1. ロマンチック!恋愛に関するカクテル言葉

カクテル言葉と聞くと、つい恋愛に関係するものを思い浮かべる人もいるだろう。事実、カクテル言葉には恋愛に関するものが多い。まずはロマンチックなカクテルとカクテル言葉を紹介しよう。
カクテル言葉とは?
カクテル言葉は、それぞれのカクテルに込められたメッセージを端的に表したものである。花や植物に花言葉があるように、酒にもカクテル言葉があるのだ。パートナーや片思いの相手とともにお酒を飲むとき、隠れたメッセージを添えてカクテルを飲みたいものである。口に出してはいわないメッセージもカクテルに込めればオシャレだ。
XYZは純愛のカクテル
XYZはホワイトラムをベースにホワイトキュラソーとレモンジュースを入れて作るカクテルだ。シンプルでありながらさっぱりとした味わいは最後に飲むお酒としてもふさわしい。そんなXYZのカクテル言葉は「永遠にあなたのもの」である。
ロブロイで野性的な男を演出
ロブロイとはイギリスの伝説の義賊である。そんな義賊の名前を冠したこのお酒はスコッチウイスキーとベルモットのカクテルだ。義賊の荒々しい生き方とは裏腹に「あなたの心を奪いたい」というなんともロマンチックなカクテル言葉である。
ブルームーンはミステリアスな意味のカクテル
ブルームーンに使われるリキュール、パルフェタムールは「完全な愛」という意味のお酒だ。またブルームーンという言葉は本来「滅多に起こらないこと」を意味する。そのため、ブルームーンは「叶わぬ願い」というカクテル言葉と、「完全なる愛」というカクテル言葉を持つ不思議なカクテルなのである。
キールをパートナーに捧げよう
キールは白ワインにクレームドカシスを加えたカクテルだ。そんなキールのカクテル言葉は「最高の巡り合い」である。片思いの相手に捧げてみてもいいし、パートナーに普段の感謝を含めて作ってあげるのもいいだろう。
2. 失恋したときにぴったりなカクテル言葉

失恋した際、酒で気分を紛らわすという人もいるだろう。あるいは、失恋をしてしまった友人をバーに連れて行くこともあるかもしれない。そんな時に飲みたいお酒とカクテル言葉を紹介しよう。
ギムレットで悲しさを表現しよう
ギムレットが一躍有名になったのはチャンドラーの小説「ロング・グッバイ」である。作中の名セリフ「ギムレットには早すぎる」を聞いたことがある人もいるだろう。ラムとライムで作るギムレットのカクテル言葉は「遠い人を想う」だ。なんとも切ないカクテル言葉である。
ブラッディマリーは復讐のカクテル?
ブラッディマリーの本来の意味は、300人以上のプロテスタントを処刑したイングランドの女王メアリー1世、別名「血まみれメアリー」だ。彼女の名前を冠するカクテルがブラッディマリーであり、ウォッカにレモンとトマトジュースを入れて作られる、真っ赤なカクテルだ。ブラッディマリーのカクテル言葉は「断固として勝つ」で、復讐にも使えそうなカクテルだ。
ベルモントで慰めよう
失恋した人がいたり、あるいは自分が慰めて欲しいときに頼むべきカクテルがベルモントだ。カクテル言葉は「優しい慰め」である。このカクテルはジンと生クリーム、グレナデンシロップを混ぜたカクテルで、生クリームが優しくジンを包み込んでいるようなカクテルだ。
3. 誕生日ごとのカクテル言葉

誕生酒というものがある。誕生石のカクテルバージョンが誕生酒だ。自分の誕生日やほかの人の誕生日を記念して飲むカクテルにも意味を持たせたいものだ。誕生酒とカクテル言葉を紹介しよう。
誕生酒とは
誕生石があるように、誕生日にも誕生酒がある。色合いや味わいをもとに、誕生酒が決められている。中には占いのようにその誕生日の人はどんな人で、どんなカクテルが似合うかというようなカクテル言葉もある。大切な人の誕生日に、誕生酒を贈るのもいいだろう。
1月3日はミントのカクテルが誕生酒
1月3日が誕生日の人はグラスホッパーというカクテルが誕生酒だ。ミントリキュールとチョコレートリキュール、そして生クリームを混ぜた、濃厚なチョコミント味のカクテルである。カクテル言葉は「信じる心を持つ純粋なプリンセス」だ。とくに女性に贈りたいカクテルである。
7月8日は青い海のカクテルが誕生酒
7月8日、夏真っ盛りの時期の誕生酒は「ブルーラグーン」だ。その名の通り美しい青色が特徴で、ウォッカとブルーキュラソー、レモンの爽やかなカクテルである。カクテル言葉は「同じ星に生まれた仲間とともに歩む旅人」である。自分の子どもや後輩などに贈りたいカクテルだ。
12月19日はウォッカベースのカクテルが誕生酒
12月19日の誕生酒は「モスコーミュール」だ。強面な名前やイメージとは裏腹に、ウォッカとライム、そしてジンジャーエールという意外にさっぱりした味わいのカクテルである。そんなモスコーミュールのカクテル言葉は「純粋で繊細な心の天使」とかわいらしい。
4. カクテル言葉に詳しくなれる本

最後に、カクテル言葉を紹介する本について解説する。カクテル言葉だけでなく、レシピ本やトリビアに関する本も紹介したのでカクテルについてより深い知識を持てるようにしよう。
カクテル言葉を学ぼう
カクテル言葉を学びたい場合、おすすめするのは牧野琢弥「365日のカクテルとカクテル言葉」である。この本は現在入手することができないが、図書館に置いてある場合もあるのでその時は一度読んでみよう。毎日の誕生酒が書いてあり、カクテル言葉も紹介されている。
カクテルレシピの本
先ほどのカクテル言葉の本では、どんなカクテルかを紹介する画像はついていない。そこでカクテルレシピの本を紹介しよう。株式会社ナツメ社「カクテル完全バイブル」である。さまざまなカクテルがベース別に分類されて掲載されている。画像とともにレシピも判明するので、作ってみたい人にもおすすめだ。
カクテルのうんちくも学ぼう
カクテルのうんちくを学びたい人には株式会社柴田書店「カクテル ホントのうんちく話」を紹介しよう。今伝わっているカクテルのうんちくや歴史が、実は違うことがあるのだそうだ。そこでいくつかの有名なカクテルについて、歴史的に検証してみるという試みの本である。カクテル言葉というよりもトリビアが多いが、酒の席での話のネタになること間違いなしの知識が多く載っている。
結論
カクテルには、たいていカクテル言葉がある。誕生日によっても誕生酒とそのカクテルにちなんだカクテル言葉がつけられている。そんなカクテル言葉は、酒の席で語りたいトリビアの1つだ。本で学んでみるのも面白いだろう。ほかにもうんちくを学べる本やカクテルレシピを学べる本もあり、カクテルを飲むことがさらに面白くなるだろう。