すだち焼酎はどんなお酒？徳島で生まれた爽やかリキュールを解説

すだち焼酎とはどんなお酒なのだろうか。まず最初に、すだち焼酎の基本情報を紹介していこう。

すだち焼酎と聞くと、麦焼酎や米焼酎のように原料にすだちを使って発酵させたものと思うかもしれない。しかし実際はリキュールの一種である。梅酒などと同じく、すだちを焼酎などに漬け込んであるお酒なのである。

すだちは徳島県の特産品として知られ、実際、全国シェア100％と名実共に徳島県の代表作物である。また、レモンを上回るビタミンCやカルシウム、さらにはビタミンAも含み、栄養素がとても豊富な果実なのだ。そのすだちをふんだんに使用した、女性にも飲みやすい焼酎がすだち焼酎だ。すだち独特のさわやかな酸味と清々しい香り、ほどよい苦味が調和して、さまざまな食事に彩りを添えてくれる。

すだち焼酎にはいくつか種類がある。そこで、代表的な3つの種類を紹介しよう。

すだち焼酎は徳島県の特産品のすだちを原料として、徳島県内の酒造会社が製造を始めた。これらのお酒は主にロックで飲むのをメインに作られているため、ほかのお酒と違いそのまま飲んでも美味しい。代表的なものにはスーパーすだち酎、阿波の香りすだち酎といった商品がある。

阿波のすだちサワーの素という商品は、すだちサワーを手軽に楽しむことができるものだ。お手持ちの焼酎と混ぜるだけで簡単にすだち焼酎を味わえるのでおすすめである。

すだち酎のソーダ割りのようなものをすぐに飲めるので、気軽に楽しむことができるものだ。大手の宝酒造からもタカラ焼酎ハイボール徳島産すだち割りという商品が販売されている。こちらはハイボールなのでもとから炭酸が入っている。

では、すだち焼酎はどのように飲むのが美味しいのだろうか。ここではすだち焼酎の飲み方を紹介しよう。

すだちの風味がたっぷりのすだち焼酎は和食との相性がよく、鯖の味噌煮などがとくにおすすめだ。鯖の味噌煮を作る際、みりんをすだち焼酎などに変えるとさらにすだちの香りが立って美味しくなる。

すだち焼酎を飲む場合、まずはソーダ割りが美味しい。ソーダ割りを作る場合は先に氷と焼酎をグラスに入れて冷やしておき、最後に炭酸水を入れると炭酸が抜けにくい。またすだち焼酎を45ml、グレープフルーツジュース15ml、トニックウォーターを好みの量入れて混ぜれば「スーパーダンス」というカクテルにもなる。ぜひ試してみよう。

すだち焼酎を実際に購入する場合、どのようなものがあるのだろうか。ここではいくつかの銘柄を紹介しよう。

日新酒類がすだち焼酎を扱っている。日新酒類では数種類ラインナップが用意されているので、好みのテイストを探す時間も楽しいだろう。中でもおすすめは、すだち酎エクセルだ。こちらは香料、酸味料無添加。すだち果汁から香気成分を抽出したスピリッツを使用した上品でしっかりした味わいとなっている。すだち本来の香り、酸味と苦味をバランスよく味わえる焼酎である。徳島県の特産品すだちを使用していることもあり、県内の酒造会社のオンラインショップで入手することをおすすめする。

サントリー「ヌーヴェル」はスタイリッシュな瓶が特徴である。こちらもすだち焼酎なのだが、20%とそのまま飲んでも、割っても美味しい度数である。乳酸飲料やレモン、ライムなどの割材ととくに相性がいい。

すだち酎ハイはさまざまなメーカーが作っている。アサヒビール株式会社「アサヒもぎたてSTRONG 期間限定 高知産直七」は期間限定商品として作られたことがある商品だ。このように期間限定や地域限定のフレーバーとしてすだち酎ハイが作られることがあるので、見つけた際にはぜひ飲んでみてほしい。

すだち焼酎はすだちを漬けて作った焼酎だ。すだちという日本特有の柑橘類と、焼酎という日本の蒸留酒で作るこのリキュールは非常に相性がよく、飲みやすさが特徴である。すだち焼酎は四国を中心に広がっているが、いまやサントリーなど大手の酒造会社も製造している。すだち焼酎は家でも作ることができるし、サワーの素などを購入しても楽しめるので、ぜひ一度味わってみてほしい。