目次
- ホワイトキュラソー
- オレンジキュラソー
- ブルーキュラソー
- グリーンキュラソー
- レッドキュラソー など
1. キュラソーとはどんなお酒なのか?

はじめに、キュラソーとはどんなお酒なのか、またキュラソーという名前の意味や由来、歴史などについて触れていく。実際にキュラソーを味わう前に、基本的な部分を押さえておこう。
オレンジの果皮が原料のフルーツリキュール
キュラソーとはオレンジの果皮の香味成分と糖分を加えて作られるリキュールである。種類が多い果実系リキュールの代表として、世界中のさまざまな分野で高い人気を誇っているお酒だ。
キュラソーの種類と主な使われ方
【キュラソーの種類】
キュラソーといえば一般的にはホワイトキュラソー(無色透明)やオレンジキュラソーであるが、ほかにもホワイトキュラソーに着色を施したブルーキュラソー、グリーンキュラソー、レッドキュラソーといった種類が存在する。
【キュラソーは何に使われている?】
色鮮やかなキュラソーは、カクテルの味や色のアクセントに使われることが多い。そのほか、お菓子の色や風味づけとして使われたり、コーヒーに少量加えてフレーバーコーヒーを楽しんだりといった使い方をされることも多い。
キュラソーの味わい
キュラソーは、ブランデーやスピリッツなどをベースとし、オレンジの果皮と甘味料などをブレンドして作られる。仕上がった味わいは「ほのかにビター」でありながらも「すっきり甘い」という特徴がある。スッと鼻に抜けるオレンジの豊かな香りもキュラソーの特色だろう。
キュラソーのアルコール度数
さまざまな銘柄が販売されており、アルコール度数は商品によって異なる。そのため幅広くなってしまうが、一般的には30〜40度あたりのものが多いようだ(中には20度台前半というキュラソーもある)。カクテルなどに用いられるため、実際に飲むときはそれよりも度数は落ち着いているだろう。
2. カリブ海の「キュラソー島」の関係は?

キュラソーというと、カリブ海に浮かぶキュラソー島をイメージする方も多いのではないだろうか?まさしく、今回のテーマであるキュラソー(お酒)はそのキュラソー島に由来する。
お酒のキュラソーはカリブ海に浮かぶ「キュラソー島」に由来
キュラソーという名前は、カリブ海に浮かぶオランダ領の島「キュラソー島」に由来する。英語では「curacao」と表記する。キュラソー島は世界有数のリゾート地として人気の島だ。どこまでも続く砂浜と美しいサンゴ礁、ウォーターアクティビティが盛んであることから「ビーチ好きとダイバーの楽園」と称されている。
キュラソーの誕生秘話と歴史
300年も前の話になるが、当時キュラソー島で収穫したオレンジをオランダに持ち帰ったところ、そのほとんどが野生化しており、苦くて食べられるものではなかったという。とはいえ捨てるのはもったいないということで、そのオレンジをリキュールのベースとして使用してみた。これが現在まで続くキュラソー誕生のきっかけとされている。現在では定番のリキュールとなったキュラソーだが、300年もの歴史を持つ伝統あるリキュールなのである。
3. キュラソーのおすすめ銘柄4選

キュラソーについての基本的な部分を解説したが、ここではキュラソーの種類について解説していこう。また、種類による味の違いや、代表する銘柄などについても触れていく。
「コアントロー(ホワイトキュラソー)」
ホワイトキュラソーとは上述のように、無色透明のお酒だ。軽い飲み口が特徴で、さわやかな甘みと風味を楽しめる。カクテルはもちろん、お菓子作りでも使われる代表的なキュラソーだ。おすすめの銘柄は、ホワイトキュラソーの中でもっとも香り高いといわれる「コアントロー」だ。キュラソー選びに迷ったら、まずはコアントローを手にとってみてはいかがだろうか。
「グランマルニエ(オレンジキュラソー)」
オレンジキュラソーとは、濃いオレンジ色が特徴のお酒である。ホワイトキュラソーに比べて香りや甘みが強く、濃厚な味わいのカクテルやお菓子作りに向いている。おすすめの銘柄は「グランマルニエ」だ。オレンジリキュールの最高峰とも称される銘柄であり、世界中のプロバーテンダーやパティシエに愛される一流ブランドである。
「ボルス・ブルー(ブルーキュラソー)」
ブルーキュラソーとは、鮮やかな青色が涼しげな印象を受けるお酒だ。色のイメージ通り、オレンジの酸味と爽やかさがバランスよく混在し、カクテルの色づけにも人気がある。おすすめの銘柄は「ボルス・ブルー」。手に入りやすい銘柄ながら、プロバーテンダー御用達のブランドでもあるため、ご家庭でカクテル作りを楽しみたい方はぜひ常備しておくとよいだろう。
「キングストン・レッドキュラソー(レッドキュラソー)」
情熱のリキュールともいわれるほどの、鮮やかな赤色が特徴のお酒である。女性からも人気で、甘みが強いカクテルの味のアクセントに使われることが多い。おすすめの銘柄は「キングストン・レッドキュラソー」だ。フレッシュなオレンジの香りが際立つレッドキュラソーの定番である。カクテルのほか、ゼリーなどの冷菓の風味づけや色づけにも人気がある。
4. キュラソーを使ったカクテルレシピと酒言葉

カクテルそれぞれの特徴をうまく言葉で表した「酒言葉」というものがある。キュラソーを使ったカクテルレシピとともに、酒言葉も紹介しよう。カクテルを振る舞う際の話のネタにもなるので、ぜひ覚えておこう。
サイドカー
【レシピ】
ブランデーをベースに、ホワイトキュラソーとフレッシュレモンジュースを加えてシェイクすれば完成する。
【酒言葉】
酒言葉は「いつもふたりで」というロマンチックなものだ。大切なパートナーと一緒に、酒言葉も添えてグラスを交わしてみてはいかがだろうか。
ホワイトレディ
【レシピ】
「白い貴婦人」の名の通り、白ベースの色合いが美しいエレガントなカクテルだ。ジンをベースに、ホワイトキュラソーとフレッシュレモンジュースを加えてシェイクすれば完成する。
【酒言葉】
ホワイトレディの酒言葉は「純心」だ。まさにこのカクテルにふさわしい、ピュアな気持ちを表現した言葉といえるだろう。
チャイナブルー
【レシピ】
透き通る青が美しく華やかなカクテルである。シェイカーを使わないので手軽に楽しめる。ライチリキュールをベースとし、グレープフルーツジュースを加えてブルーキュラソーで色づけをすれば完成する。
【酒言葉】
チャイナブルーを男性から女性へ贈る際の酒言葉は「自信家の君へ」といったユニークなものである。
結論
キュラソーはフルーツリキュールの総称である。深い歴史があり、さまざまな種類があることがお分かりいただけただろう。日頃からキュラソーを使うことは少ないかもしれないが、ぜひ本稿をきっかけに、一度キュラソーを手にとってもらいたい。お菓子作りなどにも活用できる万能リキュールをぜひ試してみよう。