- 1. 芋焼酎のカロリーはどれくらい?
- 2. 芋焼酎の糖質はどれくらい?
- 3. ダイエット中に芋焼酎を飲むと太る?
- 4. 芋焼酎は糖尿病の要因となる?
- 5. 芋焼酎は銘柄でカロリーが異なる?
- 6. 芋焼酎のカロリーを抑える飲み方は?
- 芋焼酎100g:146kcal
- ビール(淡色)100g:40kcal
- 日本酒(純米酒、純米吟醸酒)100g:103kcal
- ワイン(白、赤)100g:73kcal
- 紹興酒100g:127kcal
- 霧島酒造「黒霧島」:100mlあたり139kcal
- 霧島酒造「赤霧島」:100mlあたり139kcal
- 例薩摩酒造「さつま白波」:100mlあたり138kcal
- 宝酒造「極上 宝焼酎25°」:100mlあたり139kcal など
- ※1:第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm - ※2:アルコールのエネルギー(カロリー) _ e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-059.html
1. 芋焼酎のカロリーはどれくらい?
芋焼酎とはどういった焼酎なのか、およびカロリーについて解説する。
芋焼酎は「乙類」
焼酎は蒸留方法によって、焼酎乙類と焼酎甲類に分かれる。今回のテーマである芋焼酎は、原料の風味を生かした味わいが特徴の焼酎乙類だ。米、麦、黒糖、そば、泡盛なども同じ焼酎乙類である。その乙類の中でも、より条件にこだわって作られたものを本格焼酎と呼ぶ。
芋焼酎のカロリーはどれくらい?
文部科学省「日本食品標準成分表」(※1)によると、芋焼酎を含む焼酎乙類のカロリーは100gで146kcalだ。多少の誤差はあるが、焼酎の100gはほぼ100mlと捉えてよいだろう。
【芋焼酎とそのほかのお酒とのカロリーを比較すると?】
【芋焼酎のカロリーはアルコールのカロリー】
ご覧のように、同量のほかのお酒と比較すると芋焼酎はカロリーが高めである。これは「アルコールのカロリー」によるものが大きい。芋焼酎のアルコール度数は25度程度あり、上述したほかのお酒と比べて高いため必然的にカロリーも高めになる。
ちなみに焼酎甲類は100gあたり206kcalと、焼酎乙類よりも高い。そのほかアルコール度数40度のウイスキーは100gあたり237kcal、ウォッカは同240kcalなどである。アルコールそのもののカロリーがあることを覚えておこう。
2. 芋焼酎の糖質はどれくらい?
続いて芋焼酎の糖質について見てみよう。糖質制限中、あるいはダイエット中の方はカロリーとともに糖質も気になるだろう。
芋焼酎には糖質がほぼ含まれていない
「芋=甘い」といったイメージがあるため、糖質も多いのではないかと思うかもしれない。だが焼酎は、ビールや日本酒などの醸造酒ではなく「蒸留酒」である。原料からアルコールと香り成分だけを抽出して造られるため、蒸留が終わった段階で原料の持つ糖質はゼロになる。
【芋焼酎にはプリン体も含まれていない】
焼酎には、痛風の要因のひとつといわれているプリン体も含まれていない。市販の本格焼酎などに「糖質ゼロ、プリン体ゼロ」といったラベルが貼られているのを見たことがある方も多いだろう。芋焼酎をはじめとする焼酎は、体にやさしいヘルシーなお酒なのである。
3. ダイエット中に芋焼酎を飲むと太る?
ダイエット中の方が芋焼酎を飲んでも問題ないだろうか?あるいは太るおそれがあるのだろうか?
