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シャルトリューズは謎めいたお酒!神秘のヴェールの奥を覗いてみて

シャルトリューズは謎めいたお酒!神秘のヴェールの奥を覗いてみて

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年10月16日

シャルトリューズというリキュールをご存知だろうか。あまり耳慣れない名前かもしれない。実際、さまざまな秘密があるお酒で、フランスの一部地域でしか生産されていないため市場に出回る量も少なめである。ミステリアスなリキュール・シャルトリューズはどんなお酒なのだろうか?バーで披露できる知識を紹介しよう。

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1. シャルトリューズとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

シャルトリューズはリキュールの一種だ。知っているという人は余程のお酒好きだろう。ここでは、シャルトリューズの由来や歴史なども紹介しながらプロフィールを解説していこう。

シャルトリューズとは?

シャルトリューズというリキュールは、フランスのラ・グランド・シャルトリューズ修道院で作られたお酒だ。どのように作られるかは分からない。修道士の手によって作られること、130種以上のハーブが含有されていることは分かっているが、配合や醸造方法などは一切不明だ。最初は不老不死などを願った薬用酒として作られていたが、その後英国王室などの食後酒として愛飲されるようになった。現在でも秘伝レシピのまま、全世界に輸出されているリキュールなのである。

シャルトリューズ修道院とは?

シャルトリューズが作られるラ・グランド・シャルトリューズ修道院は1084年に設立された修道院だ。アルプスの麓の急峻な山岳地帯にある。カルトジオ会という宗教組織の総本山で、現在も30人程度の修道士が静謐な暮らしを送っているのだ。20世紀初頭には一度国外追放の憂き目にあったシャルトリューズ修道院とリキュールだが、1941年に作られた蒸留所でまた復活したのである。

シャルトリューズの歴史

シャルトリューズは1605年ごろ、フランス国王に仕える人物から修道士にレシピが渡されたという。しかし130種類以上のボタニカルを手に入れるのは難しいためなかなかレシピが解読されず、現在のシャルトリューズの原型になったのは1764年のことだ。現在メジャーな銘柄である「シャルトリューズヴェール」と「シャルトリューズジョーヌ」の形になったのは1840年のことだという。現在では7つの蒸留所で作られ、そのうちのひとつは2017年に新たに作られた蒸溜所である。

2. シャルトリューズの効能は?

シャルトリューズの原材料は基本的に門外不出の秘伝レシピだ。しかしいくつかのハーブの名称は公開されている。そこで今回はシャルトリューズに含まれる3つのハーブ、アンゼリカ・クローブ・コリアンダーの効能について紹介しよう。

アンゼリカ

アンゼリカは別名「天使のハーブ」と呼ばれている。その主な効能は冷え性改善や婦人科系疾患、また食欲不振や消化不良改善である。さらに鎮静効果や代謝促進、更年期の気力や体力の衰えなどにも用いられている。また強い芳香があるため、リキュールの香りづけにも使われる。シャルトリューズの香りの要素としてもアンゼリカは欠かせないのである。

クローブ

クローブは「丁子」とも呼ばれ、漢方薬にも使われるハーブだ。その効能はアンゼリカと同じく鎮静効果や冷え性改善だ。消化不良などの内臓の不調に効くといわれており、漢方では冬に体を温める食材と考えられている。

コリアンダー

コリアンダーは日本でブームを巻き起こした「パクチー」の種子の部分である。エスニックな料理に使われるイメージがあるが、実は古代ローマやギリシャなどでも使われていたハーブなのだ。パクチーとは違い、甘く柑橘類のような香りが特徴のコリアンダーは血糖値の抑制や脳の炎症を抑える効能がある。また不安の軽減作用もあるといわれ、さらに抗菌作用もあるといわれているハーブだ。

3. シャルトリューズにはどんな種類がある?

シャルトリューズには4つの種類がある。それぞれに味わいや香り、度数の違いがある。それぞれの違いを知って、好みや食事に合わせたチョイスができるようになろう。

シャルトリューズヴェール

ヴェールとはフランス語で緑の意味。その名の通り緑色のシャルトリューズだ。スパイシーな香りとミントのような爽やかな風味が特徴。度数は55度程度である。

シャルトリューズジョーヌ

ジョーヌは黄色を意味するフランス語だ。蜂蜜のような甘さと穏やかなハーブの香りが特徴的である。度数は43度とヴェールよりも低い。

シャルトリューズエリキシルヴェジタル

69度と非常に高い度数のシャルトリューズエリキシルヴェジタルは、甘味が少なく強いハーブ香が特徴だ。角砂糖に数滴かけたり、砂糖水に数滴混ぜたりして飲まれることが多い。

VEP

シャトリューズは基本的に3年程度熟成させたのち出荷される。しかしVEPは12年ほど熟成させたものだ。熟成させてワンランク上の味わいにしたVEPは手間のかかったリキュールなのである。

4. シャルトリューズのおすすめの飲み方は?

シャルトリューズは味わい深いお酒だ。そんなシャルトリューズを味わい尽くす3つのカクテルを紹介しよう。

ラストワード

シャルトリューズとマラスキーノ、そしてライムジュースを1:1:1で混ぜ合わせたカクテルが「ラストワード」である。最後の乾杯を意味するカクテル名だ。禁酒法直前のアメリカで作られたとされており、酒に別れを惜しむ意味で「最後」を意味する「ラスト」が冠されている。

アラスカ

アラスカはドライジンをベースにしたカクテルだ。ドライジンを45ml、シャルトリューズを15mlの割合で混ぜ合わせる。このカクテルはステアといってグラスの中で混ぜ合わせて作られるカクテルだ。アラスカはシャルトリューズジョーヌを使うが、これをシャルトリューズヴェールを使うと「グリーンアラスカ」という別のカクテルになる。

スプリング・フィーリング

スプリングフィールドは春の訪れを味わいたいカクテルだ。レシピは、ジン30mlに対しシャルトリューズ15ml、レモンジュース15mlをシェイカーに入れてよくふり混ぜるというもの。シャルトリューズのボタニカルな味わいが春らしい1杯だ。

結論

シャルトリューズは今なお修道士によって作られている謎めいたリキュールである。含まれるハーブのうち、判明しているものはいずれも薬効があるものだ。400年以上もの間、シャルトリューズは秘伝レシピで蒸留されている。ハーブの香りと清冽な植物の味わいがクセになるこのお酒はカクテルとして飲んでも美味しい。さまざまな飲み方ができるシャルトリューズをぜひ一度ご賞味あれ。
  

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