の味わいと度数

雪国の味わいは、ウォッカベースならではのクセのないさっぱりとした飲み口と、砂糖とホワイトキュラソーの優しい甘さが特徴だ。また、ライムジュースの酸味も味わいにアクセントを加えている。とても飲みやすく仕上がったカクテルなのでついつい飲み進めてしまいがちだが、アルコール度数は25度を超えるカクテルなので、飲み過ぎには注意しよう。

雪国の値段は?

ショートカクテルの値段の相場は一般的に1杯で1,000円を超えることも珍しくないが、現在でも井山氏が現役でシェイカーを振る「ケルン」では、800円でオリジナルの雪国が楽しめる。本場の雪国をほかよりも安く味わえるのは嬉しいポイントである。

雪国のカクテル言葉

カクテルにはカクテルそれぞれの意味を表現した、カクテル言葉というものがある。雪国のカクテル言葉は「恋を占う」で、小説「雪国」の主人公の恋模様を巧みに表現したものとなっている。大切な人とグラスを交わしたい、雪国はそんなカクテルである。

2. 雪国のカクテルレシピ

雪国は自宅でも楽しめるレシピが公開されているカクテルだ。シェイカーを使用するレシピであり用意する材料も多いため、慣れないうちは大変かもしれないが、自宅でシェイカーを振って本格カクテルを楽しむのも、大人の楽しみのひとつといえるだろう。ここでは雪国の基本レシピとカクテル技法「スノースタイル」について解説する。

雪国の基本レシピ

使用する材料は、ウォッカを40ml、ホワイトキュラソーを15ml、ライムジュースを10mlと、ミントチェリーを1個だ。あと、雪国はスノースタイルで仕上げられるカクテルのため、砂糖も忘れずに。まずあらかじめグラスのふちに砂糖をまぶし付けておこう。ウォッカ、ホワイトキュラソー、ライムジュースをシェイクしてカクテルグラスに注ぎ入れ、ミントチェリーを沈めたら雪国の完成だ。普通飾り付けのフルーツはグラスのふちなどに添えられるが、雪国ではミントチェリーをグラスの底に沈めるのが特徴である。

スノースタイルを上手に作ろう

グラスのふちを1周ぐるりと砂糖、または塩をまぶし付けるカクテル技法をスノースタイルと呼ぶ。しかし乾いたグラスにただ砂糖を付けるだけでは上手にスノースタイルは作れない。スノースタイルを上手に作るコツは、まずレモンやライムなど柑橘類の果汁でグラスのふちを軽く濡らしておいてから、砂糖をまぶし付けていくことだ。バーで提供されるようなスタイルを自宅でも実践できるので、ぜひ覚えておこう。

3. 雪国のカクテル誕生秘話を映画でチェック

この雪国というカクテルを題材に、2018年に井山氏のドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が製作されたことはご存じだろうか。この映画の公開を受け、また雪国はスポットライトを浴び、カクテルとして注目されるようになったという。ここでは、映画「YUKIGUNI」とはどんな映画なのか、紹介していこう。

映画「YUKIGUNI」とは

映画「YUKIGUNI」とは、90歳を超えてもなお、自身の店「ケルン」で現役でシェイカーを振る井山計一氏のドキュメンタリー映画である。日本最高齢の現役バーテンダーとしても知られる井山氏が考案のカクテルである雪国が、やがて世界中でも知られるスタンダードカクテルになるまでの軌跡をはじめ、撮影中に妻を亡くしたことをきっかけに家族との絆を取り戻していく姿など、人間味にあふれた物語が美しく描かれている。出演者は井山氏の家族や日本全国でシェイカーを振るベテランのバーテンダーをはじめ、古くからケルンに通う常連客などだ。決して演技では表現できないリアリティさも映画の見どころのひとつである。ナレーションには俳優の小林薫氏が起用されており、監督は「よみがえりのレシピ」などを手がけた山形県出身の渡辺智史氏が担当している。

結論

映画の公開もあってまた広く知られるようになった雪国というカクテルは、味わいや見た目が素晴らしいだけでなく、深い歴史があったのだ。自宅でも作れるレシピが公開されているのでぜひ試してみてほしいが、せっかくであれば雪国発祥の喫茶店「ケルン」で、井山氏の作る雪国を味わいたいものだ。興味があればぜひ足を運んでみてほしい。
  

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