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ブルドッグ・カクテルは国によって違う!?爽やかカクテルの由来とは

ブルドッグ・カクテルは国によって違う!?爽やかカクテルの由来とは

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年10月 1日

ブルドッグと聞いて何を連想するだろうか?なんとなく強面の犬を想像する人も多いだろう。しかしカクテルにもブルドッグがあり、ウォッカベースの柑橘薫る爽やかなお酒なのだ。このブルドッグ、元を正せばジンベースのカクテルだったことをご存知だろうか。今回はブルドッグというカクテルに隠されたトリビアを紹介する。

  

1. ブルドックはウォッカベースのカクテル

ブルドッグというカクテルを知らない人も、ソルティドッグというカクテルは聞いたことがあるのではないだろうか。ブルドッグとソルティドッグの間には、実は深い関係がある。まずはブルドッグの由来について紹介しよう。

ブルドッグとは?

ブルドッグとはウォッカとグレープフルーツを混ぜたお酒である。実はサントリー「-196℃ ストロングゼロ〈ダブルグレープフルーツ〉」も同じ材料でできているという。ただし、ストロングゼロの場合は酸味料や炭酸などが含まれているため少し違った味わいである。また、ブルドッグのカクテルスタイルはシェイカーで混ぜるショートドリンクスタイルと、グラスに注いでマドラーなどで混ぜるロングドリンクスタイルの2つがある。グラスに注いで作るロングスタイルの場合はアルコール度数が10%ほど。おおよそ日本酒と同じだが、飲みやすいことから飲み過ぎには注意しよう。

ブルドッグの由来

ブルドッグはソルティドッグというカクテルをアレンジしたものである。ソルティドッグはイギリス発祥のカクテルで、名前の意味は「塩漬けの野郎」という俗語だ。甲板員を指すスラングで、潮風に吹かれ塩に塗れながら犬のように働くということに由来している。ソルティドッグは塩をグラスのふちにつけて供されるため、塩に塗れる甲板員の名前がつけられた。一方ブルドッグはソルティドッグの塩を抜いたものである。減らすを英語でいうとlessであるが、塩が「ない」ことを尻尾が「ない」ことに例えてソルティドッグの塩なしをテールレスドッグと呼んだのだ。尻尾がない犬で代表的なものがブルドッグだったので、塩を縁につけないソルティドッグをブルドッグと呼ぶようになったのである。

2. ブルドックのカクテルレシピ

ブルドッグは家でも簡単にできるカクテルだ。とくにロングタイプのものはシェイカーがなくても家にあるグラスで作ることができる。ブルドッグのカクテルレシピを紹介するので、グレープフルーツジュースとウォッカを購入して、ぜひ作ってみよう。

ブルドッグのレシピ

ブルドッグのカクテルレシピは、株式会社アクセントのものを参考に紹介する。ここで使われているウォッカはスミノフ「レッド」である。

材料 
ウォッカ 40ml 
グレープフルーツジュース 適量

作り方 
氷を入れたグラスにウォッカ、グレープフルーツを注ぎ、よく混ぜる。

美味しいブルドッグの作り方

ブルドッグを作る時、ジュースの注ぎ方と混ぜ方に注意が必要だ。まずジュースはよく振って氷に当てないように注ぐ。こうすることでカクテルがぬるくなりにくく、また氷も溶けずに済むのだ。さらに振っておくことで対流が起き、混ざりやすくなる効果もある。また混ぜる場合は素早く、かつ溢さないように20回ほど混ぜる。この時、混ぜるのに使うバースプーンなどを上下に3往復程度させるとさらに混ざりやすく冷えたカクテルになる。

ブルドッグに使うグレープフルーツジュースとは

まずグレープフルーツジュースは、できれば業務用のものを使う方が好ましい。業務用グレープフルーツジュースは基本的に果汁100パーセントの爽やかな味わいである。また、ストレートと濃縮還元ではなくストレートのものを使うようにしよう。濃縮還元は加熱して体積を小さくし、輸送しやすくしたものだ。加熱の際に香りが飛ぶことが多く、香りも楽しむカクテルには不向きである。またピンクグレープフルーツジュースの方が甘く、ホワイトグレープフルーツジュースのほうが若干苦味がある。好みによって使い分けよう。

ブルドッグに使うウォッカとは

ウォッカはスミノフのものを紹介したが、ほかのブランドのものでも作ることができる。そもそもウォッカは非常にピュアなお酒として知られる。穀類などを使用した蒸留酒を、さらに白樺の炭などで濾過して作られるのだ。そのまま飲むとクセがなく、すっきりとしたアルコールだけのお酒がウォッカが特徴である。カクテルベースとして使えば、ほかの素材を生かしたカクテルに仕上がるのだ。ブルドッグでいうと、グレープフルーツジュースの味がメインになるので、どんなウォッカでも美味しくブルドッグを作ることができるだろう。ただしハーブや果実でフレーバーをつけたフレーバードウォッカは避けたほうがよい。カクテルには素材の味を生かし、邪魔をしないピュアウォッカをおすすめしたい。
商品情報
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3. ブルドックとソルティドッグのカクテルの違い

ブルドッグ、ソルティドッグというカクテルの違いは、塩をつけるかつけないか、この一点である。塩を縁につけるだけでブルドッグはソルティドッグになるので、同じ材料で2度楽しめるカクテルといってもいい。ただし、カクテル言葉はかなり異なる。ブルドッグのカクテル言葉は「あなたを守りたい」だが、ソルティドッグのカクテル言葉は「寡黙」である。くれぐれも何かメッセージを持たせる際には間違えないようにしよう。

4. 海外のブルドックは日本と違うカクテル

海外のブルドッグは、日本のブルドッグと違うカクテルである。これは、長い時間を経てレシピが変化しているためだ。そこで、海外でブルドッグはどんなカクテルなのかを紹介しよう。

ブルドッグハイボール

ブルドッグハイボールは、海外、とくにヨーロッパでブルドッグと認識されているカクテルだ。材料はドライジン、オレンジジュース、ジンジャーエールである。日本コカ・コーラ株式会社が公表するカクテルレシピでは、トニックウォーター150ml、ドライジン60ml、オレンジジュース30mlを用意し、氷を入れたグラスに注いで混ぜたら完成する。

アメリカとカナダのブルドッグ

アメリカやカナダのブルドッグは、チェリーブランデーやホワイトラム、ライムジュースを氷を入れたシェイカーに入れてよく振り、ショートグラスに注いだものである。こちらはチェリーブランデーの味わいが強くなっていて、日本のブルドッグよりもアルコール度数が高い。

結論

ブルドッグはソルティドッグの派生レシピだ。名前もソルティドッグが由来であり、似たようなレシピだからこそ言葉遊びが効いた名前になっている。カクテルとしてはすっきり爽やかな味わいであり、作り方もシンプルだ。気軽に楽しむことのできるブルドッグではあるが、海外に行ってバーで頼むと違うものが提供されることだろう。その違いも面白いカクテルなので、海外でお酒を飲む機会があったらぜひ頼んでみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年10月 1日

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