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チューハイは飲むと太るの?ゼロに含まれる意味と誤解とは

チューハイは飲むと太るの?ゼロに含まれる意味と誤解とは

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月23日

飲み会や晩酌でチューハイを飲んだ経験はあるだろうか。チューハイは焼酎とフルーツ果汁などを合わせたお酒だ。高アルコールにフルーツ果汁では、あまり太るように思えない人もいるのではないだろうか。特に最近では、糖類ゼロ表記のものも増えており、太りにくいと考える人もいるだろう。本当に太らないのか、本記事で解説する。

  

1. チューハイは太る?寝る前に飲んでも大丈夫?

昨今、カロリーオフのチューハイや糖分を控えめにしたチューハイが多く売られている。愛飲者の中でもカロリーや糖質を気にする人も多いが、本当にチューハイは他のお酒と比較して太りやすいのだろうか?チューハイのカロリーや糖質について考察してみよう。

チューハイのカロリーと糖質

アサヒビールから販売されているチューハイには、100mlあたりのカロリーが41kcal、糖質は3.9g含まれているチューハイがある。缶チューハイのなかでは群を抜いて低カロリーではないだろうか。缶チューハイにはシロップなどは入っていないものもあり、カロリーや糖質が低いチューハイが飲めるのだ。一方で、居酒屋のチューハイの場合はシロップが入ってることもあり、その場合は糖質やカロリーは比例して多くなる。とはいえ、体に気を使った居酒屋などでは焼酎、ソーダ、レモン果汁だけのこともあるので、その場合は缶チューハイと変わらないだろう。

チューハイは飲むと太るのか?

チューハイのカロリーや糖質は低いといえそうだ。では、どうしてチューハイを飲むと太ると考えられてしまうのだろうか。これは、チューハイに含まれるアルコールを肝臓が最初に分解してしまうことで、脂肪を分解しないためだと考えられている。そのため、分解が終わりにくい夜寝る前に飲んだり、あるいは飲みすぎたりすることで太るのだ。またチューハイのつまみに揚げ物などの高カロリーのものを多く食べることでも太りやすくなる。

2. チューハイとビールやワイン、太るのはどっち?

太るリスクが少ないお酒がある。これは一般的に蒸留酒だといわれており、焼酎やスピリッツなどの強いお酒を指す。一方で醸造酒は太りやすいとされている。日本酒は白米を食べているのと同じだとか、ワインも2、3杯に控えるべきといわれており、それよりもチューハイは太りにくいとされている。なぜならチューハイは、スピリッツや焼酎など蒸留酒と果汁のお酒だからだ。しかしこれは俗説だという見解もあり、摂取する総カロリー量こそが太るか否かである、という考えを説く人もいる。つまり、どの形でアルコールを摂ってもカロリーは変わらない。むしろ蒸留酒の場合は中性脂肪の合成を促しやすいとも考えられており、太るリスクがないお酒は皆無である。チューハイも例外ではなく、飲んで太る可能性は十分にあるのだ。

3. チューハイは糖質ゼロやカロリーゼロでも太る?

近年の健康志向で糖質ゼロ、カロリーゼロの商品も増えている。しかし、本当に太らないのだろうか。糖質やカロリーの定義も含めて考えてみよう。

糖質と糖類とは

一般的に糖質も糖類も炭水化物の中に含まれている。その中で糖質は、炭水化物から食物繊維を抜いたものだ。この中には、糖アルコールなどの体内に吸収されにくいものが含まれている。一方、糖類とは糖質の中の単糖類や二糖類を指す。砂糖やブドウ糖が相当し、血糖値を上げる効果がある。血糖値は急上昇すると、インスリンというホルモンが過剰に分泌され、その結果、血中の糖が脂肪に変化し溜め込まれてしまうのである。そのため血糖値が急上昇するようなチューハイの飲み方をすると、太る原因となってしまうのだ。

ゼロとオフに騙されないで!

糖質は体に吸収されない糖分も含む。さらに、糖質ゼロや糖類ゼロと表記できる基準は、どちらも100gあたりの含有量が0.5g以下の場合と、完全に糖質や糖類ゼロではないのである。しかも糖質オフや糖類オフのものは明確な基準が決まっておらず、メーカーによってまちまちなのである。糖類ゼロのチューハイでも大量に飲みすぎると太ることは明白だ。

ゼロカロリーとカロリーオフ

ではカロリーの方はどうだろうか。日本の基準では、ゼロカロリーもカロリーが100gあたり5kcal未満であればゼロカロリーと表記可能である。また、カロリーオフの基準も100gあたり40kcal未満であればカロリーオフと表記していい。ゼロカロリーと記載があるチューハイでもカロリーがないわけではない。当然こちらも飲みすぎると太る。

4. 太る原因はチューハイだけではない

チューハイを飲むことだけが太る原因ではないというのが現状だ。そこで、チューハイ以外の太る理由を考えてみよう。

代謝の低下で太る

そもそも太るとはなんだろうか?厚生省は一定基準としてBMIの導入を掲げているが、他にもどこに脂肪がついているのかなどでも危険度も変わってくる。たとえば、内臓脂肪であれば脂質異常症の原因にもなる。またBMIだけでは筋肉質なのか、脂肪が多いのかは判別できない。太る、ということは体脂肪率にも関係し、体に脂肪がつきやすくなる原因として、代謝の低下が挙げられる。代謝に分類されるものでも、基礎代謝といって何もしなくとも、カロリーを消費するものがあるのだ。この基礎代謝は運動不足や加齢とともに減少していく傾向があり、基礎代謝によって栄養素が分解し切れなくなった結果、脂肪になり太るのだ。加齢とともに太ったと思う人は、もしかするとチューハイではなく基礎代謝の低下が理由かもしれない。

締めで太る

チューハイのつまみでよくある唐揚げなどのカロリーの高いものは太りやすい。しかし、どれほどカロリーの高いものを食べても人間の満腹中枢は、炭水化物を取らなければ満足しないのだ。そのため、お酒を飲んだ締めに、塩分や糖質たっぷりのラーメンなどを食べてしまうことでさらに太る原因を増やしているのだ。そこで対策として、飲む前におにぎりをひとつ食べるなど、炭水化物を少量食べるといい。そしてつまみは脂肪の少ないものにすると、結果として総カロリー量は少なく済むのである。

結論

チューハイで太る、とひと口にいってもそのメカニズムは複雑怪奇だ。しかもチューハイ自体がカロリーオフ・カロリーゼロや糖質オフ・糖類ゼロを謳っていても実際は完全にゼロではない。さらに、チューハイだけが原因で太るわけでもないのである。結局は飲み過ぎや食べ過ぎに気をつけることが、チューハイで太らないコツなのである。
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  • 公開日:

    2020年10月 7日

  • 更新日:

    2021年8月23日

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