二日酔いにコーヒーは効く？その真相や効果、正しい飲み方などを解説

でははじめに、本当にコーヒーが二日酔いに効果があるのかということを検証していこう。吐き気があり、頭もガンガンするというときにコーヒーを飲むと、状態が悪化するのではという声もあるかもしれない。しかし二日酔いにコーヒーが効くことには、れっきとした理由があるのだ。

二日酔いにコーヒーが効くそのポイントとは、コーヒーに含まれるカフェインにある。アルコールは分解されると、体内で「アセトアルデヒド」という有害物質になり、そのアセトアルデヒドが血管を拡張することで頭痛が起こる。しかしカフェインには血管を収縮させる働きがあるため、二日酔いのときにコーヒーを飲むことで頭痛を和らげる効果に期待ができる。それに加えてカフェインには利尿作用もあるので、体内に残ったアセトアルデヒドを手早く体外に排出する手助けもしてくれるのだ。

いくら二日酔いの改善のためとはいえ、コーヒーをがぶ飲みしてしまっては体調悪化の原因となる可能性もあるので、十分注意しよう。カフェインは適量を摂取することでその効果を発揮するが、過剰摂取によるカフェイン中毒で救急搬送されるというケースもある。また、慢性的にカフェインを多く摂取することでカフェイン依存症になる危険性も懸念されているので、コーヒーを飲む際はこれらの点も意識しておきたい。

二日酔いにコーヒーが効くということについて解説したが、ほかにコーヒーがもたらす効果にはどんなものがあるのだろうか。普段コーヒーを愛飲している人はぜひ覚えておこう。

二日酔いの緩和からイメージできるように、コーヒーの効果はどんなものかと聞かれたら、頭をシャキッとさせてくれると答える人は多いだろう。しかし、実はほかにもコーヒーがもたらす健康的な効果は多い。その理由として、コーヒーにはポリフェノールとカフェインが豊富に含まれていることが挙げられる。ポリフェノールの抗酸化作用は美容効果や動脈硬化の予防にも期待ができ、カフェインと合わさることで生活習慣病の予防にもなるとされている。またカフェインの抗炎症作用はガンやアルツハイマーの予防にもつながるといわれているのだ。前述の通りカフェインの過剰摂取には十分気をつけたいが、コーヒーには二日酔い改善のほかにこれだけの健康効果が期待できるのである。

コーヒーの楽しみ方は人それぞれである。ブラックコーヒー派の人もいれば、砂糖やミルクをたっぷり入れて楽しみたい甘党の人もいるだろう。では、二日酔いに最も効果があるコーヒーの飲み方とは、一体どんなものなのだろうか。詳しく解説していこう。

二日酔いのときは、胃が荒れている場合もあるので、普段ブラックコーヒーを好む人は少しスタイルを変えて、ミルクを加えて飲むことをおすすめしたい。胃が弱った状態のままブラックコーヒーを飲むと余計に胃に負担をかけることになってしまうが、ミルクが加わることで胃の内側に膜を作ってくれるので、胃への負担が減るのだ。また、肝機能の回復には糖分も重要なので、ミルクと一緒に砂糖も加えて飲むとさらに効果が見られるだろう。正しいコーヒーの飲み方で、二日酔いを改善しよう。

最後に、コーヒー以外に二日酔いに効果がある飲み物をいくつか紹介する。どうしてもコーヒーが苦手という人は、ほかの飲み物も確認して二日酔いに備えてほしい。

スポーツドリンクは、二日酔いに効果がある飲み物の定番である。二日酔いのとき、身体は脱水状態になっていることがほとんどなので、手早く水分と糖分を摂取できるスポーツドリンクは二日酔いの強い味方となるだろう。ひどい二日酔いの場合、経口補水液を摂取するのも効果的である。

フルーツジュースはビタミンCや糖分が効率的に摂取できるので、二日酔いにも高い効果がある。よりバランスよくビタミンを摂取するために、果汁100％のフレッシュジュースを選ぶようにしたい。

紹介したスポーツドリンク、フルーツジュースのほかに二日酔いに効く飲み物は、トマトジュースやアミノ酸飲料などがある。トマトジュース、アミノ酸飲料ともにアセトアルデヒドを分解する働きがある成分が豊富に含まれるため、ぜひおすすめしたい。