1. 青い珊瑚礁はジンベースのさわやかカクテル

青い珊瑚礁のカクテルベースに使用されているのはジンである。ではジンをベースに、どのようにして青い珊瑚礁の美しいカクテルカラーを生み出しているのだろうか。ここではカクテルカラーの秘密をはじめ、その味わいやアルコール度数についても解説する。レシピを知る前に、基本的なことを押さえておこう。
青い珊瑚礁のカクテルカラーの秘密
青い珊瑚礁のカクテルカラーは、透き通った海を連想させる美しいエメラルドグリーンである。しかしカクテルベースであるジンは無色透明のスピリッツだ。では、そのカクテルカラーの秘密とは一体何なのか。その答えはペパーミントリキュールである。ペパーミントリキュールには色が緑色のものと透明のもののふたつが存在する。青い珊瑚礁を作る際は、緑色のペパーミントリキュールを選ぼう。代表する銘柄には「ボルス・ペパーミントグリーン」や、「バカルディ・ペパーミント・ジェット27」などがある。いろいろと飲み比べしてみるのも面白いだろう。
青い珊瑚礁の味わい
青い珊瑚礁は、ジンとペパーミントリキュールが絶妙にマッチした、甘く濃厚な味わいが特徴である。しかし後味でしっかりとミントのさわやかな風味を楽しめるので、濃厚でありながらすっきりと飲めるカクテルだ。ぜひ食後のカクテルとして楽しんでもらいたい。
青い珊瑚礁の度数
青い珊瑚礁のカクテルベースであるジンのアルコール度数は平均して40度あたりである。また、一緒に使用するペパーミントリキュールのアルコール度数も約20度なので、青い珊瑚礁のアルコール度数は35度と、高いアルコール度数のカクテルに分類される。ショートカクテルなのであまり量を飲む種類ではないが、飲み過ぎないよう注意しよう。
2. 青い珊瑚礁のカクテルレシピ

では、ここでは青い珊瑚礁のカクテルレシピを紹介しよう。青い珊瑚礁はバーで楽しむのが一般的ではあるが、自宅で楽しめるレシピも公開されている。カクテルシェイカーを使用した本格レシピなので、混ぜ合わせるだけのカクテルとは違って難易度が上がるが、この青い珊瑚礁をきっかけに、自宅で本格カクテル作りを始めてみてはいかがだろうか?
青い珊瑚礁の基本レシピ
青い珊瑚礁の基本レシピは、まずカクテルベースのジン40mlに、ペパーミントリキュール20mlを合わせてカクテルシェイカーでシェイクする。カクテルグラスに注いだら、仕上げにレッドチェリーをひとつグラスに沈めて完成だ。仕上げのレッドチェリーこそ、美しい海の中に見える珊瑚礁を表現したものなので、青い珊瑚礁作りにおいて欠かせない材料といえるだろう。
青い珊瑚礁のいろいろな楽しみ方
青い珊瑚礁は、いろいろなアレンジで楽しまれるカクテルでもある。特徴的なのは、使用するリキュールを変えたり材料を加えるアレンジではなく、グラスのふちにひと工夫加える点である。本来はグラスのふちをレモン果汁で濡らして波を表現していたが、現在ではグラスのふちにグラニュー糖をまぶすスノースタイルで楽しむ方法も一般的だ。また、味の変化をさらに楽しめるように、半分だけスノースタイルにするハーフスノースタイルという方法も人気の飲み方のひとつである。スノースタイルを簡単に作るコツは、まず小皿にグラニュー糖を広げておく。次にグラスのふちをレモン果汁で濡らし、グラスを逆さまにして小皿に広げたグラニュー糖の上で回転させればOKだ。見た目も本格的に青い珊瑚礁作りにトライしてみよう。
3. 青い珊瑚礁の名前やカクテルの由来

ここでは青い珊瑚礁というカクテル名の由来や、どのようにして生まれたカクテルなのかということ、また青い珊瑚礁に似たカクテルについても解説する。歴史を知ることでカクテルをより美味しく楽しめるだろう。
青い珊瑚礁のカクテル名の由来
青い珊瑚礁というカクテル名の由来は、その名前の通り透き通る海と珊瑚礁をイメージして名付けられた。英語での読みは「ブルー・コーラル・リーフ」である。
青い珊瑚礁の歴史
青い珊瑚礁の考案者は、愛知県名古屋市出身のバーテンダー、鹿野彦司氏だ。1950年に開催されたオールジャパン・ドリンクコンクールに出展され、見事優勝に輝いた創作カクテルである。この優勝をきっかけに、青い珊瑚礁は全国で広く人気が広まったのである。
ブルーラグーンとの違いとは
豆知識ではあるが、直訳すれば青い珊瑚礁と同じ意味を持つブルーラグーンというカクテルをご存じだろうか。青い珊瑚礁は美しいエメラルドグリーンのカクテルカラーが特徴だが、ブルーラグーンは透き通る水色のカクテルカラーが特徴だ。同じ意味を持つカクテルでもレシピは似て非なるものであり、ブルーラグーンはウォッカをカクテルベースに、ブルーキュラソー、レモンジュースと合わせたカクテルだ。同じ青い珊瑚礁の意味を持つカクテルとして、話の種に覚えておこう。
結論
青い珊瑚礁はジンとペパーミントリキュールを絶妙にマッチさせて作る、カクテルグラスの中の小さなリゾートである。たまの休暇は南の島でのんびりと過ごしたいとはいっても、なかなか実現させることが難しい話でもある。そんなときは自宅で青い珊瑚礁を片手に、ゆっくりと流れる時間を過ごしてみてはいかがだろうか。