糖質制限中の方はさほど気にしなくてもよい
上述のように、芋焼酎には糖質もプリン体も含まれていない。このため糖質制限中の方が適量を飲む分には、とくに気にしなくてよいだろう。もちろん、おつまみなどは考慮する必要があるが、芋焼酎だけに限れば過度に心配する必要はない。
カロリー制限中の方は飲み方に気をつけよう
芋焼酎100gあたりのカロリーは146kcalであった。アルコールのカロリーは、体に蓄えられることがない「エンプティカロリー」(※2)といわれているが、とはいえ適量を超えればカロリーの摂取過多になる。おつまみや〆のラーメンといったカロリーなどが加わると一気に膨れ上がるおそれがあるため、カロリー制限中の方は頭のどこかで気にしながら飲むことが大切だろう。
4. 芋焼酎は糖尿病の要因となる?
糖尿病は、カロリーや糖質の過剰摂取をはじめ日々のストレスや運動不足など、生活習慣が大きな要因とされている。では糖質が含まれない芋焼酎は要因となりうるのだろうか?
糖質が含まれていないから大丈夫?
芋焼酎はカロリーこそやや高めだが、糖質は含まれていない。このため糖質を含むビールや日本酒を好む方と比べた場合、糖尿病になるリスクは低いと考えられる。だが「それならどれだけ飲んでも大丈夫なのか?」と聞かれたら答えはNOだ。
【アルコール度数が血糖値に影響を与えるおそれがある】
その理由は、アルコール自体が血糖値に大きな影響を与えるからである。すなわち、お酒の種類に関わらず「適量を守って飲むこと」それこそが、糖尿病のリスクを下げる何よりの方法となる。芋焼酎に限ったことではないが、健康のためにも、お酒はカロリーオフできる飲み方でじっくり楽しみたい。
5. 芋焼酎は銘柄でカロリーが異なる?
芋焼酎は銘柄でカロリーが変わるのだろうか?芋焼酎100mlあたりのカロリーを公式サイトに掲載している酒造メーカーも多い。いくつか紹介しておこう。
芋焼酎の銘柄とカロリー
一例だが、ご覧のようにほぼ同じであることが分かる。したがってとくに銘柄を気にする必要はないと思ってよいだろう。
6. 芋焼酎のカロリーを抑える飲み方は?
ダイエット中などでカロリーが気になる方が、少しでもカロリーを抑えて芋焼酎を楽しむにはどうすればよいのだろうか?
アルコール度数が低いものを選ぶ
上述した各銘柄はいずれもアルコール度数25度のものである。たとえばアルコール度数20度の「黒霧島」は100mlあたり111kcal、同じく宝酒造「極上 宝焼酎20°」は100mlあたり111kcalと、アルコール度数が低くなるとカロリーも低くなる。カロリーが気になる方は、銘柄ではなくアルコール度数が低いものを選ぶとよいだろう。
水割りやお湯割りで楽しむ
ストレートやロックは芋焼酎のカロリーをそのまま摂取することになる。少しでもカロリーを抑えたければ水割りやお湯割りで楽しもう。水やお湯を加える分、アルコール量を減らせるしカロリーも低くなる。
【カロリーや糖質が高いもので割る場合は注意】
「芋焼酎をジュースで割る」といった飲み方はあまり見かけないかもしれないが、ジンジャーエールやコーラ、カルピスで割るといった飲み方もある。カロリーが高い、あるいは糖質が多く含まれているもので割る際は注意が必要だ。NGとはいわないが飲む分量には十分気を付けよう。
もちろんおつまみにもご注意
せっかく芋焼酎のカロリーを抑えても、おつまみで摂取過多になってしまっては本末転倒だ。油っぽいものなど高カロリーなおつまみは極力、避けたほうがよいだろう。
結論
芋焼酎には糖質やプリン体はほぼ含まれていないが、カロリーは「同量」のビールや日本酒などと比べた場合、やや高めである。ダイエット中などでカロリーを抑えたい方はとくに、おつまみに気をつける、飲み方を工夫するといった対策を講じるとともに、適量を守って楽しもう。
(参考文献)