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カミカゼは戦後生まれのカクテル!歴史の風に想いを馳せて飲み干そう

カミカゼは戦後生まれのカクテル!歴史の風に想いを馳せて飲み干そう

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

2020年9月27日

カミカゼというと、日本人は神風特攻隊を思い出す人が多いのではないだろうか。そんな神風特攻隊に由来するカクテルがある。その名も「カミカゼ」といい、生まれはアメリカ、日本の材料を全く使っていないカクテルだ。そんなお酒がどうしてカミカゼと呼ばれるに至ったのか、レシピを含めて解説しよう。

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1. カミカゼはアメリカ生まれのカクテル

バーでカミカゼを頼むと、ロックスタイルのカクテルが出される。このカクテルが有名になったのは第2次世界大戦後だ。アメリカと日本の歴史が結実したようなカクテルについて紹介しよう。

カミカゼとは

カミカゼはウォッカベースのお酒だ。他にはライムジュースとホワイトキュラソーが入る。シェイクしたカクテルを氷の入ったロックグラスに入れて飲むのがカミカゼのカクテルスタイルである。味わいはかなり辛口で、しっかりしたアルコール味が強い。株式会社ニコバーが公表するレシピによるとおおよその度数は25度。日本酒が平均15度ほどなのでアルコール度数は高めのカクテルといえる。

カミカゼの由来

カミカゼは漢字で書くと「神風」だ。この神風とは神が起こすという激しい風が元々の意味である。しかしアメリカの「カミカゼ」は日本の「神風特別攻撃隊」、通称特攻隊を指す。第二次世界大戦で日本が行った命を賭した神風攻撃はかなり印象が強いようだ。そして神風特攻隊の激しさに似た鋭い飲み口のカクテルを、カミカゼと呼んだようである。とはいえカクテル言葉は「あなたを救う」。現在では平和を願うような意味合いがあるのだ。

カミカゼの発祥

カミカゼが開発されたのはアメリカだといわれているが、一方で米軍占領下の横須賀基地だという説もありはっきりしない。どちらにせよ名付けた人は「神風特攻隊」を知っていたと推測できるので、第2次世界大戦を経験していたと考えられている。そのため、作られた時代は戦後すぐの1945年から1952年までの間、戦後の動乱期だといわれている。カミカゼを頼む際、戦争の時代に想いを馳せつつ飲むのも通といえそうだ。

2. カミカゼのカクテルレシピ

カクテル・カミカゼは家でも作ることが可能。シェーカーでふり混ぜる過程はあるものの、それほど特別な材料を使うわけでもない。また、最近ではカミカゼ風カクテルを簡単に味わえる商品もある。ぜひ家でお試しあれ。

カミカゼの作り方

まずはカミカゼの基本的な作り方を紹介しよう。ここで引用するレシピは株式会社アクセントのものである。

材料 
ウオッカ20ml 
ライムジュース20ml 
ホワイトキュラソー20ml

作り方 
すべての材料をよく冷やし、氷を入れたシェイカーに入れる。よくふり混ぜて、グラスに注げば完成だ。

こちらのレシピではショートグラスに注いで完成しているが、ロックグラスを使うカクテルレシピもあるため好きな方を使うとよい。ロックグラスの場合は、グ

カミカゼのコツ

カミカゼを作る際、まずシェイクのコツとしては指だけで支えることが重要だ。掌全体で持つと体温が伝わってしまい、緩くなったり中の氷が溶けて水っぽいカクテルになってしまう。また、しっかり上下を抑え横に倒して前後にふると全体が混ざりやすい。次に材料のコツとしてオーガニックライムジュースを使うとなおおいしくなる。ライムジュースは生搾りのものだと皮が混ざって苦味や雑味がどうしても出てしまう。カミカゼの場合はキリッとライムの味わいが楽しめる方がいいため、砂糖などが入らないオーガニックライムジュースがいいだろう。

カミカゼを簡単に

カミカゼ風のカクテルではあるが、サイアムワイナリー「SPYカミカゼ」という商品がある。ワインにライムなどカミカゼの風味をつけたもので、甘味果実酒という分類である。カミカゼが辛口すぎるため飲みにくいと感じる人は、このSPYカミカゼから試すと慣れるかもしれない。

3. カミカゼのカクテルは日本酒でも作れる?

