1. 麦焼酎のカロリーや糖質はどれくらい?太る?
はじめに、麦焼酎のカロリーや糖質について詳しく解説していこう。加えて、麦焼酎はダイエット向きのお酒なのかということについても解説する。一般的に焼酎はビールやチューハイに比べダイエット向きで、糖質制限の強い味方ともいわれるが、その真相とは一体どうなのか、しっかり確認してもらいたい。
麦焼酎のカロリーはどれくらい?
麦焼酎のカロリーは、100gあたり146kcalとなっている。一般的なビールの100gあたりのカロリーは40kcalなので、こう見ると麦焼酎は高カロリーに思うかもしれない。ではなぜこれだけカロリーに差が出るのかというと、麦焼酎のアルコール度数の高さがポイントになっている。アルコール自体にもカロリーはあるので、アルコール度数の高い麦焼酎はビールに比べてカロリーは高くなるのである。ちなみに麦焼酎よりもさらにアルコール度数が高いウイスキーであれば、100gあたりのカロリーは237kcalまで上がる。このように、アルコール度数が高いほどカロリーも高くなると覚えておこう。ちなみに100gという単位は少し誤差は出るが、100mlとほぼ同じと考えればわかりやすいだろう。
麦焼酎の糖質について
では、麦焼酎の糖質について解説するが、その前にスーパーマーケットのお酒売り場などで目にする焼酎のラベルやステッカーを思い出してみてほしい。「本格焼酎は糖質ゼロ、プリン体ゼロ」という表示を見たことがある人は多いのではないだろうか。その表示の通り、麦焼酎を含む焼酎全般には糖質は含まれていないのである。これは本格焼酎、つまり単式蒸留焼酎であっても、蒸留方法が異なる連続式蒸留焼酎であっても同じで、糖質ゼロに変わりはない。また、痛風の主な原因のひとつであるプリン体も含まれていないことも嬉しいポイントである。よく覚えておきたい。
麦焼酎はダイエット向きのお酒?
では、結論的に麦焼酎はダイエットに向いているのかという疑問の答えだが、その答えはYESだろう。麦焼酎にはビールやチューハイに多く含まれる糖質が一切含まれておらず、糖質制限中の人でも安心して楽しめるところがポイントだ。ただし、ここで注意したいのが飲み過ぎである。いくら麦焼酎が太りにくいからと、あまりに飲み進めてしまうとカロリーの過剰摂取にもつながる。また、糖質が含まれていないとしても、アルコール自体が血糖値に悪影響を与えるともいわれるので、くれぐれも飲み過ぎには注意して、適量を守って楽しんでほしい。
2. 麦焼酎以外の焼酎のカロリーは?
ここでは麦焼酎以外の焼酎のカロリーについて解説していくが、その前に焼酎の基本、蒸留方法により2種類に分かれる焼酎の種類についても理解しておこう。
単式蒸留焼酎と連続式蒸留焼酎
焼酎は蒸留方法によって単式蒸留焼酎、連続式蒸留焼酎の2種類に分けられる。昔ながらの単式蒸留で作られる単式蒸留焼酎とは、原料の風味が活きた味わいが特徴であり、麦焼酎をはじめ芋焼酎や米焼酎、黒糖焼酎などさまざまな種類がある。次に連続式蒸留焼酎についてだが、こちらは連続式蒸留で作られており、コストパフォーマンスもよく、ピュアでまったくクセのない味わいが特徴だ。
麦焼酎以外の焼酎のカロリー
麦焼酎をはじめ、すべての単式蒸留焼酎のカロリーは共通して100gあたり146kcalとなっている。しかし連続式蒸留焼酎のカロリーは高くなり、100gあたり206kcalとなっている。とくに連続式蒸留焼酎は甘口のチューハイやカクテルと相性がよいので、高カロリー摂取には十分気を付けたい。また前述した通り、単式蒸留焼酎、連続式蒸留焼酎ともに糖質は含まれていない。
3. 麦焼酎は銘柄によってカロリーが違う?
麦焼酎のカロリーについて知ってもらえたところで、麦焼酎の銘柄によってカロリーは違うのか、それとも同じなのかという点も気になる部分だろう。代表的な銘柄にしぼって解説していこう。
銘柄によるカロリーの違いはある?
メーカーによっては、カロリーを100mlに換算して表示しているところもある。まず、麦焼酎を代表する銘柄、三和酒類の「いいちこ」のカロリーから見ていこう。いいちこの100mlあたりのカロリーは142kcalとなっている。同じく人気の麦焼酎の銘柄、二階堂酒造の「二階堂」の100mlあたりのカロリーは146kcalなので、銘柄によってほとんど差は出ないことがわかる。ちなみに芋焼酎を代表する銘柄、霧島酒造の「黒霧島」の100mlあたりのカロリーは139kcalである。このことからわかるように、単式蒸留焼酎同士であれば、銘柄の違いによるカロリーの差はほとんどないのである。
4. 麦焼酎のカロリーを下げて飲む方法は?
最後に、麦焼酎の美味しさはそのままに、カロリーを下げて飲む方法をいくつか紹介しよう。さまざまな工夫をして、自分の好みを見つけてみてはいかがだろうか。
好みの割り方で楽しむ
前述した麦焼酎のカロリーは、すべてストレートで飲んだ場合の数値である。しかし実際に麦焼酎を飲む際、割って楽しむ人の方が多いのではないだろうか。シンプルに水割りやお湯割りにするだけでも、カロリーは大きく抑えられる。カロリーが気になるという人は、ぜひいろいろな割り方で麦焼酎を楽しんでみてほしい。ただし甘いジュースなどで割ってしまうと逆に高カロリーになってしまう可能性も考えられるので、十分に注意しよう。
度数を下げてみる
発表されている麦焼酎のカロリーの数値は、基本的にアルコール度数が25度のものである。しかし多くの麦焼酎の銘柄にはアルコール度数が20度のものもあり、アルコール度数が低い分、カロリーも抑えられてくるのだ。さらにすっきりと飲みやすくなっているので、カロリーが気になるという人は、アルコール度数が低いものを選ぶのもおすすめの方法だ。
結論
麦焼酎には糖質やプリン体も含まれていないため、適量を守って正しく飲めば身体にもやさしいお酒だといえるだろう。あまり量を多く飲まず、水割りなどでさっぱりと食中酒として楽しんでみてはいかがだろうか。そうすることで、気になるカロリーも簡単にコントロールできるだろう。