1. コーンウイスキーとは?定義や歴史・味わいなど基本的な特徴
コーンウイスキーとはアメリカンウイスキーの一種で、トウモロコシを主原料として使用したウイスキーだ。コーンウイスキーと名乗るためには、トウモロコシを原料の80%以上使用する必要がある。コーンウイスキーなどのアメリカンウイスキーが作られ始めたのは18世紀前半からとされており、アメリカでは大麦よりもコーンが入手しやすかったことからコーンウイスキーが主流となった。
コーンウイスキーの製法
コーンウイスキーは蒸留の後に熟成をせずに出荷することができるウイスキーで、無色透明な見た目となり、通常の茶褐色のウイスキーのイメージとは異なることが多い。
2. コーンウイスキーと他の種類との違いは?特徴も合わせて解説
コーンウイスキーはバーボンウイスキーとよく似ており混同されやすい。バーボンウイスキーもトウモロコシを主原料としており、コーンを使用したウイスキーという意味では「コーンウイスキー」である。しかし、バーボンウイスキーの定義ではトウモロコシの使用は原料の51%以上となっており、コーンウイスキーとは異なる。
コーンウイスキーとバーボンウイスキーの味
コーンウイスキーはアルコールの風味とコーンの甘みが感じられる熟成は浅いものが多いが、バーボンウイスキーはしっかりと熟成されているもの深い味わいが特徴である。
3. コーンウイスキーのおすすめの飲み方は?合う料理も紹介
コーンウイスキーはほかのウイスキーと同様にストレートやロック、水割り、ハイボールなどにして楽しむことができる。ウイスキーと水を同量の割合で混ぜて飲むトワイスアップという飲み方をすればコーンウイスキーの風味が特に引き立つ。
ウイスキーに合う料理
コーンウイスキーなどのウイスキーには燻製料理が相性抜群だ。ビーフジャーキーやソーセージなどの肉料理だけ出なく、スモークサーモンや燻製チーズ、燻製卵などさまざまな食品と合わせることができる。
カクテルにしても美味しい
コーンウイスキーなどのウイスキーを使用したカクテルも美味しい。スイートベルモットとウイスキーを合わせたマンハッタンや、アマレットとウイスキーを合わせたゴッドファーザーなどは自宅でも簡単に作ることができる特におすすめのカクテルだ。
4. コーンウイスキーの作り方は?ポイントを確認しよう
コーンウイスキーの作り方は基本的にはほかのウイスキーと同じだが、一部異なる点がある。はじめに主原料となるトウモロコシを糖化させ発酵させる。次に蒸溜の工程となるが、モルトウイスキーは単式蒸溜と呼ばれる方式を採用しているのに対し、コーンウイスキーなどのグレーンウイスキーは連続蒸溜によってアルコール分を高めていく。そのため、すっきりとしたクセの少ない味わいに仕上がる。通常のグレーンウイスキーであればこの後熟成となるが、コーンウイスキーは熟成せずにすぐに出荷ができるウイスキーだ。
5. コーンウイスキーでおすすめの銘柄は?
コーンウイスキーは居酒屋などではあまり見かける機会は多くないだろう。スーパーや酒販店でも取り扱いがないこと場合もあるので、オンラインショップでの購入が安心だ。種類によってさまざまだが、一般的に高価なものが多いので慎重に選ぼう。
ジョージアムーン「ジョージアムーン コーンウイスキー」
ほとんど熟成をせず荒々しさも感じられるコーンウイスキー。アルコール度数は40度とやや控えめだが力強い仕上がりのウイスキーである。
メドレー社「メロウコーン」
スパイシーでオイリーな味わいが楽しめる。「メロウ」という名前の通りなめらかで柔らかい口当たりが特徴のコーンウイスキー。アルコール度数は50度。
バルコネズ「バルコネズ トゥルーブルー100」
多くの賞を受賞する評価の高いコーンウイスキー。テキサス産のウイスキーを100%使用し、コーンの甘みが楽しめる。
結論
コーンウイスキーはグレーンウイスキーの中でもコーンを80%以上使用したウイスキーだ。アメリカンウイスキーのバーボンウイスキー主原料が同じで似ているが、コーンの比率や熟成の有無などが異なる。コーンの優しい甘みを感じられるコーンウイスキーを一度は試してみてはいかがだろうか。