カミカゼという日本語由来のカクテルだが、カミカゼを日本酒で作るレシピは今のところ発見できなかった。そこで、日本酒を使ったカクテルをいくつか紹介しよう。

日本酒ハイボール

簡単に作ることができる日本酒カクテルとして非常に優秀なものが、この日本酒ハイボールだ。こちらは株式会社幻の酒が公表するレシピを引用した。

材料 
日本酒80ml 
炭酸水80ml 
氷適量

作り方 
氷をグラスにつめ、先に日本酒を注いで混ぜておく。炭酸水をグラスのふちに沿わせてそっと注ぎ入れ、1回だけ混ぜて完成だ。

日本酒ハイボールは日本酒をそのまま飲むよりも炭酸水が入ることで飲みやすくなり、しかもさっぱりした飲み口でさまざまな料理と合わせやすい。しかも手軽に作ることができるので試しやすいのが利点である。

日本酒トニックウォーター

日本酒とトニックウォーターという組み合わせは、実はかなり相性がいい。グラスに1:1で注ぐだけだが、トニックウォーターのさわやかさと甘みが驚くほど日本酒に合うのだ。この際使う日本酒は「原酒」と書かれたものがいい。味わいが濃厚なので、カクテルにした際に丁度いい濃度になるのである。

サムライロック

こちらは先ほどのカミカゼと似たようなレシピのカクテルである。ただ、シェイクする必要がないので、カミカゼよりも手軽に楽しめるのが嬉しいところ。以下のレシピは月桂冠が公表するものを引用した。

材料 
日本酒45ml 
ライムジュース15ml 
氷適量

作り方 
グラスに氷を入れ、日本酒とライムジュースを入れて全体を混ぜる。好みでライムを搾り入れてもよい。

こちらのサムライロックは、月桂冠がお酒として販売している。さらに手軽に試せるようになっており、サムライロックをさらに自分でさまざまにアレンジしてカミカゼ風にするのも面白いだろう。

4. カミカゼ以外にも戦争に関するカクテルはある

カミカゼは戦争にまつわる逸話があったが、他にも戦争に由来する名前を持つカクテルがある。そこで、戦争にまつわるカクテルを紹介しよう。いずれも第1次世界大戦以降に生まれたカクテルである。

フレンチ75

フレンチ75というカクテルはフランス・パリ出身だ。第1次世界大戦時代に生まれたこのカクテルは、一見おしゃれな名前に思えるが実はフレンチ75とは口径75mmの大砲を意味する。ベースはジンだが、このベースをバーボンウイスキーに変えるとフレンチ95、ブランデーだとフレンチ125と変化するのも面白い。以下にサントリーホールディングス株式会社が公表するカクテルレシピを引用したので、ぜひベースを変えつつ楽しんでみよう。

材料 
ジン45ml 
レモンジュース20ml 
砂糖ティースプーン1杯 
シャンパン適量

作り方 
まず、シャンパン以外の材料をすべてシェイカーに入れてコリンズ・グラス(長いグラス)に注ぐ。そこに氷を加えて最後にシャンパンでグラスを満たせば完成だ。

サイドカー

こちらも第1次世界大戦中に考案されたといわれるカクテルである。サイドカーとはバイクに繋ぐ「サイドカー」に由来した名前だ。このカクテルの原材料はブランデーとレモン、ホワイトキュラソーだ。一説によると、負けて退却するフランス軍将校がサイドカーに乗りながらレモンをかじり、ブランデーとホワイトキュラソーを飲んでいたことからカクテル名になったのだとか。飲酒の理由は追ってくる敵への恐怖を紛らわせるためという、なんとも哀愁の漂う由来のカクテルだ。ある意味カミカゼと対照的なこちらのカクテルのレシピは、株式会社ニコバーのものを引用した。

材料 
ブランデー30ml 
ホワイトキュラソー15ml 
レモンジュース15ml

作り方 
氷を入れたシェイカーにすべての材料を入れ、よくふり混ぜる。冷やしておいたグラスに入れれば完成だ。

パールハーバー

パールハーバーとは日本語に訳すと「真珠湾」である。真珠湾攻撃によって太平洋戦争の火蓋が切って落とされたのは有名な話だ。そんな悲劇の場所の名前を冠したこちらのカクテルは、歴史とは裏腹に穏やかな海を思わせる緑色だ。味もメロンとパイナップルのトロピカルなフレーバーである。同じ第2次世界大戦の時代をテーマにしながらも、カミカゼとは性格を異にする平和の祈りの1杯を飲んでみよう。以下のレシピは「カクテル完全バイブル」(渡邉一也、2019)から引用した。

材料 
メロンリキュール30ml 
ウォッカ15ml 
パイナップルジュース15ml

作り方 
氷を入れたシェイカーにすべての材料を入れ、よくふって混ぜる。最後にグラスに注げば完成だ。

結論

カミカゼは第2次世界大戦中、激しい攻撃を繰り返した神風特攻隊に由来するカクテルだ。辛口な味わいは、カミカゼと畏怖された特攻隊の攻撃を思い起こす1杯である。他にも戦争や日本を題材にしたカクテルは多く、知識も含めて味わい深いお酒の世界が広がっている。カミカゼを味わうことができる平和に感謝しつつ、歴史や時代に想いを馳せてカクテルを楽しんでほしい。
  

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